院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

東京の豪邸街

2018-01-30 02:01:25 | 環境

 
 さほどのの豪邸ではないが、中の上だろう。あまり目立たないほうが生活しやすいのだ。この家は、ちょうどよい。

 ※今日の俳句
   若水を汲むためあえて早起きす
   ひとし

豪邸街

2018-01-27 17:01:23 | 環境


(白壁町、名古屋。フリー素材より引用。)

 上は名古屋の数少ない豪邸街である。一方、東京ではずっとたくさん豪邸街がある。これは経済力の違いである。

 最近はさほどでないが、かつての田園調布、池の上、中野の一部はすごかった。



池の上の豪邸

 世の中には金持ちがいるものだ。ただし、田園調布さえ代が変わると相続時税が払えず、道路側は店舗になってしまったらしい。

 ※今日の俳句(春)
   病院の窓の明るき春はそこ
   ひとし(豊橋市)

観光列車としてのSL

2017-12-23 07:25:29 | 環境

(大井川鐵道。ウィキペディアより引用。)

 観光列車ではない営業運転のSLに一度乗ったことがある。小学校4年生のときだ。

 区間は高崎から前橋まで。高崎前橋間は電化されておらず、高崎から駆動車がSLに変わった。当時から前橋は冷遇されていた。町としては高崎のほうが栄えていた。現在でも同じ感じがする。

 日本中の「本線」と名が付く鉄道がすべて電化されるまで、それから10年かかった。勇壮に煙を吐きながら疾走するSLは見られなくなった。

 それを懐かしんでか、現在観光列車としてSLが運行されている。すごい煙を吐きながら。

 タバコの副流煙にあれほどうるさい連中が、SLの煙については文句を言わないのが不思議だ。

 ※今日の俳句(冬)
   新築のかおりのなかのおでん酒
   ひとし(豊橋)

温暖化すると気候が荒れるか?

2017-12-18 00:47:15 | 環境


 100歩譲って地球が温暖化しているとしよう。だが、それと大きなハリケーンとどういう関係があるのか?ゴア元副大統領の映画「不都合な真実」は非科学的で大げさだと、イギリスでは子供たちに全てを見せないそうだ。

 そもそも温暖化ガスを言い始めたIPCC(国連・気候変動に関する政府間パネル)という団体が得体が知れない(2008-07-20)。この団体のメンバーが誰なのか、日本人が入っているのかさえはっきりしない。

 ゴア氏は大きなハリケーンと地球温暖化が関係ありと決めつけているが、なんの科学的根拠もない(2013-10-07)。

 ただ、金融機関が地球温暖化に資金を出しているらしい。金融機関が金を出すと、それについて値段が上がる。これは、なんの美術的価値もないビートルズの落書きに法外な値段が付くのと同じことである。

 金融機関の非科学的な不安が値段を押し上げるのだ。値段が高いことと科学的真実とはなんの関係もない。そのことに気が付かないと、大きな間違いを冒すことになる。

 ※今日の俳句
   枯菊や家新築の匂ひなる
   ひとし(豊橋)

気候現象としての山火事

2017-12-12 15:05:50 | 環境

(カリフォルニアの山火事。CNNより引用。)

 山火事は台風のように太古からあったのではないか?定期的に起こることによって地球の環境を調節していたのではないか?

 むかしSFで、邪魔な台風を原爆で消滅させる小説を読んだ。結末は忘れたが、破滅的な危機が招来されたように記憶する。台風は毎年、夏に生じる必然性があるのだ。

 山火事も同じではあるまいか?シベリヤやアメリカの森林を焼くことにより、一定の気候が保たれているのではないか?だから、人力で消してはいけないのである。山火事が起こるような場所に街を作ってはいけないのである。

 ※今日の俳句(冬)
  片面を冬日が照らす畳干し
  ひとし(豊橋市) 

日本は原爆を一発も作れないらしい

2017-11-27 00:09:04 | 環境


 高速増殖炉「もんじゅ」について述べた項目で、私は誤報をしたようだ。というのは、日本は原爆6,000発作れるプルトニウムをもっていると述べたが、それは反原発派のためにする論であり、じつは原爆に使用できるプルトニウムをもっていないらしい。

 以上は日米原子力協定を結んだ時の外交官、金子氏の言い分である。日本が使用済み核燃料として溜めているプルトニウムは純度が低く、原爆は作れないそうである。韓国はもっとアメリカによる規制が厳しく、純度が低いプルトニウムさえ貯蔵を禁止されているという。

 要するに日本も韓国も、アメリカの許可なくては一発の原爆も作れないということである。

 ※今日の短歌
   「お釣りです」と淡いぬくもり伝えくるあの子の両手魔法のようだ
   寶満光保(福岡県) 

日本橋の上の高架は邪魔か?

