院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

私の音楽遍歴(1)

2011-05-14 21:13:29 | Weblog
 初めて音楽を習ったのは幼稚園のころだろう。

 でも、どんな歌をならったのか、まったく記憶がない。歌とお遊戯(踊り)が苦手な子だった。幼心に人前で踊るのが恥ずかしかった。

 小学校で初めて習った歌は「日の丸」だっただろうか?うろ覚えである。仕方なく覚えたが、たぶん下手だったろう。小2くらいで音符が出てきたが、理解できなかったし、する気もなかった。

 同時にハーモニカが始まったが、面白くなかった。当時はピアノブームで、かなりの子供がピアノを習っていた。私も習いたいと言ったらしいが、体が弱いからと却下された。実はピアノを買えるほど裕福ではなかったからだろう。朝、布団を上げて、そこにちゃぶ台を出してご飯を食べているような家に、ピアノもへったくれもあるものか。

 小3ころ、学校から児童合唱団のステージを見に行った。合唱はともかく、ソロやトリオで歌う女の子が可愛くて、歌がものすごく上手いので仰天した。自分にはできないと思った。

 小4ころからリコーダが始まった。ピアノを習っていた子は、すぐにできるようになった。私は左右の指を別々に動かすのに、とても苦労をした。

 おなじころ、近くの空き地で自衛隊か消防の音楽隊が野外コンサートをやった。これには感動した。クラシックコンサートに連れて行ってくれるようなハイブローな両親ではなかったから、これが初めての生演奏体験である。別にレコードを鳴らしていて、楽器の奏者は弾くふりをしているのではないかと疑った。

 学校での音楽体験はつまらなかった。リコーダーは上達しないし、歌は下手だし・・・。唱歌では「春」(春のうららの・・・)や「スキー」(山はしろがね・・・)が良い歌だと思った。でも「春」でハモッたりすることはできなかった。

 当時、「ローハイド」というカウボーイのアメリカ輸入のTVドラマが人気があった。クリントイーストウッドが若手でこの番組に出ていた。テーマソング(ローレンローレンというやつ)のドーナツ版レコードを買ってもらった。350円だった。初めての私のレコード。歌手はフランキーレイン。

 とてもカッコよいと思った歌なので、力技で全部、歌詞を覚えて歌えるようになった。意味も綴りも分からず、レコードからそのまま覚えたから、発音がものすごく良い。帰国子女と間違えられた。

 小5か小6でリコーダーなどの実技より楽典が重視されるようになり、私は理屈は得意だから、これまで2か3の成績だった音楽が、いきなり学年で一番になってしまった。この欄のモダンジャズの項目でも、理屈が多すぎると思われた読者もいるだろう。

 中学からの私の音楽遍歴は、いきなり実技へと逆転した。それについては、またいずれ。