fernhaven rd.

狭いベランダで育てているバラのこと、一緒に暮らす猫のこと、トールペイントのことなどなんてことない毎日を書いていきます。

田辺聖子先生の本を買い込む

2019-07-23 20:20:16 | 読書
どうもはまったみたいで、田辺聖子先生の本を買い込んでいます。

日曜日は、選挙の帰りに、ブックオフへ行き『とりかえばや物語』『王朝懶夢譚』『朝ごはんぬき?』を買い

月曜日にはアマゾンで『むかし.あけぼの』の上下と『言い寄る』『私的生活』をポチしました。

『とりかえばや物語』と『朝ごはんぬき?』は読み終えて『王朝懶夢譚』を読み始めました。


とりかえばや物語』は、凛々しい若君は実は女性、美しくたおやかな姫君は実は男性、そして二人は異母兄弟、二人は宮中にデビューするのですが、さてどうなりますやら?

と、いかにも興味をそそられるお話、古典の現代語訳です。

以前にも読んだことがあるのですが、やはり面白くそしてこんなに奥深い物語であったのだと驚きました。

女性であることを隠して侍従として活躍する春風(役名)の苦悩がこんなにも描かれていたんだと、またいつか読んで見たい気持ちになりました。


朝ごはんぬき?』は、関西弁が無茶苦茶オモロイです。

失恋したばかりの主人公の明田マリ子が、有名女流作家、秋本えりか先生のお手伝い兼秘書になる、話ですが

秋本先生は、田辺先生のパロディ?のようで姿形はこう書いてあります。

〈横幅はあるが、タテに甚だ短く、もしテレビが立ち姿をうつしていたら、天と地がだいぶ余ったろう、と思われる。

顔は横にひろいウチワ型、目も鼻も口も小さいので、それぞれの位置に、小豆粒をおいたように見える。

オカッパアタマ、それに、顔は白すぎるくらい濃い白粉に、ルージュは緋の色で、何だか平安朝のお姫様みたい〉

先生は、普段は個性的で変な人だが、小説を書きはじめるとまともになる。

洋服も超個性的で、紫と赤のだんだら縞や黄色とオレンジのだんだら模様のロングドレスを着て、大振りのアクセサリーを首にも腕にも巻いて、、

と、その描写に吹き出します。

自分を客観的にオーバーに見て笑いを取る、関西では日常的な笑いの取り方です。

まぁ、かなりきつい目の関西弁が出てくるので読む人は選ぶかもしれませんが、かなりの頻度で笑えます。


文字ばっかりなので、ナエマの画像を貼っときます。






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