2017-10-29 11:53:15 | 環境

(今の日本橋。ウィキペディアより引用。)

 お江戸日本橋の上の高架が邪魔だから取り除けという意見があるが本気か!というまっとうな記事が昨日の毎日新聞にあった。

 江戸期と比べて日本橋界隈はまったく変わってしまっている。もとあった老舗はすでにビル化され、日本橋自体が木製からコンクリ製になっている。高架だけではなく日本橋そのものが別物になっているのだ。高架だけ取り除いても木を見て森を見ずになってしまう。橋が木製だった時代には何10回も流されたらしい。

 そもそも前の東京オリンピックのときに東京の高架化は歓呼で迎えられた。そこに人々は未来への息吹きを感じていた。それが今ごろになって邪魔だとは何たる言いぐさかというわけである。価値観は時代とともに変わるのだ。

 高架が邪魔だからと地下化する案もあるらしい。だが、地下化すると5,000億円以上の費用がかかるらしい。いっときの偏狭なノスタルジアのためには大きすぎる金額だ。

 毎日新聞の記者は、もっと大きな目で見よと言っている。新聞記者にもマトモな人がいるものだと久々に膝を叩いた。

 ※今日の狂歌
   じいさんは知らん顔して触りたりキャバクラ嬢の太ももの裏
   中里ひとし(愛知県)

外来生物はそんなにいけないか?

2017-09-11 00:53:17 | 環境

(ブラックバス。ウィキペディアより引用)。

 たとえば琵琶湖で外来生物であるブラックバスやブルーギルが問題になっている。琵琶湖のアユを絶滅させるというのだ。エサがなくなれば捕食者も生きていけないことは数日前に書いた。(「生態系の絶妙さ」2017-09-02)。いずれ安定した生態系になるだろう。琵琶湖のアユは減少するかもしれないが絶滅はしない。

 外来種の移入はいま始まったことではない。日本各地にある「アジサイ寺」のほとんどは毬状のアジサイを植えており、毬状のアジサイは外来種である。


(あじさい寺のひとつ大泉寺。ウィキペディアより引用)。

 ブラックバスは養殖のため明治時代に放流されたらしい。つまり、食べておいしいということだ。だったら、どんどん獲って食べるべし。


(セイタカアワダチソウ。あきた森作りサポートセンターのHPより引用)。

 さいきん話題にならないが、セイタカアワダチソウも外来種として一時騒がれた。いまでは秋の風景をいろどる植物に「出世」しており、あれを美しいと感じる人もいるほどだ。

 人為によろうが、火山や洪水などの自然現象によろうが、生態系は日々変遷していくものである。だから、在来種保護はノスタルジーに過ぎないと私は思う。(環境問題を持ち出す必要はない!)。

 ※私の俳句(秋)
    眠られぬ夜は庭に出て虫を浴ぶ

地球温暖化にかんするNHKの変化

2017-07-23 12:11:26 | 環境
OECD 平均気温上昇を2度未満に抑制は困難


これまでNHKは「温室効果ガスの二酸化炭素」と、枕ことばのように「温室効果ガス」という用語を「二酸化炭素」の前に付けてきた。しかし最近はたんに「温室効果ガス」とだけ言うようになった。(上のニュースはなにを言いたいのか意味が分からない!)。

温室効果ガスというと水蒸気と二酸化炭素が圧倒的で、人間はほとんど出さないメタンが続く。(一時、冷蔵庫に使うフロンガスがやり玉にあがったこともあった)。NHKが言う温室効果ガスとは何を指しているのか、ますます分からなくなった。

NHK高校講座では以前には地球温暖化を人間が出す二酸化炭素のせいにしてきたが、最近では「温暖化の原因には諸説ある」との姿勢に変わってきた。

国連のIPCCという2,000名からなる団体の発表が地球温暖化仮説の元祖である。だが2,000名の科学者の意見が一致するなんてありえない。(だからIPCCは科学者の集まりではなく政治的な団体だと推測する)。

大学教授の武田邦彦氏がさかんに地球温暖化のウソについて述べているので、ここでは繰り返さない。ただ、地球温暖化論者がそれを人間のせいにするには、13世紀や17世紀におこった世界的寒冷化についても説明する必要があるだろう。

(トランプ政権がパリ協定に加わらないのは、じつは地球温暖化の人為的二酸化炭素仮説に懐疑的だからである。この仮説は火山の影響や太陽活動変化を無視しているから)。


 ※私の俳句(夏)

    浜木綿がちらほら浜の漁師小屋

生態系崩壊というけれど!

2015-08-01 02:28:16 | 環境

(セイタカアワダチソウ。ウィキペディアより引用。)

 むかしセイタカアワダチソウが外来植物として疎まれたころがあった。セイヨウタンポポも少し言われた。

 これらの外来植物が繁茂したのは、日本の植生が合っていたからで、住みやすいところで繁栄するのは生物としての根本的性質である。毬状の花を咲さかせるお馴染みのアジサイも外来植物である。アジサイの日本固有種は花が少ないガクアジサイである。

 ブラックバスが日本の湖沼固有の魚を食べてしまうから、除去せよという。そんなこと出来っこない。だいたい、ブラックバスが日本固有の魚を全部食べるわけではない。全部食べたらブラックバスのエサがなくなって、ブラックバス自身が絶滅する。

