甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

映画「初恋スケッチ ~まいっちんぐマチコ先生~」舞台挨拶

2018-09-08 23:30:00 | ライブ感想♪
***
「初恋スケッチ ~まいっちんぐマチコ先生~」舞台挨拶
2018/9/8 20:00~ @渋谷HUMAXシネマ
大澤玲美、村上純(しずる)、池田一真(しずる) 、関町知弘(ライス)、田所仁(ライス)、華村あすか、
増田有華、鈴木まりや、前田けゑ、i-nos、神村友征監督、えびはら武司先生
***

「初恋スケッチ~まいっちんぐマチコ先生~」の上映&舞台挨拶に行ってきました。
映画はもっとコミカルだと思いきや意外と落ち着いた雰囲気で、
舞台挨拶はもっと静かだと思いきや、しずるとライスがボケ倒し(笑)
印象が逆転する事態となりました(笑)

映画「まいっちんぐマチコ先生」舞台挨拶にしずる&ライス、田所の足が震える
ナタリーさんの見出しが優勝です(笑)

映画「初恋スケッチ~まいっちんぐマチコ先生」予告編90秒ver


まずは映画の感想から。
初恋スケッチ、とても素敵な映画だったと思います。
コミカルなシーンやお色気シーンはありつつも、
映画の中心を貫くのは、2度と戻ってこないからこそ美しく心に残る青春の輝き。
その切なさをまっすぐに表現する村上純がすばらしい。
やっぱりこの人はこういう演技をやらせたら、本当にすごい。
映画を見てから改めて予告映像をを見てみると、
最後の、ケンタくん(村上さん)が夜空の中でバイクを追いかけるシーンの、美しさと切なさ、素晴らしいなあ。
池田さんは、感情を爆発させて怒るシーンの迫力とナチュラルさが共存している感じが本当にすごいと思いました。
そして関町さんは、本人が舞台挨拶で「周りの人を笑わせようとしていた」と言っていた通り、ひたすらボケ倒しておいしいところを持って行きすぎです!ずるいよ!(笑)
本当に、いつもの関町さんのままスクリーンに出ていたという感じだったなあ。
それでも、この次回予告にある「見て、かなり反響あるよ!!」っていうセリフのように、一言で一気に雰囲気を変えられる場面がとても胸に響きます。

そして!忘れちゃいけない、「編集長鴨川」役の、声の出演田所さん!(笑)
舞台挨拶では、みんなと馴染めないと言い、しずる&関町さんからは「なんでここにいるんだ」といじられていましたが(笑)
でも素敵な声の出演だったと思いますよ。この映画が田所さんの声から始まるなんて、最高じゃないですか。

舞台挨拶で神村監督が「芸人さん達が集まっているので、ライブ感を大事にしたくて、長回しにしてみた」
という感じのことをおっしゃっていたのが印象的で、すごく嬉しかったです。
校舎の取り壊し賛成派と反対派が対立するところは、ほとんどカットを割っていない感じで、本当舞台を見ているようだった。

面白いだけじゃない、でもシリアスなだけじゃない。
ちょっと非現実的なストーリー展開もありつつも、仲良し三人組が大人になったからの苦悩を描いているところがすごく好感が持てましたし、
こういう映画をしずるとライスに任せてくださったことがとても嬉しかったです。


そもそも、なぜしずるとライスが出演することになったかというと、この映画を企画した前田さんが、
なんと昔、村上さん関町さんと同じバイト先だったそうで!
そこからずっと緩くつながっており、いつか一緒に仕事したいと思っていたところ、今回念願がかなったそうです。
こういうお話を聞くと、なんだか胸が熱くなってしまいますね。
ちなみに詳細はこちらのインタビュー記事に書かれていました。

養子縁組で15億円を相続した芸人が、伝説のお色気漫画「まいっちんぐマチコ先生」を映画化したワケ


そして舞台挨拶。
私としては本当に楽しかったんですが、しずるライスが笑いを取りに行きすぎていて、女優さんのファンに嫌われていないか不安すぎます(笑)。
特に、増田有華さんがすごく真面目に映画の話とか、役作りの話をされた後に、「面白くないですね」と言い放った関町さんは、私でも最低だと思いました(笑)
大澤さんと華村さんはまだお若くて、トークにも慣れていない感じで初々しかったのですが、
その2人を嬉々としていじる村上・池田・関町(笑)
さらに一番面白かったのは、最後に一人ずつ挨拶しているところで、華村さんが、
たくさんの人が集まってくれて嬉しいということを言いたかったのに、その言い方がちょっと面白くなってしまって(笑)、
「こんなにたくさんの人が集まると思っていなかったです」という感じで言ってしまい、会場がざわめく(笑)
村上「記者の皆さん、今の絶対に見出しにしてくださいよ!
   『華村あすか・「こんなに集まると思わなかった」』って!!」(笑)
しずる・村上がツッコミまくり!『まいっちんぐマチコ先生~』で爆笑舞台挨拶


ちなみに、ライスファンとしてぐっときたのは、やっぱりここかな。
>田所も「こんな大事な場面で相方が滑っているのをみると足が震えますね‥!」とコメントすると、
 「なんでお前そんなに遠くにいるんだよ!隣にいろよ!」と、離れた立ち位置になってしまった相方とのコンビ愛をみせる関町
映画『初恋スケッチ 〜まいっちんぐマチコ先生〜』初日舞台挨拶イベント


改めまして素敵な企画に呼んでいただいてありがとうございました。
もう何年も見続けている、大好きなしずるとライスのことを、大きなスクリーンで見られる感動と言ったらありませんでした。
また近いうちに、演技のお仕事あったらいいな…!


SIX GUNS (18/5/2)

2018-05-02 23:00:00 | ライブ感想♪
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『SIX GUNS』
2018/5/2(水) 21:00~ @神保町花月
出演:ライス、しずる、サルゴリラ

しずる:盗み
サルゴリラ:契約
ライス:chaku

ユニットコント1本目:
 Wソーセージ(村上作)
ユニットコント2本目:
 こんがらがる(児玉原案、池田作)

***


5/2の夜は、SIX GUNSに行ってきました。
最近なかなか予定が合わず、私が行けたのはかなり久しぶり。
それでもずっと変わらずに、たった一回の公演のために、しっかりと稽古をやって、
クオリティ高いユニットコントを仕上げてきてくれて本当にありがとう。
続けてくれてありがとう。

しずるのネタは「盗み」。
ネタの入りは、しずるの定番とでもいうような悪い奴らという印象なんだけれど、ネタが進むにつれてそのイメージが思わぬ方向に変わっていく。
そのうまさがさすがだなあと思います。

サルゴリラのネタは「契約」。
このネタ、冒頭は以前もSIX GUNSでやっていたような気がするのですが、中盤からは全く違うネタになっていました。
戸惑ってバタバタする児玉さんの表情と、全く何考えてるかわからない赤羽さんの表情の対比が最高です(笑)

ライスのネタは「chaku」。

何度見ても、ストーリー展開の美しさに舌を巻いてしまいます。
まず工場長への違和感を抱かせ、解決してから、見る者に従業員の田所くんへの違和感を抱かせ、回収する。
こんなに展開が練られてるのに、ネタ全体を思い返した時には田所くんのサイコパス感ばかり印象に残らされてしまう(笑)というのも、また見事だと思います。
とにかくあまりにもストーリーが美しすぎて、ちょっと笑うのを忘れてしまう時があるのですが、
そんな時にも、フレーズのキレにやられる。
田所さんの「左様でございますか」には一気に陥落してしまいます(笑)。
それと、招き猫のくだり、今回は劇場に招き猫がなかったのでしょうか、黒電話になっていました。
このネタは、比較的きっちりかっちりセリフが定まっているので、ここでしかアドリブを入れられない関町さん。
いきいきして「リンリンリン」と叫んでました(笑)


ユニットコント1本目は、村上さん作、「Wソーセージ」。
タイトルの意味がネタの途中で理解できるという絶妙な構成!
関町村上の「普通の人っぽさ」がうまいので、余計に赤羽・田所・児玉・池田の4人のぶっとんだキャラ設定が映えます。
息を吸うだけで存在感を示そうとしてた池田さん、お疲れ様でした!(笑)
しかし、やっぱりユニットコントやっている関町さんを見るっていうのは、本当に私の人生の最大級の楽しみなんだなと、骨身に染みて感じました。
この1本目のコント、いたって普通な感じの記者という役柄で、もしかしたらこの人にこういう人生の選択肢があったのかもしれない、と思わされてしまうほど。
そうやって、あまりにも演技が上手すぎて、ナチュラルすぎるために、「外見はいつもの関町さんなのに、中身は私の知らない人だ」って思わされる瞬間が好きなのだなあと思います。
そして、このメンバーは全員があまりにも演技が上手すぎるので、他のメンバーに対しても同じようなことを思ってしまうのです。
だから今回、普段から仲良しの関町さんと村上さんが、記者とカメラマンという役柄で、あまりにもナチュラルに絡んでいた時、
もしかしたらこの2人には、こういう人生を歩んで、こういう出会いがあったのかもしれない、と思わされてしまうほどで。
まるでパラレルワールドの姿を見せてもらったような。
そう感じさせられてしまうことがあるほどだから、ユニットコントが好きなんですよね。

