院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

イベリコ豚の甲乙

2008-07-31 08:29:30 | Weblog
 東京で初めてイベリコ豚というものを食べたのは3年前である。

 こんなにおいしい豚肉があるのかと思った。当時、まだ愛知県にはイベリコ豚は入っていなかった。だが、1年ほど前から愛知県でもイベリコ豚が食べられるようになった。

 昨日、イベリコ豚のローストを食べたと言ったが、さほどおいしくなかった。

 3年前に東京で食べたイベリコ豚とは比較にならない。イベリコ豚にも一流と末流があるのだと知った。

 一流のイベリコ豚が食べられるのは、まだ東京だけなのだろうか?愛知県でも早くちゃんとしたイベリコ豚が食べられるようになってほしい。

フランス料理のフルコース

2008-07-30 07:28:33 | Weblog
 久々にフランス料理のフルコースを食べた。

 フルコースはいつも食べきれないので敬遠していたが、スタッフのたっての希望で洒落たフランス料理店に行った。

 まずワインで乾杯。チーズのシュークリームのようなおつまみのようなものが出てきた。次いで前菜。アナゴのテリーヌだとのこと。これが大きい。私はアナゴのテリーヌとパンだけがあれば、もう腹いっぱいだった。だから、その後を考えてパンは食べなかった。

 その次は冷製スープ。これは量が少なく、すぐに平らげた。

 でも、すでに満腹に近づいていた。次にでてきたのが、金目鯛のムニエル。これも何とか食べたが、付け合せの野菜は食べ切れなかった。

 一緒に食事をした、私の医院のスタッフは、この辺までは順調に食べていた。

 最後はドーンとイベリコ豚のロースト。私はこれでギブアップ。ここまで食べられたのは、6名中2名のみ。

 最後に桃をあしらったデザート。とにかく出過ぎである。量が多くて食べられない。完食は1名だけだった。

 友人がフランス料理のフルコースはおかしいと言っていた。前菜などでかなり腹が膨れてきたところで、最後にメインディシュの肉が出てくる。友人は最初にメインディシュを出せという。

 その後に、ちまちまとした前菜なぞをつまめばよいと。私もそう思う。フランス料理のフルコースは、量と順番がおかしい。私も今後、なるたけフルコースは避けたい。

ビタミンK

2008-07-29 08:35:52 | Weblog
 いつぞや栄養学に対する不信感について述べた(2006.11.30)。

 ヨードが多く含まれた玉子や、カルシウムやビタミンB12が多い牛乳がもてはやされてきたので、栄養学に関する疑義について、また述べる。

 ヨードは採り過ぎると甲状腺障害を起こす。カルシウムも摂り過ぎると胎児の骨が硬くなって難産となる。

 私が中学生のころは、手術前にビタミンKを摂るのが常識だった。ビタミンKは出血を抑える作用がある。

 だから妊婦が出産時の出血を少なくするために飲んでいた。だが、その後ビタミンKは流産を促進するということが分かった。じじつ、私の先輩の奥様は、妊娠中にビタミンKを飲んでいて、流産してしまった。

 その薬の商品名はカチーフといった。vitaK を逆から読んで、カチーフと名づけた冗談みたいな命名だった。

 これにより、何万人という胎児が流産した。

 だから私は新薬を使わない。どういう副作用があるか分からないからである。30年くらい使用されて、大きな副作用がないと経験的に分かっている薬が安全である。

ジェントル革命

2008-07-28 08:24:14 | Weblog
 私が子供のころは、大人が路上でケンカしていることがよくあった。言い合いだけではなく、殴り合いをしていることもあった。

 それが1970年前後を境に、ぴたっと見られなくなってしまった。わが国だけではなく、先進諸国に同時に起こった現象である。

 誰だか忘れたが、ヨーロッパの学者が、これを「ジェントル革命」と呼んだ。なぜ、先進国に同時に同じようなことが起こったのか?国民が互いにケンカをしなくなったのか?理由ははっきり分からない。

