大トロにスジが多いのはなぜか？

　刺身や寿司で大トロを好む人は多いだろう。食べたことのある人も少なくないに違いない。

　でも大トロの刺身にはスジが多いとは思わないだろうか？せっかく、とろけるような魚肉を食べても、スジが口の中に残るだろう。刺身はスジがあっては台無しである。でも、大トロとはそういうもの、と思っている人が多いと思うので、あえて書く。

　実はスジのない大トロというものがあるのだ。わたしが子供のころは、普通の寿司屋でそういう大トロが食えた。

　今では一流の寿司屋でもスジありの大トロしか置いていない。どうしてそうなったのか、理由が分からない。

　マグロを採りすぎたからだろうか？在るところには在るのだろうか？それとも、飛騨和牛のところで述べたように、すごく年段が高いのだろうか？

　寿司好きの私としては、もう一度、昔のようにスジなしの大トロが食いたいところである。