ユニットコント2本目は、「こんがらがる」。
原案は3人で考えたと言っていたけれど、主に児玉さんで、形にしたのは池田さんということかな?
これがもう、音響・照明・衣装・映像を総動員の超大作(笑)。
一つの小さな出来事がどんどん大きくなり、主人公は思いもよらなかったことに巻き込まれていく。まるで、世にも奇妙な物語を舞台化したような感覚でした。
何度も暗転を繰り返して場面が目まぐるしく変わり、役柄が変わらないのは池田さんだけで、
他のメンバーは次々と色々な役柄に変わって出てくる見せ方も新鮮で面白かったなあ。
そして最後はまさかの、6人でダンス!(笑)

ネタ終わりのトーク、「いやーすごかった」「完璧でしたね」「歌あり、メッセージあり」などと言い始める6人。
関町「シアターコクーンとかでやろうよ」(笑)
客席を見て、
池田「お客さんもこんがらがってるね」
村上「もう、最後の2分に関しては、特に説明はしません」(笑)
最後のダンスは池田さんが振り付け。
それも、児玉さんがジャネットジャクソンのMVを見て、「池田、こういうの作って」と無茶ぶりしたらしい!(笑)
池田「そんなの無理だよって。きっとジャネットだって頑張って作ったのに」(笑)
でも結果作ってしまった池田さん本当にすごい。一体どれだけの才能があるのかと!

「これからダンスを恒例にしようよ!」なんて話も出てきましたが、どうなるでしょうかね。
でも返す返すも、1回のライブのために、これだけの労力を使ってくれて本当に嬉しいです。
その思いはしっかり届いてるから、いつも大満足で帰れます。今月もありがとうございました。



東京03寄席 (2018/4/28)

2018-04-28 23:00:00 | ライブ感想♪
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『東京03寄席』
2018/4/28 14:00~ @草月ホール

OPトーク
ゾフィー:ペンション殺人事件
ジェラードン:音楽学校
マツモトクラブ:1人で帰りたい
ラバーガール:浮気調査
ライス:ドリーマー
さらば青春の光:ヒーロー
東京03:自慢話
EDトーク

***


「東京03寄席」に行ってきました。
飯塚さんがセレクトした芸人さんの長尺コントをたっぷりと見られ、
ネタ終わりには03さんとトークし、直接感想を言ってもらえるという、プレミア感満載のライブ。
贅沢な時間を楽しませていただきました。
本当にどの芸人さんのネタも面白かったし、03さんとのトークで、ネタ作りの裏話などを聴けるのも嬉しい。
個人的には、マツモトクラブさんが本当に本当に好きでした。
マツクラさんのネタの登場人物は、いつもちょっと変わってたり、ちょっとクズだったりして(笑)、純粋にいい話というほどではないのに、
それでもネタ終わりに、ちょっとほっこりさせられてしまうのはなぜなんだろう。見事です。


ライスのネタはドリーマー。

私は単独とネタコレでしか見たことがなかったので、他の芸人さんのファンの方もいらっしゃる場で見るのは初めて。
なんせ、最初の笑いに行くまでに2分あるネタなので(笑)、どうなるかドキドキしていたのですが、緊張感を保ったまま、バラシで爆発してるところが嬉しかったです。
この東京03寄席、舞台上には何のセットも看板もなく、ただただ広い舞台に後ろの暗幕だけ。
OPで角田さんが「草月ホールのこんな素舞台なかなか見る機会ない。ストイックですね〜」なんて言ってたのですが(笑)、
その、派手なセットもない舞台で、長いフリで、530人のお客さんを引き込んでいる姿にぐっときました。

ライスのネタ後、03さんとのトーク。
実はライスのネタ前、ラバーガールのトークで、飯塚さんがラバガのツカミの質とその速さを大絶賛し、「ツカミー1グランプリがあったら日本一だ」なんて話をしてたんです。
だからライスとのトークになるなり
飯塚「いやー、面白いけど、ツカミまで長かったね!」笑
田所「そう、そういうトークの後だったから嫌だったんですよー!」
角田「むしろ、『ブルーノ』がツカミだったんじゃないかってね」
関町「こんな顔のヤツがブルーノっていう名前なのかよって?」(笑)
飯塚さんに「ギャングとかマフィアとか好きだよね」とも言われていました(笑)

角田さんが、「このネタはいつ思いついた?」という感じで話しながら、関町さんに視線を向ける。
すると田所さんが「これは…」と話そうとする。
その様子を見て、飯塚さんが角田さんに、
飯塚「関町くんがネタ作ってると思った?オレもそうなのよ。でも、田所くんなんでしょ?」
角田「そうなの!?」
ライス2人ともそれを受けて、「それめっちゃ言われるんですよー!」と。関町さんがネタ作ってると思われがちなんだそうです。
飯塚「だって、ネタ作ってるヅラしてるんだもん!作ってねーのかよ!!」(笑)
一緒に作ることもあるけど、9割方僕ですと言う田所さん。
よりネタ作ってるヅラの関町さんと、よりネタ作ってないヅラの田所さん。そんな2人が組んじゃった(笑)
関町さんは以前も、品川庄司の品川さんにある日突然、
品川『お前、ネタ作ってないらしいな!!ふざけんなよ!!お前が偉そうに映画の感想とか語ってんじゃねーよ!!』
とキレられたそうで(笑)
角田「ネタ作ってる側だとね、映画がネタに生かされてるのかとかあるけど、そうじゃないんかってね」
03さんに、関町くんがネタ作ってると思われている状況に対して、田所くんはどう思ってるの?と問われ、
田所「でも、バレてない方が楽ですね。関町の方がセンスあるって思われてる方が」
この後、田所さんが関町さんのポンコツエピソードを披露し、飯塚さんに「なんかがっかりした」と言わせる(笑)

いやー、個人的にはこのトーク、本当にびっくりしたなあ。
ライスのパーソナルを知らない方たちには、そんな風に見えているのか。
私は、ライスを知った直後に、トークライブとかで田所さんがネタを書いているのを知ってしまったと思うんです。
あと、神保町花月の「籠の城」の脚本発表もあったし。
なので、「どちらがネタ書いてるんだろう」と考える間もなく、知ってしまったと言いますか。
だから、それを知らない人が初めて見たときに、そんな風に思われるんだっていうのが意外すぎました。
関町さんが「ネタ書いてそう顔」と言われるのも意外だし、でもそれ以上に、
田所さんに対して「ネタ書いてなさそう」って印象を持ったことがないから、そういう感覚を体験したことがなくて!
一回、体験してみたいなあ。
例えば今、記憶がない状態でライスを見たとき、私はどう思うんだろう。

そしてエンディングトークで、1組ずつ今後の告知をする際、
関町さんが「僕たち7月にたんどかライブをやらせてもらうんですが…」と地味に噛み、流そうとするも、角田さんにつかまる(笑)
飯塚「ネタ書いてない方が告知してんじゃねーよ!」
そしてバトンタッチした田所さん、
田所「僕が書いたネタたくさんやりますので、お願いします〜」(笑)
このEDトークで関町さんが言ってたのですが、ライスと03とのトークが終わった後、裏でジェラードン西本さんにも「えっ、関町さんネタ書いてないんですか!?」と言われたそう。
ジェラードンまでそんな感じなのか!びっくり。
でもまぁ、無限大時代もあんまりライスとライブや在籍時期が被ってなかったですもんね。

自分が当たり前だと思っていることも、ちょっと範囲が違えば当たり前ではなくなる。
それを肝に銘じなければいけないなと思いましたし、違う観測範囲の方々と交わっている機会を見られるのは貴重で、大切にしていきたいなと思いました。

GWに、ちょっと特別感ある劇場で、特別感あるライブを見られたのも嬉しい!
ぜひ、また呼んでいただきたいライブですね。03さんに他のネタも見てほしいな。

ライストークライブ「耳愛撫」(17/12/12)

2017-12-12 23:30:00 | ライブ感想♪
***
ライストークライブ『耳愛撫』 
2017/12/12(火) 21:00~ @無限大ホール
***


登場してまず、このライブに初めて来た人ー?と聞いてみるとパラパラと手が上がる。
関町さんが改めて、「僕たちのトークで、皆さんの耳を愛撫するっていうことでね」と説明。
……まあ、それでも抵抗感のあるタイトルだとは思いますが(笑)、男性やカップルのお客さんも増えてきて、嬉しい限りですね。

話題は早速、このライブ前日に行われたTHE Wの話から。
田所さんは全部見ていたけど、関町さんはまだ見ていない、でも結果だけ知ってる。
関町さんは、リアルタイムで見れなかったら、後から結果だけ知っちゃっても別にいいタイプ。
THE Wは激アツだと主張する田所さん(笑)
全出場者が600組くらいなので、M-1だったら3回戦くらいの位置からスタートできるということではないかと。
それって激アツだから(笑)、来年もあるなら、女芸人は全力で狙いに行った方がいいと思ったよう。
それを聞いた関町さんが、
関町「だから、例えば、その辺を歩いている『私もうどうなっちゃってもいいわ〜』っていう女の人とかいたらさ…」
……どういう状況?(笑)
まあとにかく、関町さんは、そういう女性がいたら、
仁がプロデュースしてネタを書いたりしてみたら、いいところまでいけるんじゃないかということが言いたいそう。
もし、そのコンビが優勝とかしたら、その後もどんどんテレビ出演とかあるかもしれない。
田所「俺が優勝したわけじゃないからさ、ギャラとかは全部その人のものでしょ?」
関町「でもほら、どうなっちゃってもいいっていう人達だからさ、ギャラも多分、全部、くれるじゃん?」
そうかな?(笑)