 韓国や中国では今でも路上の罵り合いが見られるという。これらの国には「ジェントル革命」はいま少し先なのだろう。

 現在のわが国では、路上で殴り合いが起こったらおお事になるけれども、私が子供のころはそれが普通だったのである。

寿司店の甲乙

2008-07-27 06:21:31 | Weblog
 私はK寿司店の12年来の贔屓である。

 K寿司店は旨い。腕も良いし、客あしらいも良い。そしてなによりネタが良い。

 私はマグロの赤身を好むが、K寿司店ではマグロのテンミを出してくれる。テンミとはマグロのどこかの部分で、マグロ一匹から200グラムくらいしか取れない貴重な赤身である。

 銀座の有名寿司店では珍しくないかもしれないけれども、愛知県でこういうネタを仕入れるルートを持っている寿司店を他に知らない。

 先日、別のM寿司店に行ってみた。ここには個室があるので、泣き叫ぶ孫を連れて行っても大丈夫なので選んだ。

 そこの寿司だが、ものすごくまずい。アナゴなんて乾燥している。むろん、赤身もスーパーで売っているようなのしか出てこない。あまりのひどさに驚いた。

 医院のスタッフで両方の寿司店に行ったことのある人に聞いてみた。そうしたら、私がまずいと思ったM寿司店に行きたいのだという。個室があって、インテリアがきれいだからだろう。

 贔屓のK寿司店の店主に、M寿司店のあまりのひどさに驚いたと言ったら、当然だと言っていた。

 寿司店は外見で選んではいけない。

カラスなぜ鳴くの

2008-07-26 08:25:53 | Weblog
 「カラスなぜ鳴くの」で始まる名作童謡は「かわいい7つの子があるからよ」と続く。この「7つ」が何を意味するのか分からない。

 ふつう子供の数を、ひとつ、ふたつ、7つと数えるだろうか?

 年齢なら分かる。でも、7歳のカラスと言ったらもう大人である。なぜ「7羽の子が」と言わないのだろうか?そこが分からない。

 もうひとつ、「夕焼けこやけ」の「こやけ」の意味が分からない。ずいぶん昔、新聞紙上で「こやけ」は「子焼け」という説やら、「小焼け」とする説が出ていたが、結論は出なかった。

 童謡の世界には意味が分からない名曲があるものである。

気象庁K氏の見解に関する疑問

2008-07-25 07:01:21 | Weblog
 昨日は親切に対応してくださったK氏に敬意を表して、K氏の解説だけを述べたが、実はK氏の説明に納得できない部分がある。今日はそれについて述べる。

 K氏は「産業革命以来」という言い方をされたが、私が知りたいのは万年億年単位の気候変動である。「産業革命」はたかだか100年前のことである。恐竜時代は今より6度くらい気温が高かったという。「産業革命」はそれに対する答えになっていない。

 K氏は、水蒸気は人為的に操作できないとおっしゃった。なら、水蒸気の温暖化に対する寄与度とCO2 の寄与度とはどれだけ違うのか。K氏の説明では分からない。

 火山活動や山火事によるCO2 の発生は、人為的なCO2 の発生より比較にならないほど小さいとK氏は述べられた。なら、具体的に火山活動が何トンのCO2 を発生させるのか、具体的な数字がほしい。具合的な数字がないと、それは「風聞」でしかない。

 以上がK氏の説明に疑問を抱いた点である。ただし、電話で初対面のK氏であるし、応対もきちんとしていたので、これらをつっこむことはしなかった。

 気象庁の方の回答がこの程度なのだもの、マスコミなぞは何にも研究していないで、IPCCの発表を鵜呑みにしているだけだろうと考えざるをえない。

地球温暖化にかんする気象庁K氏の見解

2008-07-24 06:51:52 | Weblog
 地球温暖化について、あまりにデータが少ないので、気象庁に見解を聞いてみた。

 まず、地球温暖化が本当に起こっているのかどうか?次に、そうだとして、その元凶がCO2 なのかどうか?

