院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

各国各地の騒乱(エジプトを中心に)

2011-11-23 05:22:12 | Weblog
 エジプトの騒乱が続いている。デモ隊はもとは味方だった軍と衝突している。理由は軍による憲法草案が軍に有利に作られたということだが、屁理屈である。どんな草案だってケチを付けられ暴動は起きたはずである。革命とはそういうものであり、民衆とはそういうもだ。

 公正な選挙をとエジプトでは叫ばれているけれども、この選挙結果も不正があったなぞとケチを付ける勢力が必ず出てきて、混乱は続くだろう。

 リビアが内戦になるとは、すでに予想した。現在、不思議に(報道からは)なりをひそめているチュニジアでも、いずれ騒乱が起きるだろうから、今から予言しておく。根拠は国民の怠惰である。それは2年前、私がこの目で見てきた。怠惰は貧困を招き、貧困が騒乱を呼ぶのは「定理」みたいなものである。

 ギリシャも騒乱になる。民主主義発祥の地でそのようになるのは皮肉だが、直接民主主義は衆愚政治の母親である。

 翻って、我が国でも名古屋市の減税党は衆愚によって作られた。河村市長は衆愚首長の典型である。減税なんてできっこない。河村市長がどうオトシマエを付けるか、もと名古屋市民として注目している。

 でも名古屋で騒乱が起こることは考えにくい。まず貧困でない。次にマナーがよい。でも、衆愚である点では中東と同じである。