続いてM-1の感想も。
関町「まあ、今年見て言ってたのは…裏の若手もみんな帰ったから言っちゃいますけど…
   もう東京の漫才師は難しいんじゃないかって。ね。」
田所「オレは前からそれ言ってたよ」
強調して主張する田所さん(笑)
それというのも、M-1を見ていて、
関西弁と標準語だったら、同じことを話していても関西弁の方が面白く感じられるんじゃないかと感じたのことで。
田所「だから、このライブも、始まってから12分くらい経ったけど、ここまでひと笑いもない訳じゃん」
関町「うん」
田所「これがもう関西弁だったら大ウケだよ!?」
ここまでひと笑いもない、の部分で同意する関町さんも関町さんだよ(笑)
だからもう、東京で漫才をやるなら、それこそトレンディエンジェルやマヂカルラブリーのように、よっぽど強いキャラがなければダメなんじゃないか、と。
ギャンブル好きだから、やっぱり傾向と対策を考える田所さん。
ライスも数年前まではM-1に出ていたけれど、3回戦くらいから一気にお客さんの目が厳しくなる。
1回戦、2回戦あたりは、温かい目で見てくれて、結構笑ってくれて受かっちゃったりする。
しかしその先は急に、出てきた瞬間から「お前ら3回戦は違うだろ〜」という空気になっていたそうです(笑)

ゆにばーすも面白かったけど、やっぱりトップバッターというのは不利だよねという話。
関町さんもこの前、KOC2016を見返していた時に、
あの時のトップバッターのしずるを見て、改めて、本当にウケていたなと実感したそう。
関町「俺らよりウケてたんじゃないかってくらいで」
田所「え?決勝?決勝は俺らのほうがウケてたよ~」(笑)
そう言って得意気な田所さんもとても良かったのですが(笑)、
それにも増して、私は田所さんが関町さんに「決勝(の話)?」と聞き返したのがとても好きだったんですよね。
これって、決勝は俺らのほうがウケてたけど、準決勝はしずるがウケてたってことを認めてるんではないかなって。
まあ、私が勝手に感じたことなんですけどね。
でも田所さんが「決勝は」と言ったところから、そんな雰囲気を感じ取ることができるなと思ったのです。
ライバルだけど、もちろん相手の実力はしっかり認め合っている、こういうところがいいなって、好きだなって思うんだ。

最近ジム通いしている関町さん。
ジムに行った日はすごくお腹がすいちゃって、食べちゃうから体重が減らない。だけど汗をかくようになった、と。
確かに大阪ブランの時、田所さんよりも関町さんのほうが汗がだくだくで、
今までそういう場面あまり見たことなかった気がするからびっくりしたんですよね。
ジムで気を失って倒れた話もしていました。運動はいいことだと思うけど、無理せずほどほどにね…

話題は、関町さんの最近の、ネタ中のミスの話に。
11月にルミネで行われた、ライスネタコレクションライブ。
今まで散々やっている「入れ替わり」のネタの冒頭、関町さんが一人で語るセリフを大幅に間違えてしまい、そこから立て直すこともできず、
「すいません…もう一回最初からお願いします…」(笑)
関町さんがこのミスについて、「引退してもおかしくないほど」と言い、
田所さんが「そうだよ」と同意してたのが印象的でした。
一つのライブの、一つのネタのミスで、見ていたお客さんも限定的。
でも、それほど責任を感じている、一つひとつに重きを置いているんだなって思って。
そういうところ好きよ。
さらに、そのライブではもう一つ大きなミスが。
関町さんが「そこの本屋で参考書買って……」と言うところを、「参考書で本買って……」と言ってしまった。
お客さんも田所さんも笑いが止まらない。
けれど、本人は自分が変なことを言っているとは気づいておらず、田所さんのズボンのチャックが開いてると思っていたそう(笑)

今回の耳愛撫は、年末ということで、たまにはお客さんから質問を募集してみようという特別編。
開演から30分くらい経ったので、じゃあそろそろ…と関町さんがアンケートに移ろうとする。
その時、田所さんが「ちょっと一個だけいい?大したことじゃないんだけど…」と話し始めようとする。それを聞いた関町さん、
関町「いいよ、したいしたい」
『したい』ではなく、『聞きたい』の間違い(笑)
田所「ちょっと…もう間違えてんじゃん…(呆)」
関町「もう、病院行こうと思う…」
確かに関町さん、昔は舞台でコケたり、舞台から落ちたり(笑)、いろいろコスってることはありましたが、
セリフが全部すっ飛ぶとか、致命的な言い間違いとかはなかったと思うので、最近の彼が少々心配です。
どうか記憶力と体力には気を付けて、末永くコントを続けていただきたいものです。

田所さんが話し始めたのは、最近スマホで電子書籍(漫画)をめっちゃ買ってしまうという話。
1話無料とかいう漫画を読んでしまって、
「なんだよ~こんなの何かのパクリじゃん~」みたいなものでも、
それが扉を開けるシーンとかで終わっていると、
「……よし、買うか」
となってしまうそう(笑)
課金というシステムを考えた人は天才だと言っていました。
そこで田所さんが考えたのは、自分達の単独も、最初の1つか2つのコントを無料で見せてしまうのはどうだろうと。
無料の部分が終わった後、もういいやという人は退席してもらって、まだ見たい人は課金していくという仕組み。
じゃあ、その課金するシステムはどうするのかというと、田所さん曰く、それぞれの席の隣に小さい箱が用意されているので、そこにお金を入れると。
関町「なんでそんなアナログなの?無人の八百屋さんみたいじゃん」(笑)
で、払わない人は、座っている椅子がバターンと閉じて、体が挟まれるらしい(笑)
それにしても、スマホの課金のシステムという違う世界のことを、自分達のフィールドで考えてみる田所さんの発想力は、毎度新鮮で感服です。
一回、課金システムをやってみても面白いかもしれない。今までライス単独に来たことがない方も足を運んでくれるかもしれませんね。
椅子バターンのシステム作るのはムリだと思うけど(笑)

ちなみに、この時に関町さんが、
「でも、課金しないで帰るお客さんが退場するときどうするの?
 コントの途中で帰って行ったら残ってるお客さんの気が散るでしょ?」
という感じのことを言っていて、
あぁ…もう…これだからこの人のこと好き…本当に好き………
と、心の中で一人ぶつぶつとつぶやいていました。
田所さんは、その無料のコントが終わった後に、2分くらい待って、課金しない人は帰ることができるようにすればいいと。
そして、課金しないで残った人は椅子バターン(笑)。

ここからは特別企画。
12月の耳愛撫は2017年最後ということで、お客さんの質問に答えるというアンケートトークをやってくれました。本当に嬉しかったなあ。
そして、途中から「アンケートを読む人」という名目で舞台に呼び込まれたサルゴリラ児玉さん、「読む人って何だよ!!」(笑)

アンケート1問目。
『ライス単独「ブラン」の東京公演終了後、田所さんが「関町が書いたネタが酷評されていた」と言っていたけれど、あれとあれですか」
というアンケートは、その通りだとのお言葉が。
「異奇☆妖々!!」と「戦神、帰還せり」の2つ。
そして、『「ブラン」東京公演で、「あっちとこっち」というコントがあったけれど、最終日でその配役を交換するのは初日から決めていたことなんですか」という質問。
これはなんと、最終日の朝、劇場入りしてから決めたとのこと!
単独始まって早々にのどを飛ばしてしまった田所さん。
どこから調子悪くなるのかと考えた時、このコントだ!と気付いたそうで、
当日の朝に配役を換えてくれないかと言い出したとのこと。
「できるもんだね~」なんて、2人して平然と言っていたけれど、本当にすごいことだと思う。本当にびっくりした。

続いて、「関町さんの髪型はどうなっていますか?」という質問。
田所さんのこのツイートですね!(笑)
関町さんは、イジられたことにプンスカしていましたが、
田所さんは「お前から切りすぎたって言い出してきたんだろ」

その後、
「YouTubeチャンネルはいつごろから始動しますか?」という質問に対しては、
関町「年内にはアップしたいと思ってますけど、色々な兼ね合いがあるから、ちょっとまだ言えません!すみません!」←ちょっと怒ってる

「渋谷でおいしいラーメン屋さんはありますか?」という質問に対しては、
関町「知らないよ。なんで俺にきくんですか。隣のラーメン屋とかおいしいんじゃないんですか」←さらになげやり(笑)

田所「お前なんでそんな怒ってんの?刈り上げか?刈り上げの話からか?
   そんな怒んなよ刈り上げって言われたくらいで~~~」(笑)
この田所さんの感じが本当に可愛らしかったです(笑)



