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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

そもそも論

2018-12-11 19:23:37 | 建築法規・施策
本日9:30から17:00までみっちりと建築士定期講習を受けてきました。
建築士の3年に1回の必須講習。
これを受けないとお仕事させてもらえません。

今回で4回目。
9年前から始まりました。

さぁ、ここからです。
最近の私の国の施策に関するブログといえば愚痴ばかり。
ブログなのに愚痴ばかり。
黒い溜息吐いています。

それでは今日もいってみましょう。
(内心すみません)

定期講習とは、
建築士ってちょー特別な仕事をちょーさせてもらえる、ちょー特別な資格だから、ちょー特殊な能力をちょー持っているんだよ。
そのちょー特殊な能力が少しでも錆びつかないようにちょー定期的な講習の受講をちょー義務つけちゃうよっていう法律。

内容は、最近改正された法律の概要説明だったり、道徳のお話だったり。

これを3年に1回受けなきゃいけないんです。
ねっと情報によると、建築士の資格者数は

 一級建築士:366,755人
 二級建築士:761,558人
 木造建築士: 17,825人
 (平成29年4月1日現在)

とのこと。
私のように重複して持っている人もいたり、すでにお亡くなりになってたり、仕事してない人もいます。
根拠ないけど70万人くらいは現役建築士いるんでしょうかね。

まぁ仮に70万人とすると3年に1回その人たちが受けてるわけだから、上の画像のテキストが毎年20万部以上必要になってくるわけですよね。
ちょっとしたベストセラーを毎年国が発行してることになります。
累計180万部。(たぶん)
しかも毎年改定作業付き。

これを9年前からやってるのに、6年前にやるって言った省エネ基準を義務化できないってさ。
なんか、定期講習の効果が出てませんけど・・・。

やんなきゃいけないことが流されて(正確には流されそうで)、効果が出ないこと(正確には出てないんじゃないかっていう勝手な疑惑)を9年も続けてます。


これじゃいつまでたっても生活の質は上がらないです。

違う。

生活の質は上がってます。
家にテレビ、エアコン、パソコン、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、ゲーム機、スマホ、自動車があるのは当たり前の国。
それを複数台持ってても当たり前。
水道は蛇口ひねればドバドバ出るし、下水も敷設率も世界トップクラス。電気なんてどこでも使えちゃいます。

こんな国そうそうないのに、住宅の質だけは世界の中で「中の下」くらいっていう。
戦後、小屋みたいな家ばかりだったから、おしゃれな家にしよーぜーとか、家って簡単に儲かるんだぜーみたいな仕組みだけが世界トップクラスになりました。


住宅の質を上げようと活動している人はたくさんいます。
その声が皆さんに届くように、どんどん発信しますよ。








愚痴ってすみません。
明るいブログに努めます。




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