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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

給湯と「ministock」-新潟の狭小住宅、自然素材、高気密高断熱、高耐震-

2011-04-22 13:08:54 | ministock-狭小住宅・小さい家-

昨日のつづきです。

ミニストックでは、エコジョーズ(高効率ガス給湯器)を標準仕様としています。

かつ、昨日のお話の通り、給湯専用タイプです。

給湯器のサイズは過去の記事(’10.07「給湯器」)を理由に20号としています。

でも、給湯器を語る上で外せないのが、オール電化ガスなのか。

過去に何度かこの議論を記事にしています。

エコキュートのCOPについての記事(’09.09「自立循環型住宅11」)

一次エネルギー効率についての記事(’10.03「ハイブリッド給湯」)

災害時の復旧についての記事(’11.03「究極の選択」)

省エネを物差しに考えた場合、ガス電気も、給湯に関しては一次エネルギー効率が変わらない事を理由に、どっちかを勧める訳でなく、好きな方を選択していただいていました。

一次エネルギー効率が同じでも、深夜電力を利用する事で月々のランニングコストが抑えられるますので、電気の魅力もあります。

この事については全く否定しません。

私も日頃、住宅は月々の住宅ローンの返済額ランニングコストで検討するべきとお客様に説明しています。

いくらローコストで住宅を建てても、ランニングコストが高ければ本末転倒。

住宅ローンは長くても35年で終わるのに、ランニングコストは一生払い続けるからです。

それなのに今回ガスを選択している理由はどうしてか。

実はガス会社からちょっと・・・・。

と、言うのは嘘。

実は身内にガス会社の・・・・。

と、言うのも嘘。

電力関係者なら身内に・・・・。

は、本当。

すいません。無駄話です。

現代において電気を使う事は当たり前の事で、かなりの角度で依存しています。電気のない生活は考えられません。

だから、当たり前に電気を使う私たちにとって(この記事の中では私にとってとなりますが)、コンセントにプラグを差す行為は当たり前の事で、つまり電気を買う事は当たり前の事です。

それに対して、世間では原発反対するのも、ある意味当たり前の態度ですが(特に今)、それでも電気を使っているんですよね。

そこに罪悪感を感じているかは、よく分かりませんが、この状態で電気かガスかの議論に結論づけるのはあまり意味がない様に感じてしまいます。

私は原発に賛成できません。(ちょっと弱い)

国は、省エネ地球温暖化を結びつけ、地球温暖化防止策として原発を推進し、それを省エネ対策として取り組んでいます。

二酸化炭素放射性物質はどっちがコントロールしにくいのでしょうか。(これも結論づけられる話題ではないので飛ばします)

省エネを頭で理解していながらも、リサイクル製品(道具)が家に増える、省エネ家電の数が増える、省エネだから家電のサイズが大きくなる、家が大きくなるでは家庭からの省エネは期待薄です。

ピーク電力が増え続けて、発電所が増えるだけです。

ミニストックの企画が1年半前ですのでデータが古いですが、国は原発を増やし、石油依存度を下げる事を公言しています。

Photo

上の図は、経済産業省 資源エネルギー庁からの引用です。

その結果とするのは強引かもしれませんが、夜間止める事の出来ない原子力発電により、深夜電力利用を国から勧められるのであれば、電気を買わない事で省エネに繋げていきたいのが、ミニストックの考え方です。

使わない努力をして、買わない努力もします。

現状、買わない為には何ができるか。

太陽光発電

エコウィル(ガスエンジン)

エネファーム(燃料電池)

などの採用です。

今は発電単価が原発の足元に及ばないのが悔しいですが、日本の技術力への期待と一次エネルギー効率を踏まえればなんとかなるはず。

と、いう試算をいつか誰かに出していただきたい。(これにも期待)

結論としては少し弱いですが、将来の自家発電設備を導入する準備として、ミニストックはエコジョーズ(高効率ガス給湯器)の採用としました。


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