賞レースの話から、2人の近況から、最後はアンケートトークまで。
こういう、お客さんの質問に直接答えてくれる機会って、今までなかなかなかったんじゃないかな。嬉しかったです。
1年の締めくくりを感じる、プレミアムな時間となりました。


SIX GUNS (17/10/24)

2017-10-24 23:00:00 | ライブ感想♪
***
『SIX GUNS』
2017/10/24(火) 19:00~ @神保町花月
出演:ライス、しずる、サルゴリラ

ライス:昔ながらの喫茶店
しずる:ラーメン屋(バイト掛け持ちの先輩)
サルゴリラ:2人の刑事(麻薬組織のアジトに突入)

***


本日はSIX GUNSに行ってきました。
毎回3組のネタとユニットコントを披露していますが、今回はユニットはなし。
数日前にツアーがあったばかりということで、写真を見ながら振り返りトークしよう!
………という導入の、茶番でした。ド茶番でした。
このメンバーのガチの茶番を見たの本当に久しぶりでした(笑)。「ガチの茶番」という言い方もおかしいですね(笑)。
でも、この言い方が自分の中で一番しっくりきます。
全員が全力の白熱の演技。こんなに茶番成分が高い状況を久しぶりに見たので、なんだか途中から胸やけがしてくるくらいでした(笑)。

企画の話は一度置いておいて、ネタのメモを。

ライスのネタは、昔ながらの喫茶店。

【ライス】コント/地上げ屋【ネタ】


このネタはもうとにかく、見るたび見るたび、「バラシ」に行くまでのフリの演技のキレが増していて、ドキドキワクワクします。
時間をたっぷり使って、丁寧に振って、こんなに緊張感を作って大丈夫なのかと一瞬思えてしまうくらいだけど、それを必ず笑いが超える。
このネタ、導入も、展開も、二人の演技も、アドリブっぽい部分も、みんなみんな大好きだけど、
それを差し置いても、とにかくとにかくオチが好き。
オチがスコーンと決まる感じがするの。オチが決まる音が聞こえてくるような気がするの。
その後、大きな笑い声と拍手の音が私の耳に飛び込んでくるの。それが好き。
導入は徹底的にピンと張りつめた空気を作って、
「バラシ」の部分で爆発的な笑いをとって、
中盤は着実に笑いを積み重ねていって、
途中ちょっとアドリブっぽい部分も入れて、
一瞬感動する空気に持って行くけれど、そこから一気に落とす。
黄金パターンだけど、やっぱりこういうネタって、最高に面白いです。

しずるのネタ、ラーメン屋(バイト掛け持ちの先輩)。
シンプルで非現実的な設定なのに、池田さんの圧倒的な表現力で納得させられてしまうのがすごい。
こういう、丸腰で戦いに行くみたいな姿勢こそ彼らの真骨頂のようにも思えます。

サルゴリラのネタ、2人の刑事(麻薬組織のアジトに突入)。
今までに見たサルゴリラの中で一番好きだー!フリのセリフもしっかり固めて、徹底的にシリアスな雰囲気で行ってるのがとてもいい。
そして、笑いどころが非常にくだらなくて、演技力のムダ遣い感が際立っているのがさらにいいですね(笑)。

企画は、ネタ終わり6人が普通に登場して、ツアーの振り返りをしようとトークを始めるところからスタート。
早速ツアーの写真をスクリーンに映し出してみんなで見ようとするも、袖からスタッフさんがすごい勢いで、赤羽さんを呼ぶカンペを見せているらしい。
赤羽さんがそのカンペの通り袖に引っ込むと、「おい、おい、やめろよ!!」という叫び声が聞こえてくる。
児玉さんが様子を見に行くと、なんと赤羽さんが、性犯罪の疑惑をかけられ、警察に連行されたという……。
………っていう、茶番の始まりです(笑)。
まあ、私もね、最初、赤羽さんがカンペで呼ばれてる辺りまでは、ちょっとだけ、本当なのかもしれないって信じてましたよ?
ただ児玉さんが「性犯罪の疑惑で…」って言い始めた時に、私、心の中で「うわぁ始まったよ…」ってつぶやいちゃった(笑)。
でも、それがまた楽しいのよね。

スクリーンに映し出した赤羽さんの写真は、
お客さんのお尻を触っているように見えたり、遠くからお客さんを品定めしているように見えるものばかり(笑)。
(この企画のため、ツアー中にそういう設定で撮っていたらしい)
そんなわけで、犯罪者の写真をお客さんに見せてはいけないと、作家の中村元樹さんが必死に写真を編集して赤羽さんの存在を消そうとするも、
モザイクが雑で全然消えていなかったり、「ピー」音ばっかりだったりとひどい状況になっていく、という設定でした。

余談ですが、このユニットの役柄というか、立ち位置の設定は、「お客さんのためになんとか企画を遂行しよう!」と必死になる村上児玉と、
「犯罪者の写真を見せるわけにいかないだろ」と止めようとする池田田所という設定。
そんな中、関町さんはどちらにも付かずに、双方の言い分を聞きながら軟着陸させようと立ちまわっていて。
茶番なんだから、演技なんだから、別に自分で設定を決めてどちらかの立場になればいいのに。
でも、例え茶番でも、揉めてる人がいるとそのどちらにも付かずに仲裁に入る関町さん、根っからそういう人なんだろうなと見受けられてしまって、
そんなところも好き、こういうところこそ好き。などと思ったり。

写真を見ながらのトークは、赤羽さんが映っていないものでは普通に本当のツアーの裏話。
夜の宴会の時に池田さんが、お腹いっぱいになったお客さんに、「走ったらお腹がすくから!」と宴会場を走らせた写真、最高に面白かったです(笑)。
他に、お酒に酔ってしまって宴会場の舞台の下で寝転んでしまった村上さんの写真を見て、
池田さんが言った「死んだ演歌歌手」という例えにおなか痛くなるくらい笑いました(笑)。
関町「2段の段差すら降りれないの?」
宴会場のカラオケで、前前前世の替え歌で、突然のフリによって「純純純世」を歌わされた村上さん、即興でコントへの愛をこめて歌い上げる。
「良い設定をコントに落とし込むんだよ」「コントの神様が笑いかけてくれるから」みたいな歌詞がすぐに出てくるのさすがです。
さすが純さ~ん(絶景雑技団の純さん)

まあしかし、3組+竹内さんで、自由な楽しいツアーで、
そんな中で「次のSIX GUNSに使えることをやりたい」という思いが一致して、
わざわざ手間をかけて赤羽さんの疑惑の写真(笑)を撮ってこのライブのために準備してくれていたなんて。
ただツアーを楽しんでいるだけでもいいのに、というかそれ以上のことは求められていないのに、
自主的に手間をかけて、面白いことを追求しようって。
その心意気が嬉しいし、その心意気で6人+スタッフさんたちが一致している様子を見せていただけるのも、また嬉しいことです。
……まあ、その設定はひどい設定でしたが(笑)


正直、企画が始まった直後、本当に今回のSIX GUNSはツアーの振り返りトークだけだと思っていた時、
村上さんが「まあ3組のネタは見れたからチケット代分は楽しんだでしょ?」みたいなことを言っていた時、
ちょっとだけ、残念な気持ちになってしまったんです。
もちろん好きなメンバーが集まっていて、トークでも十分楽しいとはわかっているけれど、今月はユニットコントなしかぁ…って。
ユニットで演技している空気感も好きなのになあって。
そんな私の気持ちを見透かされたように、ツアーのトークもしつつ、茶番(笑)も見せてくれるなんて。
この人達には敵わないなと、しみじみ感じた瞬間でもありました。
そうやって、いつだって、私の一歩先を行ってくれる人たちだから、やっぱり好きなんです。


ライストークライブ「耳愛撫」 (17/10/3)

2017-10-03 23:00:00 | ライブ感想♪
***
ライストークライブ『耳愛撫』 
2017/10/3(火) 21:00~ @無限大ホール
出演:ライス、GAG少年楽団、南海キャンディーズ山里亮太
***


ライストークライブ「耳愛撫」に行ってきました。
ゲストには直前発表のGAG少年楽団、そして当日発表の山里さんという超豪華版。
話題はやっぱり数日前のKOC決勝、そしてテレビの世界での立ち回り方について。
ライスがこういう時バリバリ仕切れる人達じゃないので(笑)、まるで山里さんのライブのように、トークを回してくださっていました。

はじめのライスだけのトーク、KOCの話一色。トロフィー返還が終わり、それぞれ別の場所で決勝を見た2人。
関町さん、にゃんこスターのネタを見て「自分がこの後にやるんだったらどうだろう」と想像して震える(笑)。
田所さんがにゃんこスターのネタに対して、(別に大会批判や審査員批判というわけではなくて)、自分の意見をおっしゃっていたんですが、
その内容が、コントの終わり方についてのもので。
それにすごく納得したのですが、そういえば同じようなことを言っていた人がいましたよね。
にゃんこスターのネタ前の煽りVTRで、しずる村上さんが言っていた「コントの終わり方じゃないだろ!」という言葉。
まさかの他の芸人の煽りVTRに登場してしまったという事態についてはさておき(笑)、
村上さんもきっと、田所さんが言ったことと同じようなことを思っていたんだろうなと。
こんなところでしずるライスに被弾すると思っていなかったので完全に油断しており、その分、破壊力が抜群でした。
ああ、そろそろまたしずるライスのトークが聞きたい。
今年のKOCについて語りつくしてほしい。悪口ではなくね、それぞれの意見として。

