ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

Festival de Gondowanaにいってきました!(3)〜アフリカM1グランプリ?!

2016-12-14 13:30:45 | アフリカ音楽・アート・文化
先週末の12月9日(金)〜11日(日)までの3日間、当地コートジボワール・アビジャンで開催された'Festival de Gondowana〜'Abidjan, la capital de rire'(「ゴンドワナ・フェスティバル〜アビジャン・笑いの首都」)。ンボテも待ち望んだ一大エンターテーメント。



(前回のアップ記事)
第一話 笑いの首都・アビジャン
第二話 大統領たちの秘めごと

最終日のクロージング公演は、野外ホールで開催。開場とともにたくさんのお客さんが入場。



しかし雲行きがかなり怪しい。真上はぽっかり穴が空いた屋根。大丈夫かな、、、。



三日目のテーマは「アフリカお笑いオールスターキャスト」。お茶の間お待ちかね、アフリカ中のコメディアンたちがここに集い、笑いを競う。いわばアフリカ仏語圏のM1グランプリ?!

まずオープニング、前日と同様、ローカルコメディンのトーク。運悪いことに(笑)いきなり目が合ってしまう。

「あー。また今日もまたシノワ(中国人)が来てくれているよ。ボンジュール、ニーハォ」
またいきなりいじられる。しかもステージから降りて来て、直接ンボテの元へ。

「ニーハォ、中国からようこそ。」
ンボテ「残念!ニーハォ違う。中国人じゃないよ。」
コメディアン「これだ。中国人が中国人じゃないって言ってるよ。」
会場から心地よいブーイング笑。

コメディアン「じゃあ、お前は何人?ベトナム人?韓国人?!」
ンボテ「いやね、オレ、一応日本人。」
コメディアン「アハー、日本人?!ふーん。」
ステロタイプな対応で笑いモノに。

その後もターゲットを変えて観客いじりトークは続く。そしてしばしば「なぁ、そこのジャポネ!」と振られ続けるンボテ恥。


さてそして本編の始まり。


おなじみ、ママンが登場。「第二回、笑いの首都、アビジャン企画へようこそ!そういえばこの企画、今年で2年目なんだけど、なぜ笑いの首都がアビジャンなんだと、各方面から待ったがかかったんだよ。」いや、でもアビジャン以外はあり得なかった。」

「アビジャン開催が決まったところで、まずはガボンのアリ・ボンゴ(大統領)からクレームの電話が入った。なぜリーブルビルじゃないんだ?!って。・・・確かに、リーブルビルは笑いの王国だよ。前回の大統領選挙では散々笑わせてもらったからね。」(ブラック!!)

「次にマッキー・サル(セネガル大統領)から電話があった。なぜダカールじゃないんだ?!・・・あり得ないだろ。第一何語でやれっていうんだよ?二人集まれば、会話はウォロフ語じゃないか。」

「それから続いてフォール・ニャシンベ(トーゴ大統領)。なぜロメじゃないんだって?!・・・ロメはあり得ないだろ?。だって、ロメでやったらコトヌ(ベナン)でもやらなきゃ収まりがつかなくなる。」笑


その後、地元コートジボワール、ブルキナファソ、カメルーン、コンゴ・ブラザビル、パリ・・・待ち時間5分で次々にアーティストが登場し、お笑いのオンステージ。この日のネタはどちらかというと生活密着系。ブラックなネタ、激しいネタ、ボケ系、ツッコミ系。会場の笑いのボルテージも最高潮!

出演: Mamane (Niger) - Jérémy Ferrari (France) - Michel Gohou (CI) - Digbeu Cravate (CI) - Magnific (CI) - Oualas (CI) - Boukary (CI) - Oméga David (CI) - Jimmy Danger (CI) - Charlotte Ntamak (Cameroun) - Abass (CI) - Roukiata Ouedraogo (Burkina) - Adama Dahico (CI)



でもあまりにローカルなネタはよく理解できなかった。あと笑いのツボが違うのか、みんながそんなに笑うほど面白くないんだけど、というネタや、ンボテだけが異常に爆笑したりするシーンなどもあって、必ずしも笑いは万国共通じゃないんだなぁ、なんて思ったりも。

そしてこの日、フランス国際ラジオ放送(RFI)の「M1グランプリ大賞」はブルキナファソ人のルキタ・ウェオドラゴが受賞!


空まで届く爆笑の渦に、どうやら怪しい雲も吹き飛ばされた模様。笑いの首都、アビジャンの祭典が幕を閉じた。

(おわり)

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