 気象庁は地球温暖化については公式な見解は持っていないという。その上で、気象庁のK氏は個人的見解として、次のように教えてくれた。

 (1)産業革命以来、地球温暖化は確実に起こっている。それはデータとして明らかである。でも、万年億年前の気象との比較は分からない。

 (2)温室効果ガスとして水蒸気の効果は絶大である。でも、水蒸気は人為的にどうこうすることはできない。人為的に操作できる温室効果ガスはCO2 だけである。

 (3)火山活動や山火事で発生するCO2 は、人為的に発生するCO2 と比較にならないほど少ない。

 (4)よって、人為的にCO2 を削減するしか、今は道がない。

 ざっと以上である。反論も多々あるが、ここは協力してくれたK氏に敬意を表して、K氏の見解を載せるだけにとどめる。

原子力発電はクリーンか?

2008-07-23 07:11:03 | Weblog
 CO2 排出問題が騒がれているのに便乗して、原子力発電所が「原子力はCO2 を排出しないクリーンなエネルギーです」というキャンペーンを始めた。

 なにを馬鹿なことを。原子力はクリーンでも何でもない。

 私は放射能のことを言っているのではない。原子力発電は、太陽熱に起源を持たないエネルギーだから危険だと言っているのだ。

 化石燃料は、もとは太陽熱から出来たものである。何億年と溜まった太陽熱を今、消費しているだけである。だから、とりあえず太陽熱由来である。

 ところが原子力発電は、太陽熱でないエネルギーを生産する。これが恐ろしい。

 自然のエネルギーの平衡を崩してしまう。熱害である。

 原子力発電所は大量の熱排水を出す。これを出し続けると、海水が温暖化する。その結果なにがおこるか、誰も知らない。

 原子力エネルギーは、化石燃料よりよほど謎の多いエネルギーである。

郵政民営化

2008-07-22 11:24:45 | Weblog
 郵政が民営化されたら、少しはサービスがよくなると思っていた。だが、何も変わらない。

 当然、日曜配達が行われると思ったが、相変わらず日曜配達はなしだ。驚いた。

 これは競争がないからである。宅配業者に信書の配達を認めよ。昔、郵政省はダイレクトメールを信書だと強弁していたが、信書であるかないかは、出す人が決めることだ。

 宅配業者に信書の配達をさせれば、日曜配達をいとわないだろう。

日本核武装論

2008-07-21 11:30:45 | Weblog
 北朝鮮は2006年の核実験以来、アメリカの態度を変えさせた。

 かたくなに2国間協議に応じなかったアメリカが今や、2国間協議に応じるどころか、北朝鮮に譲歩を重ねている。

 核兵器は使用できない兵器だけれども、保有するだけで相手にものすごい脅威を与える。

 わが国は、ロシア、中国、北朝鮮といった、核保有国に囲まれる存在になってしまった。

 俗に「核の傘」というけれども、わが国が攻撃された場合、アメリカは核を使わないだろう。核を使ったらアメリカ本土自体が危うくなるからである。

 だから、わが国も核を保有すべきなのである。「非核3原則」はもう過去の思想である。

 どうしても核保有がイヤだと言うなら、「持ち込ませず」を訂正して、米軍基地に核ミサイルを配備させるべきである。

 韓国ではすでに核保有論が出ている。

地球温暖化論と文系・理系

2008-07-20 08:17:33 | Weblog
 しつこいようだが、今回も地球温暖化論への批判である。

 温暖化、温暖化と言って騒いでいる人々は、よく見てみると文系の人たちばかりである。

 政治家、官僚、新聞編集者、TVプロデューサーなど、みな文系だろう。文系の人は証拠を考慮しないのだろうか?

