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新堂冬樹「銀行籠城」

2006-07-20 | さ行の作家
銀行に押し入り、冷酷非道なまでに次々と人質を射殺、奴隷化し完全に
服従させた犯人の五十嵐。金ではない彼の本当の目的とは...。

6/16紹介の「黒い太陽」以来の新堂冬樹。「ランチは何にしょう。ドリア
にしょうか。」などと考え読み始めた。しかし...
一気に食欲減退。。うぅ気持ち悪い。彼の作品って気持ち悪いのはトコトンくる。

皆さんもニュースでテレビにくぎづけになったことがあると思う。
「アメリカ同時多発テロ」「阪神大震災」「日航機墜落」しかし私が物心
ついて初めてくぎづけになったのは「三菱銀行北畠支店猟銃強盗殺人事件」
通称梅川事件である。

昭和54年に起こったこの事件。私は幼かったが、なんだかすごい事件が
おこったということ。犯人が4人も殺害していること。犯人が射殺された後
救出された行員たちがバスタオルをまいて警官にかかえられながら出てきた
こと。それがテレビで中継されているということ。全てが強烈だった。
原作者の新堂氏は大阪出身らしいし、当時13歳だからこの影響をうけたのだ
ろうと思う。

さて本の内容はというと...


その程度の動機かいっ

事件解決の方法はそれかいっ


つっこみどころ満載です。まぁブックオフで100円だったしね。

でも銀行内の緊迫したムードとか気持ち悪さはすごいです。
実際の梅川事件もたいがいすごいです。

                        5点中2.6点