院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

サプリメント

2011-05-01 16:07:55 | Weblog
 皇潤というサプリメントの宣伝が活発である。女優の八千草薫さんや男優の三國連太郎さんが動員されて、お金のかかったCMがたびたび流される。サプリメントは売れると、ものすごく儲かるという。

 そのためか、フジフィルムやサントリーがサプリメントを発売しはじめた。フジフィルムは、これまでカラーフィルムで寡占状態だったが、デジカメの普及でフィルム需要が激減しただろう。その埋め合わせのためにサプリメント産業に参加したのだと思われる。でも、フィルムの技術とサプリメント開発の技術とは、共通する部分があるのだろうか?

 サントリーはなぜだろうか?醸造技術とサプリメントは関係があるのだろうか?

 一般の製薬会社もサプリメントを売りはじめた。こちらは、もともと製剤技術があるから、すぐに作れるだろう。

 かねてより製薬会社から出されている薬も、サプリメント的なものが多い。ビタミン剤はその際たるものだ。ふつうに食事をしている人にはビタミンはもう十分である。したがって、何かの病気で入院している人がビタミン剤を所望しても病院は出してくれない。ふつうに食事をしている人に対して、ビタミン剤は健康保険が効かないからである。

 でも、贋の薬でも効くことがある。イワシの頭もなんとやらで、けっこうよく効くことがある。サプリメントに効果があるとしたら、この部分が大きいのだろうと、私は考える。
安い薬は効かない。高いとかえって効く。そうした効果まで考えて、サプリメントの値段は決められているのだろう。

 ちゃんとした薬なら、一薬品開発するのに、10年以上、何100億円とかかる。そのような開発費も使わずに、サプリメントならすぐに作れる。だから、丸儲けである。私も何かサプリメントを作りたい。

 アメリカがサプリメント王国なのは、まっとうな薬が高すぎるからだと推測している。