そしてもう、今回はあまり2人だけで喋っててもしょうがないだろうと、開始10分ちょっとでもうゲストを呼び込んでいました。
登場するなり、GAGに土下座する山里さん(笑)。GAGにネタ前のコメントを送ったのに、デスパワーが発揮されてしまったと。
その後、「俺らは山里さんじゃなくてよかった」などと言い出す本当に性格の悪い関町さん(笑)。

GAGを呼び込むなり、「今日ここで全部思ってることを吐き出しなよ!!」とけしかけるライス。
宮戸「今日以外に言ったらダメなんすか?」
ライス「ダメ。今日全部!」
宮戸「なんでライスさんが僕らの今後のスケジュール決めるんですか?」(笑)
ライスにそそのかされていたGAGですが(笑)、あまり黒い思いをぶちまけるという感じではなかった。
もちろん、悔しい気持ちも多々あるのでしょうが、冷静に客観的にとらえ、大人な雰囲気でいろいろと舞台裏のことを語ってくれました。

福井さんの考える敗因は、「勝負勘がなかった」(笑)
なんでも、にゃんこスターの出番直後のアキナは、あのネタの後だったらこちらの方がいいだろうと、出番まで考慮して2本のネタの中からどちらをするか考えていたそうなんだけど、
GAGは全くそういう考えが及ばず、2本目にやろうとしていたネタを温存してしまったとのこと。
勝負事におけるそういう駆け引きみたいなのを全然考えていなかったそうです。
なので福井さんは、勝負勘を鍛えるために、雀荘でアルバイトをしようかとすら考えているそう(笑)

KOC決勝の後は、ファイナリストだけで打ち上げの飲み会が催されるというのが毎年の慣例となっているのですが、
坂本さんはなんと、悔しすぎて打ち上げに出ずに帰った。そしたらその場がざわついたと宮戸さん。
宮戸「『いや、あいつが3人のなかで一番トガっとんのかい』って空気になって」(笑)
今後テレビで山里さんと共演した時に、おきまりのくだりを振ってもらえればいいんじゃないかということで、坂本さんが披露することになる。
でも準備のため一回袖にハケる時、わざとゆっくり歩いて
坂本「あっ、ペース間違えた〜!」
それを見た全員、「あいつは絶対打ち上げ帰っちゃダメな奴だ」とざわざわ(笑)

ファイナリスト打ち上げの話の時、宮戸さんと一緒のテーブルだったのが、
ジャンポケ太田さんと、パーパーほしのディスコさんと、あともう1人(忘れてしまいました)の4人だったと聞いた時、山里さんが発した
「ヤベー席だな」
というシンプルな一言に大笑いしてしまいました(笑)。

ライスが、チャンピオンになってからのこれまでの経験で、全然結果を残せなかった番組の話になり、
その時に、番組の邪魔をしないように前に出られなかったという感じの話をする。
すると山里さんが、山里さんが、「『邪魔しない』という貢献の仕方は、その場はいいかもしれないけど、次はないよ。打席に立たないと。」という感じで言ってくださって。
優しい口調だけれど言葉は厳しくて、愛がある先輩だなと思いました。どんな時でも自分の信念と筋を通す方なんだろうなと。
そして、こうやってファンが見れる場で言ってくださることによって、私の溜飲も下げてくれたと、個人的に思っております。助けていただきました(苦笑)

そして、今後そういうバラエティで共演した時に振ってあげられるかもしれないから、ギャグやくだりを教えてよって言ってくださるの、本当にありがたいね。
ここでやったくだりを、番組で見れると嬉しいね。
そんな中、ライスは、ケンカっぽく言い争うところからのギャグにつなげようとするも、
田所さんが本当に何するかわからなくて「なんだっけ?」ってなっていた(笑)。
山里「GAG!こうなっちゃダメだぞ!!」


一言だけ、部外者が申し訳ないのですが、GAGのことについてお話しさせてもらってもいいでしょうか。
私はライスが好きですが、そもそもキングオブコント自体が大好きで、毎年準決勝を見に行っていたし、
2015年からは仕事を休んで2日とも準決勝に見に行っています。
そんな中で、GAGが本当に爆発的にウケるのに、決勝に行けない、そんな状態を毎年毎年見てきました。

もう、本当にすごいんです。KOC準決勝のGAGって。笑い声と拍手笑いで、次のセリフが聞こえなくなるくらい。
福井さんの最初のセリフから、もうその後何言ってもウケるの。世の中の全ての人に、あの空気を体感してほしいって思ってしまうくらい。
だから今年、彼らが決勝に進出したのが、部外者ながらも本当に嬉しくて。
だけど、決勝はまた難しいね。
準決勝のお客さんは、GAGがどんな状況かって知ってるから、今年こそ決勝に送り出したい!みたいな気持ちがどうしてもあっただろう。
でも決勝に行けば、彼らを知らないお客さんもたくさんいただろうしね。

なんでファイナリストになったんだとか言ってしまう人もいるのかな。まぁ決勝の結果だけ見ればそうか。
でもね、これまでどれだけ準決勝で頑張ってきたかっていうのが、今年の決勝の4分で全て無くなるとは思わないよ。
少なくとも今年の準決勝38組の中で、どう考えてもトップウケはGAGだったよ。
このもどかしい気持ち、どうなったら満足なのかなと思ったら、準決勝のGAGを見てもらうことかなと。
でも、以前はKOCのDVDに準決勝の様子が収録されていたのですが、2015年からはDVD自体が発売されなくなってしまったんですよね。それが本当に残念。
代わりにならないかもしれませんが、私が色々言っている中で、準決勝の様子を見てみたいなと思ってくださった方は、
ぜひ手始めに2014年のKOCのDVDからお手に取っていただくのはいかがでしょうか…。この年はライスのネタも入っていますしね。
色々と差し出がましいことを言ってすみません。
そして、そんなこと知ってるよということも多々おありかと思います。すみません。
お節介だと思いつつ、少しでも気になった方にその良さが伝わればいいなと思って書かせてもらいました。



アンガールズトークライブ「鉄人トーク vol.120」 (17/9/26)

2017-09-26 23:00:00 | ライブ感想♪
***
鉄人トーク vol.120
2017/9/26 19:00~  @表参道GROUND
出演:アンガールズ
ゲスト:ライス関町
***


アンガールズさんのトークライブ、「鉄人トーク」に行ってきました。
キングオブコント決勝進出のアンガールズさんに、去年の様子を色々と教えてあげる関町さん。
そして最後は即興コントで、なぜか組体操、そして突然のサボテン(笑)。
とっても充実した2時間でした。

はじめは、アンガールズさんお二人だけのコンビでのトークが1時間くらいあって、KOC決勝直前ということで、
本番前のVTR撮りのことなど、いろいろなお話を聞かせてくれました。
その時にお客さんからの質問で「ゲン担ぎなどはしますか?」という話があったので、
コンビでのトークが終わり、関町さんが登場してからもその話からスタート。
関町さんは普段、そういうことは全くしないんだけれど、去年は3回もお参りに行ったとのこと。
行ったところは、初詣、渋谷の金王八幡宮、そして福島の猪苗代にあるパワースポットの滝。
でも3つも行っちゃったから、結果、どれがご利益があった場所なのかわからない(笑)。
(ご本人はライブ中に明言はしていらっしゃいませんでしたが、多分、この3つ全て、コンビで行っていたんだろうと思います…。
 だからなのか、「渋谷の金王八幡宮はすぐ行けますよ」と、コンビで行くことをすすめる関町さん。
 金王八幡宮の話では、「相方と無限大ホールにいるときに他の芸人に勧められて」みたいな話もちらっとしていました。)

田中さんからの「本番の舞台裏で何か注意したほうがいいことはある?」という質問に対し、
関町さんは、スタッフさんが何でもやってくれることが逆に注意だと。
ライスの去年の2本目「クレーム」のネタ、いつも劇場とかでやってた時は関町さんが自分で霧吹きでズボンを濡らすんだけど、
本番はスタッフさんが「じゃあ、行きますね!!」と言って濡らしてくれた(笑)。
でも、それがいい感じにならなくて、一度ドライヤーで乾かしてから結局もう一回自分で濡らしたそう。
あの時はバタバタで、さすがにちょっと焦ったとのことでした。
この話、雑誌では読んだことあったけれど、本人の口から直接聞けたのは、私は初めてでした。
いやーすごい、裏でそんなバタバタだったとは。でもそれも、本番ではそんな様子を微塵も見せていないのがすごいです。

田中さんが、決勝が決まってから本番まで3週間もあるのがモヤモヤする、早く終わってほしいと思っているくらいだと言うと、
関町さんも気持ちすごくわかると返していました。
田中さんは、決勝のネタを色々なライブでかけてみると、「もっと直した方がいいんじゃないか」と不安になってしまうそう。
それに同意した関町さんは、自分達の時のことを話し始める。
同じネタでも、会場によって、お客さんの層によって、ウケるところが違う。
ライスは、それを参考にネタを変えるともうごちゃごちゃになっちゃうだろうと、
決勝が決まってからの3週間は、その2本のネタはどこでもやらなかったそうです。
こういう話、本人達のこだわりと自信が垣間見えてドキドキしますね。

