ぼけ~~~っと人生充電記!

こんな時だから、こんな時だからこそ、色んな事を書き残していきます。

大阪地方裁判所に傍聴~12~

2008-03-04 21:50:47 | 裁判傍聴
淀川事件(前回1/28 420号)の遺族意見陳述、論告求刑と最終弁論があった。法廷に入ると被告人席の前に衝立がある。 こんな事は初めてなので傍聴人に見せられない証人が来るんかな?と思っていたら、程なく衝立が外されそこには被告人がいた。まだ未成年である被告人の、手錠をかけられた姿を傍聴人に見せられないとの判断によるものと思われる。遺族意見陳述は被害者の母親が交通渋滞のため30分程遅れ、15分はDVDで被害者の生立ちを流し、15分は母親待ちの閉廷となった。

被害者の母親による遺族意見陳述は、被害者である子を返せ!とか被告人にも同じ思いをさせてやりたいとか至極当然の意見であった。もっと言いたいこと、本当に言いたいことがあったように思ったのは、陳述が終わり後ろに座る被告人の顔を睨みつける被害者の母親を見た時であった。
「被告人は全く反省していない」とも被害者の母親は言った。それは今までこの裁判を傍聴してきた私もそう思う。

求刑は5年以上10年以下の懲役、木刀没収。
う~~~ん、こんなもんかなあ……。未成年で初犯、リンチ事件の主犯。う~~~ん、、でも納得いかんなあ、、軽いなあ。

それに対して弁護人は、「本件は傷害致死に止まり家裁送致が妥当」とする。首を傾げてしまう箇所が何度もあった。途中、被害者の叔母?辺りから「殺してるやんけ!!」と抗議の声が上がった。殺意はなかった、被告人は反省している、と言われても納得できないのは当り前。

最後に言いたいことは?の裁判長からの問いに対し、「反省している、被害者に対し申し訳ない」と言う被告人の冷静で鷹揚のない話し方、単に言わされているとしか思えない話し方、第三者的な言葉、気持ちが全然伝わらない言葉、そこからは反省しているとは全く汲み取れない。それがさっきの被害者の叔母?に火をつけたのか??

今日で結審。次回は判決、3月31日13時30分。

「では閉廷します。傍聴人から退廷してください。」の裁判長の声でぞろぞろ出て行こうとすると、「これで終わりと思うなよ!」「(刑務所から)早よ出て来い!」と被害者の叔母?の怒鳴る声。 そして被害者の兄弟?か従兄弟?が傍聴席と法廷の仕切りを足で蹴り被告人を睨みつけ何やら喚く。回りの者が押さえて外に。被告人の目つきと何やら口を動かしたのを見逃さなかった被害者の叔母?は傍聴席前まで詰め寄り「言いたいことがあるんか?」と怒鳴る。
この間、裁判長は何か言ってたんかなあ?まあ、こんな修羅場は初めて見たから驚いたけど、多分よくあることやろなあ。これが近代裁判?とも感じたけど、怒鳴りたい気持ちも分かる。


よくあることではなかった。 怒鳴ることはあっても足蹴りすることは前代未聞のようだ。21時前のNHKのニュースで流れた。被害者の従兄弟が被告席の被告人を蹴り上げたって……。裁判所はこの被害者の従兄弟を傷害で告訴するということだ。そういえば取り押さえられながら「未熟者ですから」って言ってたなあ。未熟者では収まらへんかったか……。暴力はアカンってことやな。しかし今思い出しても、被告人の目つきが忘れられない。不満いっぱいのあの鋭い目つきを……。


次回は判決、厳罰に処して欲しい。      
                         438号
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