院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

記者クラブ公開ならず

2011-05-11 10:40:39 | Weblog
 国会に記者クラブというのがある。これに入っていないと、国会からのニュースが取れない。

 記者クラブは、いろんなふうに利用される。たとえば、世論操作のためのリークなどもここで行われる。

 このクラブに入れるのは、大新聞や大放送局だけである。週刊誌その他は除外されている。そのための弊害も多いと指摘されてきた。

 与党、民主党の総裁選挙のときに、小沢一郎氏は「記者クラブをすべてのマスコミに公開する」と公約した。私は英断だと思い、期待していた。これで記者クラブの風通しがよくなるだろうと思っていた。

 ところが小沢氏は菅氏に僅差で敗れた。総裁選挙に党員票を入れたのが誤りの始まりだった。その後の菅政権の末路はご存じのとおり。死に体になってから、震災でなんとか復活した。

 小沢氏を政治的に弾圧して、民主党は政党の態をなしていない。小沢氏がひっこんでから、記者クラブ公開の方針も闇に葬られた。

 記者クラブが公開されていたら、今回の震災報道も随分と変わったものになっていただろう。総裁選挙に党員票を入れたので、衆愚選挙となってしまった。

 だから、最高権力者を国民投票で決めたらいけないのだ。アメリカだって国民の直接選挙ではなく、間接選挙だ。

 フランスは直接選挙で、よく持っていると不思議に思う。普通はフィリピンのエストラーダのように、すぐに失脚するはずである。