決勝のネタ前に流れる、煽りVTRの話。
アンガールズさんも色々なことを言わされた(苦笑)そうで、ライスはどうだったの?という話に。
関町「僕らは、相方が、『なんで…僕たちだけ…認められないんだろうって思ってましたね…』っていうのを、10回くらい撮り直しさせられました」(笑)
これに対して前に田所さんが、「なんで自分の正直な気持ちを言っているだけなのに撮り直しなのか」って感じのこと言ってたことありましたよね(笑)

30分ほどじっくりトークをした後、田中さんが突然、
田中「じゃ、今からコントしよう~」。
淡々とイスを片付け始めるアンガールズさん、びっくりしてきょろきょろする関町さん(すごくかわいい)。
関町「え?コントするんですか、今から…?え、嫌なんですけど」
ひどい(笑)

このトークライブでは、お客さんからお題を募って、「ジャンガジャンガ~」のショートコントを即興で作るというのを毎回やっているそうです。
関町さんは戸惑ってましたが(笑)、私はもう歓喜でした。
コントの流れで、関町さんが狂気的な役柄になるところがあって。
コントが終わった後、田中さんと山根さんに「関町怖かったよ」「ちょっと目がヤバかったもん」とお褒めの言葉を頂いていて、
狂った役をやっている関町さんが大好きな私、本当に歓喜でした。血が騒ぎます。


ライブによって客層が違うからウケ具合が違うという話をしている時に、田中さんが、KOCは特に準決勝と決勝の客層の差が激しいでしょう?という話を。 田中「だって、準決勝のお客さんが一番異常じゃん」
ひどい(笑)。でもゲラゲラ笑ってしまいました(笑)。
言いたいことはわかりますよ。
準決勝のお客さんなんて、仕事休んだり、何か月も前からシフト調整したりして、
平日の昼間から見に行くような、お笑いに命かけてるような人達ですもんね。
……まあ、私もその一人ですけど(笑)。
その一方、決勝ではお笑いライブに行ったこともないような様子の若い女性のお客さんばかり。

2014年までの決勝だったら、芸人審査員だったので、芸人が好むネタと準決勝のお客さんが好むネタはある程度似ていた。
けれど2015年からはもう、準決勝と決勝は真逆だと思った方がいい。
その両方でウケなきゃいけないなんて、だいぶ無理難題だ。
なんとか改善してほしい。しかし現状は、その無理難題をクリアした人でなければチャンピオンになれない。
さあ、今年はどんなドラマが待っているんだろう。
アンガールズさん、スタッフさん、トークライブに呼んでくださってありがとうございました!
普段あまり関町さんが明言していない、KOCに対する想いや戦略が色々と聞けて嬉しかったです。
そして本番、いいパフォーマンスができますよう!


超☆汐留パラダイス! 本物の米はDOTCH!? ~炊きたてふっくら5番勝負~ (17/8/3)

2017-08-03 23:00:00 | ライブ感想♪
***
【超☆汐留パラダイス! 本物の米はDOTCH!? ~炊きたてふっくら5番勝負~】
2017/8/3 13:00~ @汐パラビアカフェステージ
出演:銀シャリ、ライス
MC:あべこうじ
1.ネタ対決
 (ライス:命乞い、銀シャリ:昔の遊び→森のくまさん)
2.叩いてかぶってジャンケンポン
3.手押し相撲
4.借り人競争(お題に当てはまるお客さんを探す)
5.椅子取りゲーム
***

本日は日本テレビのイベントに行ってきました!ライスと銀シャリの対決、MCは安定のあべこうじさん。
この2組のネタとコーナーだけでなんとたっぷり55分もやってくれて、これ全部無料でいいんですか?
本当にありがとうございます。
夏の野外イベント本当に楽しい。
しかもそれが、2組が舞台上に出ずっぱりで約1時間もやってくれるんだから最高な時間でした。
全然メモとっていないので「楽しい」ということしか覚えてないのですが(笑)、かろうじて残っている記憶でぽつぽつと。
正確ではありませんので、ニュアンスでご理解ください。

・オープニング、一人ずつ意気込みを言っていくくだりで、
 鰻 「今日負けたほうは、もう、ご飯やない!パンや!!」
 客席(しーん)
 関町「…もう一回チャンスあげますよ?」
 鰻 「……頑張るぞ!!」
 田所「普通のコメントになった」(笑)

・ライスのネタ、まぁ正直なかなか苦戦していたんですけれども(笑)、
 そしたら途中から関町さんが客席に向かって「もっと笑ってくれ~~~」と言い出す。さらに、
 「3万くれ~~~」
  自由が過ぎます(笑)

・ライスと銀シャリのネタ終わりMCで、
 あべ「裏で109人の米農家が審査しています」(笑)
 米農家の厳正なる審査の結果、ライスは0対109で負けました(笑)

・2対戦目の叩いてかぶってジャンケンポンでは、お米対決なだけに、ヘルメットが丼のお椀(笑)
 この時だったかな?橋本さんが「でも『ライス』は平皿やからな」って。
 橋本さん、ずーっとこれ言ってますよね(笑)。お気に入りなのかな。

・ライスはネタ対決でもたたいてかぶってジャンケンポンでも負け、もう2敗に。
 橋本「でも、お米だけに、2敗って言ったら2杯って意味になるよね」 みたいなことを言い、客席は微妙な空気(笑)
 ライスからお客さんに全然ハマってないぞと言われるも、高度なボケだからだと主張する橋本さん(笑)

・手押し相撲、普通はこういう時って、台の上に乗って落ちたらアウトになるけれど、今回は台が用意されていない。
 そのためあべさんが、「じゃあ片足立ちでやりましょうか」と提案してくれました。
 (こういう時のあべさんの、さりげないフォロー、本当に尊敬します。本当に名MCです)
 けれど田所さん、そもそも片足立ちが全然できず、一回も相手の鰻さんと手を合わせることなく自滅してアウト(笑)
 次にアメトーーク運動神経悪い芸人に呼ばれることがあったら、ぜひとも片足立ち手押し相撲をやってほしい。
 ほんとうに衝撃的な光景だった(笑)

・4対戦目の人探しでは、各コンビから1人ずつ客席行き、お題にあったお客さんを探すことに。
 その時、かなり高いステージから客席に降りなければいけないんだけど、関町さんは危なげなく降りていくのに、
 田所さんはステージの淵に捕まりながら、壁をじりじりつたうようにして降りてて、本当に怖い(笑)

・一つ目のお題は「あきたこまち美人」。つまり、秋田出身の女性を見た目だけで当てろというもの。
 なのに、関町さんが外国人の男性を捕まえる(笑)
 絶対違うのに、
 あべ「奇跡にかけましょう!!」(笑)
 関町さん、ほんと外国の方好きね。ライスのシチサンをちょっと思い出したよ。

・最後の椅子取りゲームは、本当に面白くてくだらなくて、泣くほど笑ったんですけど、もはや字では何にも伝わらないから諦めます(笑)
 鰻さんとの対決前の関町さんのコメントだけ。
 関町「鰻さんをあそこのうどん屋さんまで吹っ飛ばしますよ!!!」(ステージの隣にうどん屋さんがあったんです)


なんだか雑なメモで、後から読み返してもわけわからなくなりそう。何も伝わらなくてすみません(笑)
夏の野外ステージという特別感、スペシャル感!忘れられない1日になりました。 ありがとうございました!


公式さんのツイートその1

その2
その3

しずるワンマンライブ 『SHIZZLE IN JAPAN FES.2017 〜1日目〜』

2017-02-11 21:40:37 | ライブ感想♪
***
『SHIZZLE IN JAPAN FES.2017 〜1日目〜』
17/2/3 19:30~ @ルミネtheよしもと

・漫才1
・遭難
・歩道橋女
・ティッシュ
・漫才2
・プール親子
・夫婦

(ネタタイトルはルミネ公式Twitterより)

***


しずるワンマンライブに行ってきました。
「フェス」と言っているけれども、その内実は全編村上純作・演出の濃厚なネタの嵐。
一つひとつのネタに没入して、その世界観に浸って、でも帰路について現実に引き戻される感じ、
それこそがフェスの帰りのようだった。

お笑いコンビのネタ作りには大きく2パターンある。コンビのどちらか一方がネタを書くものと、コンビの二人が一緒にネタを考えるもの。
けれどしずるは、村上さんも池田さんも一人で書き、ほぼ完成させた状態で相手に渡すという、あまりないスタイル。
そして、そんな二人だからこそできることがある。
今回の単独に向けたこの記事を読んで衝撃を受けた。

  しずる村上「気合入れてスケジュール空けて、気合入れて来てください!」しずるワンマンライブへの思いを語る
>村上:僕ら2人ともネタを作るんですけど、他のコンビではあまりないですね。
 たとえば、後輩の仲のいいフルーツポンチは村上が全部書いてるんですけど、フルーツポンチが1年に1回単独ライブやるのと、
 僕らが1年に2回単独ライブやるのは計算上では一緒なんです。
 池田:だから、全然かっこいい理由とかでもなく…。
 村上:元々サボってたっていう(笑)。
 池田:物理的にできるっていう。
 村上:みんなが年に1回やってるのに合わせてたけど、実際はサボってたんです(笑)。

