画像は可愛い
ミーアキャットの赤ちゃん
でも本文とは全く関係ない「にぎやかし」でございます
私は子供の頃「
新約聖書」を読み、その後は
円覚寺で座禅したりしましたが、どちらかと言うと無宗教でした。
ウィーンに住むようになって間もないころ、旅行中の列車の中で、年配の御婦人から「あなたの宗教は?」と尋ねられました。
私は無宗教であるという意味で「
無神論者Atheistです」と言ったところ、まるで悪魔に出会ったかのような顔をされました。
つまり、その御婦人は明らかに恐怖にとらわれた表情だったのです。
それから反省しまして、無神論という表現は強すぎるし、特に信仰をもたないという状態を表すには不適切と考え「無宗教konfessionslos/nonreligion」と言うことにしました。
しかし、その後、次々と様々な宗教(と、それを信奉する人たち)と接触するようになりました。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、ヒンズー教、
バハーイー教、それに
ゾロアスター教の人にまで出会いました。
ひとくちにキリスト教と言っても、カトリックとプロテスタントというだけでなく、カトリックの中にも
ベネディクト会、
シトー会など、多種多彩な
修道会があります。
プロテスタントも多種多様です。
現在のローマ教皇は、
イエズス会出身としては初めての教皇です。
その他の宗教と内部の諸派まで見ていくときりがないので後は省略します
いずれにせよ、様々な宗教と宗教者に接して私が到達した結論は:
伝統ある様々な宗教は、いずれも貴重なものであり、それら全ての宗教に敬意を表する私としては、ひとつの宗教に限定できない
ということでした。これは、色々な宗教の人に接することの多い国際都市では、誰からも納得してもらえる回答です。でも、これは本心で、決して言い逃れではありません。
強いて言えば、内省的な
曹洞禅に惹かれます。
「実践的」無神論者として良く知られるのは
リチャード・ドーキンスですね。
私は
The Blind Watchmakerと
The Selfish Geneを夢中で読みましたが、ドーキンスは「無神論という宗教」の使徒であるという印象をもちました。
「人間のみが宗教を持つ」と言われますが、高度に発達した哺乳類は、原初的な萌芽形態の宗教を持っているのではないかと思います。