志情(しなさき)の海へ

かなたとこなた、どこにいてもつながりあう21世紀!世界は劇場、この島も心も劇場!貴方も私も劇場の主人公!

ましこ・ひでのりさんが他界されたことを今頃知りました!回復されたと最後にメールをいただいたのに!コロナで落ち込んでいて返信もできず~!哀悼!

2022-01-30 11:38:31 | 言語
多言語社会研究会からの連絡はあっても中身も見ない状態でした。
去年最後の著書になった『アリバイ工作社会』も送って下さったのに、ブログでご紹介するつもりで、ありがとうの返信さえできなかったことが、悔やまれます。末期癌から立ち直って、いつものように、執筆に励んでいるのだとばかり、思っていました。ましこさん、ごめんなさい。大学(研究者)のフリンジにいる私にも丁寧に長いメールや御本を送ってくださいました。ここ2カ年間、まったく研究云々とは無縁で、ずっと落ち込んだ状態にいました。今でもそうかもしれません。

一年に一冊精力的に研究書を出版するという、物凄いエネルギーに圧倒されていました。専門的な多くの著書を読み解くには、躊躇する状態で、社会言語学、社会学、教育学、政治学、歴史等広い範囲で緻密に、稠密に対象に切り込んでいる姿勢はとてもストイックで、勤勉で、なぜ沖縄なのか?の問にも誠実に応答してくださいました。長いメールでした。ましこさんのご本の中では、必ずと言っていいほど沖縄への言及がありました。沖縄在住のダグラス・スミスさんや、辺野古でカヌーに乗って日々埋め立てに抗議を続けている同年齢の作家・目取真 俊さんを注視しているのだということがうかがえました。

確か、沖縄大学(地域研究所主催)でご自分の著書『イデオロギーとしての「日本」』について講演された際にその著書を紐解きました。横字で書かれた難しい書籍のイメージで、何より膨大な参考文献に驚き、沖縄の研究者や良く知っているジャーナリストや政治家の方々にも言及されていることが印象的でした。

最後のメールに応答できなかったこと、申し訳ありませんでした。病室でずっと執筆されていたのですね。大学に戻って、また学究生活を続けているのだろうと思い込んでいました。

世に出された多くのましこさんの研究の果実を、メッセージを受け止めていきます。社会学が専門ではなく、社会現象への切込みを書かれたシリーズは読みやすく、日本社会の現象の読解・理解にインパクトを受けていました。
ありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします!

★以下のメールが来ていることも知りませんでした。最近メールを確認していなかったのです!(だめですね。毎日メールを確認しなければです!)
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日時:2022年1月29日(土)14:00-17:00
場所:Zoomにて開催します。
以下の申し込みフォームにお名前とメールアドレスをご記入ください。
https://miyazaki-u-ac-jp.zoom.us/meeting/register/tZAsfumurj4jGt029LHKOTr-1Ae2-e1r_d6I
登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。
参加費:無料

第88回多言語社会研究会
「ましこ・ひでのり」という衝撃:書評篇
概要:
昨年9月にお亡くなりになった、ましこ・ひでのりさんの業績を語る研究会を開催します。
昨年12月に開催された多言語化現象研究会(「ましこ・ひでのり」という衝撃:これからも学びつづけるために)では、ましこ・ひでのりさんの研究に影響を受けた方々の報告がありましたが、今回はこれをひきつぎ、ましこさんの著書の解読を軸に、具体的にましこさんの研究の意味を考えていきたいと思います。多くの方々のご参加をお待ちしております。
名和克郎担当:『アリバイ工作社会:「ブルシット・ジョブ」論の再検討』(2021年)
佐野直子担当:『身体教育の知識社会学:現代日本における体育・食育・性教育・救 急法等をめぐる学習権を中心に』(2019年)
定松文担当:『愛と執着の社会学:ペット・家畜・えづけ、そして生徒・愛人・夫婦』(2013年)
渡邊日日担当:『社会学のまなざし』(2012年)
パトリック・ハインリッヒ担当:『イデオロギーとしての「日本」:「国語」「日本史」の知識社会学』(増補新版、2003年)
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