この発想が本当に衝撃だった。
2人ともネタを書けるなら、1年間に2回単独できるじゃん、やってしまえって。
もちろん、実際は実現するまでに色々大変なこともあるんだろうけど、出発点の、単独をやろうというモチベーションはすごくシンプル。
そして当たり前のことを言うようなテンションで、すごいことを言う。すごくかっこいい。
しずるの2人が作るネタは、どちらが書いたネタか、見ているだけのこちらにもほぼわかってしまうくらいテイストが違う。
けれど、お互いがお互いのやりたいことを受け入れて、認め合って、面白いと思って形にする。
なんか、コンビでありながら、ユニットのようだと思ったんです。独立した個人のぶつかり合いというか。
「村上純」と「池田一真」がそれぞれで、独立した一つのブランドのように、しっかりとしたカラーを持っているように思うんです。
けれど、やっぱり、独立じゃなくて、ユニットじゃなくて、コンビなんですよね。

私が、強烈に印象に残っているシーンがあって。
最後のコントで、2人が夫婦役で横並びで座っているんですけど、そこに寝ていたはずの娘が起きてきて、
そして、2人が娘に気付いて振り返るっていうシーン。
その場面、きっかけの影ナレも、何にもないんです。
それなのに、村上さんと池田さんが、ふと後ろを振り返るタイミングが、全く一緒だった。
客席には聞こえないけれど、2人の頭の中には音が鳴ってる。娘の声が聞こえてるんだって思ったんですよね。
……震えました。あぁ、コンビだ。どうしようもなく、コンビなんだって。
もちろん、こういうタイミングもきっちり練習して揃えているんでしょうけど、
それでも揃うのがすごいことだと思うし、
それより何より、「こういうところを揃えよう」っていう共通認識があるのがすごいことですよね。
だからこそ、コンビだなぁと思います。
しずるを見てると「運命」という言葉を使いたくなってしまいます。お互いが書くネタには、お互いがいないと成り立たない。
それを見ているだけでも感じられる。夫婦や恋人じゃなくても、運命の相手って、この世に存在するんだなぁって。
漫才の中で、池田さんに「すぐ運命とか言うのやめたほうがいいよ」という感じのことを指摘されていた村上さんですが、
きっと、池田さんに出会えたことが何よりの運命なんだろうなって、思います。
(そして、池田さんにそういうセリフを言わせているのが村上さん本人という構造もまた面白い)

そして痺れたのが、「見る側」に少々レベルの高さを要求しているネタもあったっていうところです。
コント1本目に、メタの極みみたいなネタを持ってきていて、もうその攻め具合に少々恐ろしさすら感じました。
このネタすごかったなぁ。よくありそうなコントの導入から、村上さんの肝となるフレーズが出てきた時の、
「やられたー!」「そういうことかー!」感(笑)
ちょっと、ライスの「想像の世界」のコントにも通じる面白さがあったなぁ。
さらにそれが、ただのメタというわけではなく、それこそ「枠」のコントのようにちょっと屁理屈っぽいからより一層ややこしい。
けれど、過剰な説明をすることはない。レベルを下げることはない。
まるで「これくらいだったらわかるだろ、ついて来いよ」と言われているかのようだった。
その、突き放しつつも、観客を本当に置いていくことはせず、着いて来てくれると信じてくれている感じが、本当に心地よかったなぁ。
2015年からのキングオブコントは、シンプルでわかりやすい仕組みのネタが求められる場になってしまった。
それはそれで仕方ないことなので、悪くは言えないけれど、でもやっぱり寂しい気持ちも少しあって。
それまでのKOCのように、「こんなコント見たことない!」「こんなアイデア衝撃!!」みたいなのが評価されづらいのが残念で。
見ているだけの私でもそう思ったんだから、中でやっている2人だって、当然そんなことを思っていないわけがないと思う。
だからといって、今のKOCの形式に全てを注ぐわけではなくて、
コントの文化を守り、高めることをやってくれているのが本当に嬉しいし、わくわくする。
これからも、見たことないコントでワクワクさせてほしい。
同じコントと言っても、KOCで求められる能力と、単独ライブで求められるものはまた違うからなあ。
「お笑いファンが決める単独ライブアワード」みたいなのあればいいのにね。

ネタ全体を貫く、村上純ワールドの濃さ。
振り切れたメタ、暴走する偏見、過剰なデフォルメ(笑)。
時々、いろいろひどいよと思いつつ、最後のコントを見終わった後にはなぜか、
「人生って…美しいのかもしれない……」などと思わされてしまい、私もワールドに染められていました。
徹底的に噛み合わない歩道橋女と声をかけられた男。
人に共感してもらうことを求めて鋭利な角度で語り続けるティッシュ配り。
すれ違っているようで強くつながっているプールの親子。
徹底的に思いをぶつけ合い、怒って泣いて、それでも愛を深め合う深夜の夫婦。
人生はとっても複雑で、滑稽で、悩ましくて。
それでも人は人を愛さずにはいられない。
それでもきっと、人生は美しい。


普段メインで追いかけているわけではない、傍から見ているだけの私が、本当に幸せな気持ちにさせてもらったんだから、
ど真ん中で追いかけているファンの方々の幸せたるやいかばかりか。
キングオブコントで悔しそうにしている本人達を見て、何もできなくて、変わらず応援していくことしかできなくて、
でも、何もできなくても、「この人達についていけば幸せな景色を見せてくれる」って、そう思えるって、幸せなことですね。
芸人とファンの関係性というのは、複雑で、悩ましくて、
それでもきっと、美しい。


チャットモンチー 『majority blues』(Short Ver.)


ケチャップナイトin幕張 (16/12/3)

2016-12-03 23:55:00 | ライブ感想♪
***
『ケチャップナイトin幕張』
16/12/3(土) 18:30~ @幕張イオンモール劇場
出演:しずる、ライス

・冒頭トーク
・マンガださい文字Tシャツ選手権
・スタローンゲーム
・中村のコスプレコーナー
・エンディング

***


ケチャップナイトin幕張に行ってきました。
もう、本当に楽しすぎて、笑いすぎて、懐かしすぎて、幸せすぎて、最高としか言いようがありません。
時間は空いたけど、場所は変わったけど、昔のノリを大切にしてくれてありがとう。
何も変わらないでいてくれてありがとう。
本っ当に最高でした。
かいつまんで書いていきますね。よろしければお付き合いください。
あと、私は記憶力が乏しい&今日の席がちょっと聞きとりづらかったところなので、
だいぶ私の脳内で勝手に補完してるところが多いと思いますので、あまり正確性は期待しないでください…


久しぶりの復活で、最後にやったのは2012年の12月4日だから本当にちょうど4年ぶり。
村上さんと関町さんはその年に結婚。
田所さんは当時はバツ2、今はバツ4。
4回の離婚のうち、3回は田所さんが手をあげてしまったのが原因。
村上「残りの一回は価値観の違い」
……と、ここまで一気にしゃべった後、
村上「ヤバい、今笑ってない人は信じちゃってるよ!」(笑)
もうこの冒頭のトークから最高で最高で、開始5分で本当に来てよかったと思いました(笑)。
村上さんが「お客さん、ついて来れてますか。こういうノリが多いライブなんですよ」っておっしゃってて、
大丈夫、このノリのために来たんだよー!と思いました。

初見のお客さんもいるだろうから自己紹介をしよう、ということで
ライス「どうも、キングオブコント2016チャンピオンのライスです!」
対抗するように
村上「KOC4回決勝進出のしずるです!よしもと内では最多です!」
関町「TBSの偉い人に○られてんじゃないの?」
ホント最低(笑)

今日は犬さんの単独ライブが同時間で開催ということで、
村上「犬の心さんっていう、僕らの同族の芸人が、今ルミネで吠えてるんですよ」
『同族の芸人』っていうワード(笑)。そこから少しシュール5についての説明もあり。
先に犬さんの単独ライブが決まっていたのに、ケチャップの方がそこにぶつける形になってしまった。
そこで「本当は犬さんの単独に行こうと思っていたけれど、こっち来たよっていう人?」と聞いてみると、結構手が挙がる。
田所「結構いますねー!後で押見さんに伝えておきますね」(笑)
(ちなみに私も今日ケチャップに行きましたが、犬さんの単独にも本当に行きたくて行きたくて仕方なかった……
 だってやっぱり「同族の芸人」だもの……見たかったよ……
 できれば今後、こういうライブかぶりは勘弁してくれ―い・涙)

お客さんにどこから来たか聞いてみると、関東以外からいらっしゃった方もたくさん。
そして今までのケチャップナイトに来たことがない方もたくさんいらっしゃったので、不安になり始める池田さん関町さん(笑)
池田「みんなを喜ばせなきゃいけない」
村上「ライブって元々そういうものだけどね」
一番遠くから来られたのは福岡の方。
なぜかその方に、「でもケチャップナイトの為だけに来たってわけじゃないんでしょ?」と強気で煽り始める関町さんひどい(笑)
でも、するとその方が
「田所くんに会いに来ました!!」
ここ感動したなぁ。勇気を振り絞っておっしゃったんだろうなぁ。
それを聞いた田所さんが人差し指を口元に当てて「しーっ!」とやったり、「後で電話する」みたいなジェスチャーを。みんなに「また離婚する」と言われていた(笑)
関町「だっていま、『田所さん』じゃなくて、くん付けだったよ。ジャニーズじゃないんだから」
村上「あの方にはジャニーズに見えてるんだよ」
池田「こんなに顔の大きいジャニーズいねーよ」
田所「おい!!」
村上「顔が大きいから踊ってる時とか遅れてついてくる。一人でトリオみたいになるよ」
関町「(小声で)アメーバピグ」
池田「アメーバピグwww(笑い崩れる)」
村上「アメーバピグを最初に作った人は仁くんを見て作ったのかもしれないよ」
もうこのくだりが、最高におかしくておかしくて、今日一番好きでした(笑)。
やっぱりしずるライスの4人の醍醐味は、こういう止まらないトーク!

