京都府亀岡市で集団登校の児童らに無免許の少年の車が突っ込み10人が死傷した事故で、府警亀岡署員が少年(18)=自動車運転過失致死傷などの疑いで送検=の父親(47)に、被害者10人全員の住所、氏名、電話番号を、無断で教えていたことが府警への取材でわかった。少年の父親からの電話に驚いた遺族が亀岡署に抗議をして発覚した。府警は遺族らに謝罪するとともに、情報が漏れた経緯について調査を始めた。
事故では、市立安詳(あんしょう)小の児童ら10人がはねられ、小谷(おだに)真緒さん(7)=2年=と、別の女児=1年、重傷=の母親の松村幸姫(ゆきひ)さん(26)の2人が死亡した。松村さんは妊娠約7カ月で、おなかの子どもも亡くなった。
26日未明、亀岡署で記者会見した大棚吉一署長によると、少年の父親が24日午前に署を訪れ、「被害者に謝罪したいので連絡先を教えてほしい」と求めたため、応対した署員が被害者10人全員の連絡先などを口頭で教えた。
大棚署長は「被害者の心情をまったく考えず、傷つけることになってしまったことをおわびする」と頭を下げた。
大棚署長によると、25日午後、少年の父親から松村さんの遺族に電話があった。遺族はすぐ、署に「どうして少年の父親が電話してくるのか。動揺している」と訴えてきた。大棚署長は25日夕、松村さん方を訪れ謝罪した。小谷さんの遺族には、府警本部の被害者支援の担当者が謝った。
松村さんの夫晶史(まさひと)さん(28)らによると、少年の父親から松村さん本人の携帯電話に連絡があった。番号の入手方法を尋ねると、少年の父親は「警察から聞いた」と明かした。謝罪に来た大棚署長は「交通課員が情報を漏らした」と説明したという。
◇厳正に対処…警察庁幹部
警察庁幹部は25日夜、「事実関係は確認中」としたうえで「被害者情報を容疑者側に流さないというのは(警察官として)基本中の基本だ。事実であればあり得ないことで、厳正に対処することになる」と話した。
ただ、警察が被害者の連絡先を容疑者側に無断で伝えるケースは過去にも起きている。05年12月には兵庫県警川西署が窃盗容疑で逮捕した男の上司から「謝罪したい」と依頼を受け、被害者の名前、住所、電話番号を本人の了解を得ないまま容疑者側に伝えたことが発覚。被害者の抗議を受け同署は謝罪した。
(http://www.excite.co.jp/
News/society_g/20120426/Mainichi_20120426k0000m040147000c.html)
いやいやいやいや、今の世の中、これはないでしょう。
個人情報漏洩、公務員の守秘義務違反。
業務上知り得た他人の秘密そのものやん、漏らしたらあかんわ!
職業意識・知識の不足不備!
いや署員の気持も分かる。
加害者の父親の「謝罪したい気持ち」は強く、これに動かされたんだろう。
それでも個人情報は漏らしてはいけない。ダメなものはダメなのだ!
だから署員が加害者の父親の意向を被害者側に伝え、「(加害者側に)教えていいか、了解を取る」か、あるいは加害者の父親から同意を得て「加害者側の連絡先を被害者側に伝える」か‥‥、いやいやこういうことは署員が判断してすることではないな。
てか署員ってどのくらいのランクの人だったんだろうか?
やはり弁護士を通じてやるべきことのような気がするな。
加害者少年の弁護士さん、たぶん相談されたんじゃないんかな?
それにしても事故の翌日に教えていたって?
道を教える感覚で伝えたんだろうか。
漏らしたという感覚はなかったんだろうな。
もしかしてこういうことって日常茶飯事だったりして?
2095号