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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

設計の流れ

2021-01-25 22:41:44 | 設計業務
今年最初の設計業務は佐藤さんとのコラボ06から。

約50坪のお住まいです。

1月7日の構造計算から作図作業がスタート。
国内最高等級である耐震等級3を検討した計算書は500ページオーバー。
新潟県産材をふんだんに使った構造です。

そこから外皮計算に必要な図面を描き始めて、準備できたところで外皮計算。
建物の断熱性能を示すUA値は0.22W/㎡K

県内でもトップクラスの断熱性能だと思います。

長期優良住宅は外皮性能だけを計算すればいいのですが、そこからさらに暖房負荷計算(簡易計算)を行います。
UA値に換気による熱損失を加えて、想定する温度差を掛けるとその家を暖めるのに必要な熱量が分かります。

結果は3416W

つまり、世間で言う10帖用のエアコン1台で全館を暖めることができます。
この辺りを根拠に「エアコン1台で暖められる家」的なコピーがチラシに入っているわけですが、

この計算は単なる四角い箱を暖めた場合の計算。
実際は間仕切壁があるので、そこまでうまくいきません。

よって、今回の計画は6帖用のエアコンを3台入れることにしました。

そこから建物の一次エネルギーの消費量を計算したところ97GJ消費することが分かりました。

GJ=グッジョブではなく、ギガジュール。

と言っても何がなんだか分からない数字なので、1年間の光熱費に換算します。
これも簡易計算ですが、お金に換算すると年間¥315,696となるので、
月々に均すと¥26,308になります。
(冷暖房、給湯、換気、照明、家電製品の年間光熱費です)

シミュレーションなので約束する金額ではありませんが、イメージはしやすくなりますよね。

性能が確認できたところで、図面の仕上げに入ります。
結局申請のために作成した図面は41枚。(実際に大工さんに渡す図面はもっと増えます)

この流れを設計といいます。


デザインするのは、見た目だけでなく、
安全性や快適性、暮らしやすさ全てです。


作業期間は約2週間ってところでしょうか。
すごくあっという間に仕上げたようにも見えますが、実はこの2週間というのは単なる確認作業とも言えます。

というのも、昨年夏からお打ち合わせが始まりましたが、その間ずっと「こうなることを予想しながら」または「こういう結果になるように」お打ち合わせを続けてきました。

もし予想外のことが起きたら2週間では終わらないと思います。
無事2週間で終えられたのは、計画段階から構造と外皮も同時に計画していたから。

そして、プランニング~構造計算~外皮計算までが、設計の入口部分と言えます。

ここからコラボ物件では、佐藤さんに引き継がれて「使い勝手」や「見た目の美しさ」の仕上げに入っていきます。
設計の出口部分です。

これが設計の流れです。
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