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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-11(lab)】お茶の間6.5帖-新潟の小さい家-

2020-08-03 20:42:58 | ministock-11(lab)
ミニストック-11のダイビングは6.5帖

原型がミニストック-01なので、最小規模となっています。

見学会では
6.5帖に見えない。
狭くない
広く見える
十分

といった感想をいただきました。

ありがとうございます。

でも、ここから引っ越しして荷物置いたらどうなるんでしょうね。

という事を想定して設計しなければいけません。

今回お打ち合わせでSさんから、お茶の間スタイルで暮らすとお話をいただきました。
画像の通り、置き型の畳小上がりとかわいい三角のちゃぶ台でとても重心が低いので広く見えます。

あと、お茶の間と言えばTV台でしょうか。
場所を取るのは。

これを今回作ることにしました。

階段の踏板を延長しただけですが、ここにどんな工夫が仕込まれているかというと

TV台の上に穴があいてますが、これは壁厚を利用してDVD(BD)レコーダーを置くスペースとしています。
市販のTV台だと奥行きは40cmくらいありますので、随分と出っ張っちゃって部屋が狭くなってしまいます。

だから、壁に穴を開けて埋め込ませる作戦。

おかげでTV台の奥行は15cmです。

25cmくらい省略しちゃいました。

それと同様にDVD(BD)のソフトを収納する棚も壁に埋め込んで、かつ天井までの高さまで作ったので、超省スペースでかなりのソフトを片付けられます。(こちらの出っ張りはわずか9cm

リビング廻りの小物収納としても使えますね。

9cmとか15cmの世界のTV台。

ハコだけ設計して終わりではなく、小さい暮らしに合った家具の設計も行う事で、広がりを作ることができます。

で、ネイティブディメンションズに詳しい方なら、ここで終わるはずがないと思うはず。

もちろんです。

このTV台の裏は床下に行く階段スペース。

DVD(BD)レコーダーを置く穴を貫通させて、裏面にTVの差し込みやコンセントを付けちゃえば、配線が正面を向いて繋ぐことができます。

皆さん、TVとレコーダーの配線を繋ぐとき、埃っぽいTV台に頭を突っ込んで、汗だくになりながらしてませんか。

あの作業からの解放です。

このアイディアはミニストック-01から始まるダイビングテーブルの流れを汲んでいます。

(真横から配線できるダイビングテーブル)

普段はパネルで見えません。

(ミニストック-05より)

小さい家は小さい家の暮らしを日頃から考えていないと思いつかないんです。

普通の家を小さくしたって住みよくはなりません。

だから、ネイティブディメンションズは小さい家専門の設計事務所なんです。

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