大阪市北区梅田で２００８年１０月、会社員鈴木源太郎さん（当時３０歳）が車にはねられた後、約３キロ引きずられて死亡した事件で、殺人罪と道交法違反（ひき逃げ、無免許）などに問われた元ホスト吉田圭吾被告（２４）の初公判が２日、大阪地裁（秋山敬裁判長）であった。
吉田被告は罪状認否で、ひき逃げなどは認めたが、「事故を起こして頭が真っ白になり、鈴木さんを引きずっていることに気付かなかった。殺意はなかった」と殺人罪を否認。そのうえで、「すぐに車を止めていれば、鈴木さんが死ぬことはなかったと思う。心からおわびします」と遺族に謝罪した。
検察側は冒頭陳述で、逃走理由について「無免許、酒気帯び運転をしており、発覚すれば別の詐欺事件の執行猶予判決が取り消される恐れもあった」と指摘。犯行直後に現場に戻って鈴木さんの遺体を確認していたことなどを挙げ、「被告が鈴木さんを引きずっていることに気付いていたのは明らか」と述べた。
弁護側は「若干の違和感は感じたが、人間が挟まっているという認識はなかった」と主張、自動車運転過失致死罪の適用を求めた。
起訴状によると、吉田被告は０８年１０月２１日午前４時２０分頃、同区梅田の交差点で、ワゴン車を無免許運転中に横断中の鈴木さんをはねて逃走。車底部に鈴木さんを引きずっていることを認識しながら同市福島区まで約３キロを時速４０～５０キロで走行し、頭蓋(ずがい)骨骨折などによる外傷性ショックで死亡させた、とされる。
公判では殺意の有無が争点となり、検察側は当時の状況を再現した走行実験の結果をもとに、吉田被告が人を引きずった認識があったことを立証する方針。
吉田被告は事件後の同年１１月５日未明、ミナミのラーメン店にいるところを大阪府警の捜査員に見つかり、逮捕された。（http://news.nifty.com/cs/domestic/societydetail/yomiuri-20100302-00781/1.htm）
近くで起こった事件だっただけによく覚えている。
逮捕された時には記事を書いた。（参照'08 11/5 ６０７号）
その最後の方に「今後裁判が始まる頃には、被告人側は殺意はなく傷害致死に止まるといい出すだろうが、こんな事を言うのも恥ずかしくなる程の証拠を検察側は集めていてほしい。」と書いてあった。
刑を少しでも軽くということで殺意を否認したのか。
それとも本当に人を引きずっていた認識はなかったのか。
犯行直後に現場に戻って遺体を確認していた。
また途中蛇行の後があった。事件当時は被害者を振り放そうとしたと考えられていた。
これらについてもあ～だこ～だと言い逃れをするんだろうな。
被告人は遺族に謝罪したらしい。
しかし空々しい言い訳をされると謝罪も空々しくなる。
次回公判はいつなんだろうか。
傍聴に行きたくなって来た。
１０９７号
