みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
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仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
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無料大学の悩み

2010-10-21 | その他


世界には沢山、授業料無料の大学があります

大まかに言ってヨーロッパの大学は国立で授業料無料というのが一般的傾向でした。
その点で、アメリカやイギリス、日本その他の国々と一線を画していました。
授業料無料の趣旨は、国の未来を担う人材養成のため教育の機会均等を保つということです。
近年は授業料を導入する大学が増えていますが、それでもまだ無料の大学もあります。


私がお世話になった大学も、ずっと授業料無料で、留学生の場合だけ
富裕国からの留学生は、一定の授業料を納めることになっていました(ごく低額)。
いわゆる発展途上国からの留学生は、もちろん無料でした。


その無料大学本校舎外観

Wikipediaフリー画像

本校舎の中の階段ホール

Wikipediaフリー画像

本校舎はネオルネサンス様式(つまりルネサンスのまね)で、この階段を上がり降りしながら
ルネサンスにタイムスリップしたような気分でした

この大学では数年前に一度、財政困難を理由に授業料が導入されましたが
学生の猛反対で、再び無料になりました。すると、近隣諸国(特にドイツ)からの
「越境入学」が(再び)急増(EU諸国は互いに国内扱い)

財政困難を理由に授業料を導入すれば学生が大反対、無料のままだと財政困難が続く・・・
では、大学予算を凍結という話になって、10月19日、これに反対する教職員・学生が
デモと集会を行い、大講堂を占拠しました(一昨日)。
しかし、去年暮の2ヶ月にわたる大講堂占拠で余分な経費がかさみ
すっかり懲りていた大学当局は、すぐに警官隊の出動を要請
20日(昨日)には大講堂が空けられ(開けられ?)ました。乱闘とか全くありません。


昨年の研究・教育条件改善要求の大講堂占拠は10月22日から12月21日まで続きました。
結局、12月21日に警官隊が出動、学生たちは大人しく占拠を終了しました。

大講堂をラテン語でAuditorium Maximum(略してAudimaxアウディマックス)と言うので
昨年の占拠学生はアウディマクシストと呼ばれました
昨年の2ヶ月にわたる大講堂占拠中も、授業は通常通りで、占拠学生も大講堂から授業に
出かけていたようです。私も、去年の秋、大学の近くに用があり
近道をするため大講堂横の通路を通りましたが、平常通りに静かでした。



当時の模様をYouTubeでどうぞ。1年前のことです。

占拠開始30時間で意気盛んなアウディマクシストたち



教育の機会均等のため授業料無料は素晴らしいことですが
財政困難で研究費が削減されたり施設がボロになるのも困る
無料大学の悩みです


(文章が長くならないよう、学制などについて簡略化しています)