院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

奈良二泊旅行

2011-12-30 04:23:09 | Weblog
 天皇陛下も泊まる奈良の一流ホテルに泊まった。夕食は、そのホテルの有名なレストランでフルコース。

 これが、さしておいしくない。コンソメがしょっぱい。魚料理がカルキ臭い。水道水を脱塩素せずに料理に使ったのだろう。

 紅茶がなんとティーバッグで出てきた。ミスタードーナツと同じじゃないか。ちと驚いた。

 ビフテキはまあまあ。でも、豊橋の安いフランス料理店のほうが、もっとうまいぞ。

 翌日は奈良でもっとも有名な料亭で、懐石料理。おいしくないというより、まずい。いくら季節モノだからって、ユズの入れすぎ。

 口取りも、メインの魚も甘い。砂糖やみりんの入れすぎ。香の物も奈良漬ではないのに甘い。

 真冬なのに菊なますが出てきた。少しは季節柄を考えよ。菊なますは秋の食べ物だ。

 築120年の建物だというが、内装は新建材で民宿並み。調度も古道具屋の店先という感じで、リサイクルショップと紙一重である。

 これで一人前2万円は高いぞ。「つきぢ田村」なら2万円で、もっとずっとおいしい。まあ、人間国宝の料理人がいる「つきぢ田村」と比較しては気の毒か?

 奈良はレストランも料亭も二度と行かない。

 観光バスは内容が充実していて、一日でこれだけの寺や国宝が見られるのは観光バスをおいてないだろう。

年末年始のこのブログ

2011-12-28 10:11:58 | Weblog
 年末年始、書き込みの間隔が開きます。ご了承ください。

 ところで、長年検索され続けている項目に、「吉永小百合さんの姉と松たか子さんの姉」の記事があります。

 検索用語は「松たか子 姉」が多いですね。「アライグマ」に次ぐ累積検索数だと思います。松たか子さんて、人気があるんですねぇ。

また養護施設にランドセル

2011-12-27 11:50:12 | Weblog
 クリスマスでまた養護施設にランドセルが置かれるようになった。タイガーマスク現象の再開である。

 ただ、養護施設や子供が本当に悩んでいる問題はランドセルではなく、もっと他のところにあるので、その深刻さについて 2011-07-06 に書いた。

 本当に施設の子が不憫に思うのなら「ダイガーマスク現象」の記事を、もう一度じっくりと読んでみて欲しい。

メタボ検診に思う

2011-12-26 13:54:04 | Weblog
 メタボ検診が推進されている。厚労省の言い分は、生活習慣病を予防して国民医療費を減らすのが目的だという。誓ってもいいが、そんな検診で生活習慣病は減らないし、国民医療費だって削減できない。

 メタボリックシンドロームは、概念自体が怪しい。腹囲や血圧だけで決めてしまうなんて大雑把過ぎる。メタボ概念がおかしいとは、すべての医者が思っている。では、なぜ日本医師会はメタボ検診に反対しないかと言うと、儲かるからである。

 厚労省がなぜメタボ検診を推進しているかと言うと、「(検診を)やりましたよ」というアリバイ作りのためである。実際に誰かが生活習慣病になっても、厚労省は「検診だけ受けても、あとの自己管理がダメだったのでしょう」と言い逃れることができる。

 大体、個人の健康状態を国が管理するというのが、おせっかいである。メタボ検診は日本医師会と厚労省がグルになって、互いに利益を得ようとしているだけである。

 ちなみに私は日本医師会員である。

ドラマ「水戸黄門」終わる

2011-12-24 00:01:19 | Weblog
 ドラマ「水戸黄門」が40数年の歴史に幕を閉じるという。一時は40%もの視聴率を稼いだ番組である。惜しまれるのは分かる。

 祖父が出始めたばかりのカラーテレビで「水戸黄門」を見ていたのを思い出す。祖父も生きていれば120歳くらいだ。

 私にとっては詰まらない番組だった。ワンパターンが老人にはちょうど良かったのだろう。あまりのワンパターンさに、私はテレビの「水戸黄門」をあまり見ていない。だが、「水戸黄門」自体はテレビが出る前からあったのだ。

 それは東映の時代劇映画である。映画館でしか見られなかった「水戸黄門」がテレビで見られるようになったので、人気を博したという面はあるだろう。劇場映画での黄門様の役は、顔は覚えているが名前は忘れた名優だった。知恵蔵や歌右衛門と同時代の人である。

 この映画は私が子供だったこともあって、大層おもしろかった。繰り返すが、「水戸黄門」はテレビで放送する前は劇場映画でやっていて、それをテレビに持ってきただけである。パターンも同じ。

 でも、私が知っている劇場映画のさらに前があるらしい。芝居でやっていたのだろうか?なぜ私が知っているかと言うと、次のようなギャグをエンタツ・アチャコがやっていたからである。

