native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

ウラハラに

2021-03-04 21:33:16 | 日記・エッセイ・コラム
日本海に浮かぶ佐渡島!

めっちゃきれい!

雪が残る山々がくっきりと!
めちゃめちゃきれい!

すごく気持ちがいい写真ですが、これを撮ってる私はくしゃみとくしゃみの間に素早くぱっと撮るだけ。

完全に花粉症がスタート。
くしゃみが止まりません。
気が付くと図面に鼻水が落ちてます。
昨日の卒業式の涙は本物だったはず。

花粉症の皆さんなら分かるはず。
春は気持ちいい気持ちいい詐欺だって。

でも、こんな景色見ながら現場に通えんるんだから幸せです。

現場は現在下地作り祭り。
リノベーションの場合、古い壁を剥がして新しい壁を張れば終わりじゃないんです。古いお宅って大概歪んでます。
だから、そのままボードを張っちゃうと斜めが斜めを読んでみたいな感じで納まらなくなってしまうので、レーザーを当てて確認しながら平らにする作業から始まります。

床と壁は無事終わって、今は天井の下地作り。
既存のねじれとねじれの間を縫う絶妙な位置を探し出して、天井ラインを作ることにしました。

これが終わると窓回り。
窓回りは短い距離の間で平らに作り直さないといけないので結構大変な作業になります。
これも一番目立たない方法を大工さんと打ち合わせしてきました。

リノベーションは、新築と違ってまちまちな寸法のところに新しいものを重ねていくので、ほぼ図面が役に立ちません。
役に立つのは「判断力」と「観察力」
過去の経験と現状をふるいにかけて、最善の納まりを導き出す。
頭の中でCPUがキュイーンと鳴ってるのが聞こえる時があります。
嘘です。ありません。

そして、もう一軒。
佐藤さんとのコラボ04へ。
昨日足場を解体しました。

なんともいえないバランス感の建物。
でも、耐震等級3
建物の重心をどこに作るか考えながらプランニングするとこんなことできちゃいます。
そして、足場がなくなると完成間近な雰囲気醸し出すんですけど、実は27坪のお住まいに大工さんが4人で作業しています。

しかも全員2階。

密です!

うそ。窓全開です。

仕上げ工事のラストスパート中。
でも、決して急いでるんじゃなくて、すっごく丁寧な仕事をしてました。
コンマ何ミリの微調整を何度も何度も繰り返していて、何よりも優先順位の一位は「美しさ」なんだなとその作業ぶりから伺えました。

ほんと表面ではなく、見えないところで何しているかっていうのが、住まいづくりの基本だなと改めて思うわけです。

くしゃみの合間にとか言ってる場合じゃないんですよ。

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