院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

リンゴの変遷

2011-11-17 05:57:41 | Weblog
 私の少年から青年時代にかけて、リンゴと言えば「国光(こっこう)」か「紅玉(こうぎょく)」だった。

 「国光」は甘みが少なく、硬く、ときにゴミ臭いことがあって、私はあまり好まなかった。「紅玉」は好きだった。あの甘酸っぱさといったらリンゴの王道だろう。

 「紅玉」は酸っぱさゆえに、焼きリンゴやパイの中身によく合った。最近、酸っぱくないイチゴがあるけれども、これらがジャムに向かないのと同様に、酸っぱくないリンゴも調理に適さない。

 甘いリンゴの走りは「デリシャス」だったように思う。生で食べるのにおいしいリンゴだったが、最近見かけない。リンゴと言えば「ふじ」の系統ばかりになった。だから、「紅玉」が食べたくなっても、どこにも売っていない。そもそも生産しているのだろうか?

 「ふじ」は確かにおいしい。しかし、生食以外の食べ方を想定していないのではないか?ああ、「紅玉」が食べたい。「紅玉」を丸ごと一個食べると通じもよくなる。

 ネットで調べれば、どこかで売っているのかもしれないが、それほどまでにして取り寄せるほど「紅玉」は高級品ではない。

 街の八百屋で一山いくらで買ってきて、毎日一個くらいずつ食べるのが、「紅玉」の正しい味わい方だと私は思う。