 それに対して、地球温暖化論に異を唱えている人は、みな理系である。養老孟司氏は解剖学者、池田清彦氏は生物学者である。

 理系の人間は、証拠がない事柄には一顧だにしない。実は地球温暖化論には証拠がないのである。そういう風聞に理系の人間はだまされない。

 あるのはIPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)が、今後百年間に気温が1.4度~5.8度上昇するという報告だけである。でも、IPCCはその科学的な根拠を示していない。

 IPCCのメンバーというのは誰なのか?ちゃんとした科学者が入っているのだろうか?もしかしたら、外交官などの文系の人間でIPCCは作られているのではないかと、
あまりの非科学性に疑いをもってしまう。

 それほどまでに根拠のない地球温暖化の原因として、これまた根拠がないCO2 の人為的増加をもってくる。あまりの非科学性に言葉を失う。

 地球が日陰でも極寒にならないのは、主に水蒸気のおかげである。水蒸気があるために、地球は月の表面のようにはならないのだ。水蒸気は温暖化ガスの筆頭である。その水蒸気を無視してCO2 だと・・・。

 馬鹿馬鹿しくて話にならない。理系の人間は、地球温暖化論の非科学性に対して、もっと声をあげるべきである。

医者は不足していない・その2

2008-07-19 06:39:44 | Weblog
 昨日、医者不足の原因の一つは臨床研修医制度にあると述べた。

 そうしたら、昨日、厚労省の諮問会議で臨床研修医制度見直しの案が出てきたという。

 やっぱりという感じである。臨床研修医制度のおかげで、大学から人事権がなくなった。その結果、地方や僻地に行く医者がいなくなってしまった。

 大学教授による人事権は、それなりの長い歴史がある。教授から「頼むから1年間だけ僻地に赴任してくれ。戻ったら学位をあげるから」といった示唆があって、地方や僻地医療は成り立っていたのである。

 このように教授に人事権を任せるというやりかたには批判が多かった。でも、プラスの部分もあったのである。

 このたびの臨床研修医制度は、そういった「計画経済」を破壊した。結果、現在のような状況を招いてしまった。

 一度、臨床研修医制度という「自由経済」を経験してしまったらどうなるか?もう、元へは戻れない。

 端的に言えば、医者に序列ができるだろう。つまり、大都市に優秀な人材が集まり、地方や僻地は大都市で通用しない医者が来ることになるだろう。地方や僻地はダメ医者の溜り場になる。

 これが次にかならず問題になるから、今から言っておく。

医者は不足していない

2008-07-18 08:48:43 | Weblog
 医者が足りないと厚労省が態度を変えた。それまでは、医者は足りているが、地域による偏在があると主張していた。むしろ、前の主張のほうが正しい。厚労省は何かの圧力によって主張を変えたのだろう。

 絶対数としての医者は足りている。問題は2つ。一つは臨床研修医制度の導入である。これによって、2年間、一人も医学部卒業生が出ないような年が2年続いた。だから、短期的には医者が不足しているように見える。

 もう一つは、地域による医者の偏在よりも、科による医者の偏在である。心臓外科医などは余っている。

 私が医学部を卒業したころは、毎年の卒業生が4000人だった。だから本当に医者が足りなかった。そこで、田中角栄さんの方針で、医学部を倍増させ、今は卒業生は8000人である。

 これ以上、増やすと質が落ちるし、仕事にあぶれる医者が出て来ることだろう。

食料を無駄にするな!

2008-07-17 09:43:21 | Weblog
 犬の肉はうまいらしい。韓国や中国で食われている。

 中国は犬の肉を食うのを世界に知られまいとして、北京オリンピックの間は犬肉料理店を閉鎖させるそうだ。

 ソウルオリンピックのときもそうだった。自国の食文化をなぜ隠そうとするのか?軽率なことおびただしい。

 わが国で処分される野犬や不要犬は年間30万頭だという。養老孟司氏は言っていた。これはあまりにもったいないと。

 この食糧難のおり、廃棄せずに全部食えばいいのにと養老氏は言う。まことにそのとおりである。

 わが国では赤犬を昔食べたが、今は食べない。

 だったら、犬肉を食べる食分化のある国に輸出すればよい。食料になるものを廃棄してはいけない。