4年前の最後のケチャップナイトは、関町さんの結婚直後だった。
結婚したことがYahooニュースに載ったけれど、ついたコメントが「誰こいつ」「知らねーよ」ばっかりだった。
しかもその記事の写真は、神保町での役柄で着た花嫁の衣装(笑)
(これ、このオリコンさんの記事を転載したYahooニュースのほうの記事は、もう削除されてるみたいで、コメント欄が確認できないのが残念。)
Yahooニュースについたコメントの中で田所さんが一番好きだったのは、「あーあ。何か面白いことねーかなー」というものだったそう(笑)
この関町さんの写真を前にして(笑)、そんなこと言うなんて素晴らしい一言だと絶賛していました。
そのコメに「そう思う」の賛成票が2500くらい入っていたそうです(笑)

阿佐ヶ谷でやった時はお酒を飲めるのに今日はないからな~という感じで村上さんが話し始めると、嫌な顔をする3人。
この前のしずるトークライブでも飲みすぎて呂律が回らなくなっていたぞと村上さんを責める。
村上「それは、ライスの魅力に酔ってたんだよ」
まんざらでもない顔をする関町さん。
関町「じゃあ……また酔わすわ」
池田「キモwww」
一言でバッサリ切り捨てる池田さん(笑)

今回、特別グッズとしてポストカードを販売。一人50枚ずつサインを書いてくれて、4人で合計200枚。
村上関町はサインだけではなく一言を書いていたんだけど、田所池田はそうするとは聞いていなかったと。
なんか、以前もこういう話、あったなぁと思い出して。
オムライスの旗に使う写真を送ってくださいっていう話になっていたのに、マネージャーさんからライスにはこのメールが来なかったっていう(笑)
  「ちょうど一年前」 9月17日 阿佐ヶ谷ケチャップナイトvol.15 前編

関町さんはポストカードに、その時にパッと思いついた漢字の二字熟語を書いていったそう。
本人が一番気にいっているのは『卵肌』(笑)
池田さんのサインを見た田所さんがすぐに「あれ?こんなサインだったっけ?」と気付いたのが胸熱でした。
池田さんは、前のサインがコン○ームみたいだと言われたので(笑)、最近サインを変えたそうです。
このくだりの時、舞台上の4人が最前列のお客さんに声をかけてポストカードを見せてもらっていたのですが、
池田さんが自分はサインだけだったからど、その場でそのお客さんのカードに一言を書き始めようとしていて。
そしたらライスが、おんなじタイミングで止めに入って、「一人にそれをやるならみんなにやらないといけないよ」と言ったところ、すごく好きでした。
もちろん池田さんは優しいから、本当にピュアな気持ちで書こうとされてたんだと思うので、全然責める気はないのですが、
こういうことにすぐ気付いたライスに関心してしまいました。

冒頭は立ちトークだったけれども、途中からイスが運ばれてきて、イスが高い方がいいということで高さを調節することに。
そこで、関町さんが上手く座れなくて笑いをとったところを見て、
村上「関町ってこういうとこあるよな。KYO-ICHIの最後もやってたしな」
関町「あれはわざとじゃない」
KYO-ICHIの話、聴きたかったなー!
今回のケチャップ全体的に言えることなんですけど、昔の話が多いし、時間も短いので企画メインで。
だから、「今」のしずるライスのトークがもう少しほしかったなと思ってしまいました。
でもまぁ、復活という意味合いが大きいから、今回はしょうがないかな。


そしてここで、フルーツポンチの村上さんが登場!
このためだけにわざわざ幕張まで来てくれた村健さん。
「ケチャップナイトと言えばオレがいないとでしょ~」等と言っていたものの、ケチャップナイトの具体的な思い出を聞かれると特にないらしい(笑)
当時は家が近かったから、本当にお酒を飲みに阿佐ヶ谷へ行っていたそう(笑)
そして村健さん、武田○矢のものまねでテツ太郎を披露。
「I have a 僕はー
 I have a 死にましぇーん
 AHH!!
 僕は死にましぇーん!!」
もうこれが、くだらないのにめちゃめちゃ面白くて、
村上「何で『僕は死にましぇーん』っていう一つの言葉を一回分解したんだよ!」
池田「『I have a 僕は』って何?『私は僕はを持っています』??」
しずる2人のツッコミも含めて、面白すぎて、笑いながら泣きました(笑)

スタローンゲームも最高でした。
「ロッキー」のビデオテープを、画面に表示されない状態で早送りして、再生ボタンを押す。
そこから5秒間スタローンが出てこなかったら成功。
しかし、基本ずっとロッキーは出てるので、超ハードモードのゲーム(笑)
奇跡を起こして成功する池田さん、あとちょっとのところでじわじわスタローンが登場してしまった村健さん、それを見て寝っ転がって笑う田所さん(笑)
関町さんは名人と呼ばれていたはずなのに、スタローンがすぐに登場した上、鏡に映っているスタローンもいるので2倍。
2ランクダウンで、降格&破門の危機(笑)

最後にスタローンの姿で登場して沸かせてくれた中村さんもありがとう。
「I have a エイドー
 I have a リアーン
 AHH!!
 エイドーリアーン!!」
……ウケないのでやらせた池田さんを追いかけ回す(笑)
この日、刑務所の慰問から、このためだけに幕張に直行してくれた中村さん(笑)
そしてこのコーナーの名前は「ゆったり感中村のコスプレコーナー」
コスプレコーナー(笑)
村上「もう来ないの?」
中村「来ねえよ!」
お客\えーーーー/
中村「よく覚えてたな!!!」


帰りの電車に揺られながら、いろいろなことをぼーっと考えていました。
ライブの冒頭で、一見さんのお客さんもいらっしゃるかもしれないからということで、村上さんが色々説明してたんですが、
「ケチャップナイトは昔からやってるイベントで、僕たちしずるとライスは同期で、昔から一番仲良くて……」
みたいにサラッと言ったところに、ハート撃ち抜かれました。
AGEAGEでは片方がAクラスで片方がBクラスのすれ違いが続いて、それがKOCの舞台でまで繰り広げられて、
かたや初出場で優勝、かたやよしもと最多の4回決勝進出。
お互いに、いい時も悪い時もあって、
でもそれもすべて「昔からずっと仲がいい」の一言で包み込んでしまう。
ライバルだけど仲良し。仲良しだけどライバル。
やっぱりこの2組は、運命なんだって思うよ。
いい時も悪い時もあって、すれ違いの時期もあって、
けれど2組が、4人が、一緒になった時の息のぴったりさは、何物にも代えられないほどの財産。
自分の人生に、運命と思える相手がいるのって、どういう気持ちなんだろう。
一般人はさ、たとえ学生時代の部活とかでライバルがいたとしても、卒業したらもうその関係は終わるわけじゃないですか。
社会人もそう。いい関係の同期がいる場合でも、どちらかが転職してしまったら終わり。
けれど2組はさ。どこまでも続く因縁。
これを運命って言うんじゃないのかな。
一般人にはなかなか、恋人以外で「運命の相手」って呼べる人っていないと思うんだ。
自分の人生に運命の相手がいるって、どういう気持ち?

ポエミーなことばかりになってしまって気持ちが悪いですね(笑)
今回そういう話はほとんど出てこなかったから、おそらくご本人達も、こんなに意識してないでしょうしね。
でも端から見ていると、その、殊更に意識していない感じもまた良いのです。

「阿佐ヶ谷ケチャップナイトの思い出は特にない」「タダで酒を飲めるから行ってた」なんて色々言っていた村健さんですが(笑)、
その後に改めて言ってくれたことがありました。
「当時から思ってたのは、しずるとライスが揃うとお客さんがすごく喜ぶんだなって」という感じのこと。
本当にそうだよなぁ。
もちろんそれぞれのコンビ面白いけど、この2組が揃うとさらに化学反応が起こる。
みんながそれを期待して、それを裏切ることなくいつも返してくれて、
その状態が何年も続いているって、本当にすごいこと。
これからもずっと、そういう姿を見せてもらえたら嬉しいし、
そういう関係でいられたらいいなって思うんだ。