 「最近、体の具合が悪おましてな~」
 「どこが悪いんでっか?」
 「目と肛門」

 エンタツ・アチャコは一世を風靡した漫才師だが、彼らのことを同世代の者に聞いてみたら、知らないとのことだった。

季語・氷雨(ひさめ)

2011-12-23 00:23:48 | Weblog
 テレビの歌謡番組で「氷雨」という歌が歌われていた。歌詞の内容からは、冷たい氷混じりの雨という感じだった。

 「氷雨」という季語がある。「氷雨」という歌謡曲が流行ったために、「氷雨」は冬の季語と思われるようになってしまった。

 実は「氷雨」は夏の季語である。「氷雨」とは「雹」(ひょう)のことである。冬に雹が降るか?言い換えれば、「氷雨」は夏に降るものである。

   駅頭や氷雨の中のあぶれ馬車  雨意

 この俳句の「氷雨」は「雹」だから味わいがあるのであって、「氷雨」を冬の雨だと思っていては、鑑賞できない。

モノの値段

2011-12-22 00:35:34 | Weblog
 経済に疎い私は、モノの値段はその値段で欲しい人がいればその値段になり、さらに高い値段でも欲しい人がいれば、その値段になると思っていた。だが、これは違うらしい。

 上のような値段の決め方はオークションのそれであって、品物が一つしかないような場合である。品物も複数、購買者も複数ある場合には、別の原理で値段が決まる。

 たとえば富士山の頂上でコーラが複数売られていた場合、地上よりは高くなるだろう。でも、無際限に高くなるわけではない。

 答えは「高い値段でも欲しい人と、安い値段でしか欲しくない人の平均がその値段になる」ということらしい。理屈はよく分からないのだが、確かに品物が複数ある場合にはオークションの原理が使えないことが分かった。

ヒッグス粒子

2011-12-21 00:07:42 | Weblog
 ヒッグス粒子なるものが観測されたという。この粒子は宇宙に充満していて、物質に質量を与える根拠となるものらしい。

 100年くらい前、宇宙は「エーテル」で満たされていて、光は波としてエーテルを伝わっていくという説があったが、この説はアインシュタインの相対性理論が出るまでには、すでに実験によって否定されていた。つまり宇宙区間は「無」であるとされていた。

 このたびのヒッグス粒子の観測は、エーテル説の復活ということになる。

 しかし、早まってはいけない。これまで、何故物質には質量があるのか分からなかったけれども、質量はヒッグス粒子によって生じると言ったところで、今度は何故ヒッグス粒子があるのかという疑問が出てくる。

 どのように説明しようとも、「それは何故?」という問いが常に付きまとってきて、無限背進を起こす。

 そして、詰まるところ、宇宙を観測している自分とはいったいなんなの?どうして自我はあるの?という問いに帰着して、必ずそこで行き詰るのである。

金正日の死去に寄せて

2011-12-20 00:00:09 | Weblog
 金正日が死去したというニュースで昨日は大騒ぎだった。その割りには本質的な議論が出てこなかった。誰も言わなかったことで、もっとも起こりそうなことを、ここに「予言」しておく。それは次の一言である。

 「中国が北朝鮮を自国の領土にしてしまう」

これだけである。

 手段はいろいろあるだろう。紆余曲折もあるだろう。でも、最終的にはそうなる。

 まず中国は金正日の三男、金正恩を北京に呼ぶだろう。そして、いろんな援助を約束して正恩を中国の傀儡にしてしまう。

 革命第一世代の北朝鮮指導部の力はまだ大きい。軍に発言力のある者もいるだろう。しかし、彼らはもう90歳位だ。中国は彼らが死ぬのを待つ。そして北朝鮮軍に綻びが出てくるのを狙う。

 北朝鮮軍が弱体化したところで、それを補強するとの名目で中国軍が北朝鮮に駐留するようになるだろう。軍を押さえてしまえば、あとは中国の思い通りになる。

 日本は平和ボケだが、韓国やアメリカはすでにこのような筋書きを読んでいるだろう。どのようにして、このような中国の行動を阻むだろうか?武力衝突もありうる。そんなことになっても日本は平和ボケを決め込んでいるのだろうか?

 中国が北朝鮮を支配するとは 2009-06-20 にすでにこの欄で予想しておいたことであるが・・。

倖田來未さんはヌードダンサーか?

2011-12-19 07:30:51 | Weblog
 テレビで倖田來未さんの映像を見ていると、高校生の頃こっそり見に行った日劇ミュージックホール(今はもうない)のヌードショウを思い出す。

 踊りも化粧も衣装もまったく同じ。違いはブラジャーを着けているかいないかだけだ。妙に懐かしくなる。腰をくねくねさせて、おヘソは丸出し。重そうな付けまつげに分厚い化粧。みんな同じ。

 倖田さん程度のパフォーマンスでも、一昔前は相当にエロチックだったんですよ。とてもテレビでは見せられない出し物だったんです。時代は移ろいますなぁ。

 あの腹に胎児がいると思うと、一層生々しい。

 読者には日劇ミュージックホールのヌードショウを見たことがない人が多いと思うから、一言言ってみた。

急坂を自転車で登るとき

2011-12-18 09:06:22 | Weblog
 急坂を自転車で登るとき、斜めに登るとよいとされる。実際、急坂を自転車でシグザグに登っている人を見かける。

 斜めに登ると、距離が長くなる分だけ、傾斜が緩やかになる。だから、自転車から降りずに登れるのだ。

 階段も斜めに登ると楽だと、昔、少年雑誌に書いてあった。実際にやってみたが、真っ直ぐに登るのとそう変わらなかった。なぜだろうか?