 ブラックバスはおいしい魚だそうだから、食えばいいのだ。そもそも生態系を不変にしておくことはできない。人間が関与する前から噴火、洪水、大雪、隕石などの天変地異によって、生態系は変転してきたのだ。


※今日、気にとまった短歌

  ゲームにて友とつながる七歳は戦うことしか言わなくなりぬ (千葉県)石橋佳の子


続・極小生態系・バランスドアクアリウム

2015-06-12 06:39:25 | 環境

(石油採掘による環境被害。アムネスティのHPより引用。)

 バランスドアクアリウムにヘンな虫が湧いても取り除いてはいけない。その虫も極小生態系の中でなんらかの役割を果たしているのだから、虫を取り除くことは極小生態系を壊すことになる。

 治水は環境破壊である(2014-06-24)といういう記事や、天然痘の撲滅を初め、人間が自然に手を加えるとロクなことにならない(2006-08-12)という主張がパッと理解できる人には言わずもがなであるが。

 宇宙船地球号が養える人口は6000万人までと言われている。もしそうならもう手遅れである。イルカを保護する会議に世界中から飛行機で一か所に人間が集まること自体が、すでに環境破壊だから。(人間が動物的でないこと、すなわち文化的なことをやればやるほど環境破壊になるというパラドックスがあるのだ。)


※今日、気にとまった短歌

  ひとつくらい苦手な野菜のあるひとを好きになりますあなたはかぼちゃ (杉並区)平岡淳子

極小生態系・バランスドアクアリウム

2015-06-11 17:08:28 | 環境

(水槽の中。楽天のHPより引用。)

 熱帯魚好きの人は、水槽の温度管理や酸素量管理、ガラス面の付着物の清掃など、たいへんな手間をかけている。この水槽をアクアリウム(水族館の意味もある)と呼ぶ。

 ところが、水槽内で何が育ってもよいというなら、バランスドアクアリウムが作れる。どこかの池から水もろともプランクトンや水草や魚を採ってきて水槽に入れ、日光が当たるところに置いておく。すると、その水槽内独自の生命活動が行われ、餌も要らないし掃除も酸素補給も要らない小さな生態系ができる。

 むかし、コンラート・ローレンツが紹介していた。水槽を置く場所が10センチ違うだけで(つまり太陽の当たり具合が少し違うだけで)まったく別の生態系に成長するらしい。

 一度やってみたいが、まだ実現できずにいる。


※今日、気にとまった短歌

  スイッチを切るのは男点けるのは女と書いて炎上 (福岡市)中川博明

口永良部島の噴火に寄せて

2015-06-01 04:51:59 | 環境

(口永良部島噴火の瞬間。二神遼君撮影。産経フォトより引用。)

 上の写真は、口伊良部島に住む13歳の少年が、高級デジカメの録画機能で撮影した動画の冒頭部分である。

 母親と少年の声も入っている。母親の第一声は「洗濯物が・・」である。それに対する少年の返答は「噴火なんだよ!!」だった。

 危機対応として少年の優先順位づけの勝ち!


※今日、気にとまった短歌

  雪積る体育館の静寂に形美し吊輪の少年 (秋田市)金子重治

アメリカ野牛

2015-02-17 04:40:24 | 環境

(ウィキペディア「アメリカバイソン」より引用。)

 幼いころ上野動物園に、のちにバッファローとかアメリカバイソンと呼ばれるようになる「アメリカ野牛」がいました。

 当時は絶滅危惧種で、7、000頭しかいないと言われていました。北米に入植した白人たちが鉄砲で撃って食べちゃったと子ども用の図鑑には書いてありました。

 「アメリカ野牛」はアメリカインディアンの主食でした。それを白人が横取りしたと私は思っていました。ところがそうではなくて、白人は敵対するアメリカインディアンを兵糧攻めにするために、自分たちはあまり食べないのに「アメリカ野牛」を殺したのだそうです。(皮は利用しました。)

 現在は保護されて、36万頭まで回復しているそうです。

アメリカとキューバの雪解けの影響

2014-12-22 23:07:28 | 環境

(プールのタイマイ。コニカミノルタ絶滅危惧動物図鑑より引用。)

 絶滅危惧種を守るためのワシントン条約ですが、しばしば政治的に利用されます。

 高級品のべっこう細工はその原料がタイマイという亀の甲羅ですが、ワシントン条約で売買が禁止されました。

 ところがタイマイはキューバ人の食料で、食べた後の甲羅が高く輸出できるので、キューバでは重宝していたところにワシントン条約による捕獲と売買の禁止でした。キューバは困りました。この措置にはアメリカの意向が働いていたとの噂がありました。

 キューバは2000年のワシントン条約の会議で、タイマイを条約から外すよう申し出てもう少しの票数で実現しそうでした。ところが、2005年、キューバはなぜか申し出を取り下げました。そうこうするうちにべっこう細工の人気が下がってしまいました。

 このたびのアメリカとキューバの雪解けにより、ワシントン条約でのタイマイの扱いがどうなるか少し注意しながら見ておくことにしましょう。


※今日、気にとまった短歌

  着くづすと若きらは言へり着くづせる瑞々と鋭き風姿のものら  (津市)深沢泰二