 階段は、斜めに登っても、一段の落差が同じである。それで、さほどの恩恵を感じないのだろうと思った。しかし、階段を斜めに登ると、確かに距離は長くなる。だから、もし「斜め登り」の恩恵を受けようとするなら、一段を一歩で登るのではなく、階段の上で二歩くらい足踏みをしなくてはならない。

 この足踏みをしないで登ると、階段を斜めに登る恩恵を受けられない。

 だが、足踏みをするなら、真っ直ぐに登っても、一段ごとに足踏みをするのと同じである。一段ごとに足踏みをすると、却って疲れるかもしれない。だから、急坂を斜めに登るほどの恩恵を、階段では受けることができない。

 以上のようなことは、少年雑誌にはまったく書いてなかった。

麻原彰晃は治療されているのか?

2011-12-17 08:12:56 | Weblog
 オウム真理教の麻原彰晃死刑囚は、捕まってから何もしゃべらなかったり、ワケのわからないことをぶつぶつ言っているらしい。

 食事はちゃんと摂っているのだろうか?排泄はどうなのだろうか?

 食べることや排泄が普通にできていて、ただしゃべらないだけなのだろうか?入浴はどうしているのだろうか?自分で身体の清潔を保つことができるのだろうか?

 一人で食事ができて、コミュニケーションだけできないというなら、麻原彰晃は精神的な病気である。

 とぼしい情報から推察するに、統合失調症の最重症状態、重症の拘禁反応、ヒステリー性のカンモク状態などが考えられる。それらに対する治療はされているのだろうか?

 治療すれば良くなる可能性がある。しゃべるようになるかもしれない。だが、治療されているとの報道は見たことがない。

 死刑囚に人権はないから、あるいは治療されていないのかもしれない。でも、死刑囚が腹痛を起こしたら治療されないのだろうか?

 コミュニケーションが可能になれば、新しい証言が得られるかもしれない。私は麻原彰晃を治療して、コミュニケーション可能にさせるべきだと思うが、どうか?

オフレコ懇談会は形骸化するだろう

2011-12-16 07:17:40 | Weblog
 すでに旧聞だが、記者団とのオフレコの懇談会で、防衛省の局長が「犯す前に犯すと言うか?」と発言したとかで、けしからんとマスコミの袋叩きに遭って、左遷された。

 「スクープ」したのは「琉球新報」という新聞社の記者らしい。防衛省の局長の発言がいけないと言うのなら、記者はその場で抗議したのだろうか?その場は黙っていて、新聞紙上で四の五の理由をつけて突然発表したのなら、記者(または新聞社)は卑怯と言われてもしかたがない。

 他の新聞社はどうだったか?「琉球新報」を非難した新聞社を私は知らない。なら、みんな同じ穴の狢である。

 今後、官僚はオフレコ懇談会であっても、何も言わなくなるだろう。報道されるのはオフレコとは言わない。防衛大臣の首が飛びそうになった。官と報道機関の信頼関係は崩れた。これで、報道機関は今後、いっさいの本音の情報を取れなくなるだろう。国会答弁のような回答しか取材できなくなるだろう。

 自分で自分の首を絞めて、さらに国民の知る権利まで奪った。琉球新報と、それを批判しない報道機関はなくてもよい、というより在るだけで害になる。

フランスにはダウン症の人がいない

2011-12-15 00:04:15 | Weblog
ダウン症の子は人なつこく、性格的に良好なことが多い。しかし、内臓奇形などの合併症がたくさんあり、昔は早世することが多かった。今では医学の発達により、平均寿命は50歳ほどになった。

 原因は先天性の染色体異常であり、第21染色体が3本あるトリソミーというタイプが95%で、残りが転座型と呼ばれるものである。多くは卵細胞の老化によると言われている。母親が20歳代の妊娠では、2,000人に一人の確率で生まれるが、40歳代の妊娠では60人に一人と急速に増加する。

 このダウン症は、あまり知られていないことだが、フランスにはほとんど存在しない。理由は羊水診断でダウン症と分かると堕胎してしまうからである。このことを問題視するフランス人はいない。

 健康な胎児でも堕胎されることが多い現在、障害児を堕胎してもフランスでは文句を言う人はいないようだ。

 これが日本だったらどうだろう。「障害児だって生まれてくる権利はある」と言い出す人が必ずいる。

 フランス式がよいか、日本式がよいか、よく考えてみる必要があるだろう。