マンガ家高橋陽子の「頑張りましたねタカハシさん」

イラストレーター高橋陽子の秘密基地ブログ
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被災された皆様へ

2011-03-27 | 黒タカハシ

3月11日の地震の日以来 
東京のテレビでは地震と津波のニュースの間に同じ広告が何度も繰り替えされておりました。
その広告の内容はけして間違ったことを言っていたわけではなかったのですが
この広告を繰り返し見ているうちに 
子どもにどんなに触ってあげたくても触れない、子どもを亡くしたばかりの人が見たらどう思うのだろうとか
母親や娘をガンで亡くした人やガン闘病中の人が見たらどう思うのだろうとか・・
心配になってきたりしておりました。

また、何度も繰り返される広告のひとつにある 思いやりや優しさを持って人と接しましょうという
とても良い詩の朗読の広告を見ているうちに
私自身が思いやりに欠けていると何度も言われているような気になってしまい
だんだん苦しくなってきてしまいました。

どの広告も人を傷つけるつもりなどない 丁寧な気持ちで作られたものであることは
とても良くわかっているのですが
だんだん苦しい気持ちになってしまうのは どうしようもなかったのです。

どんな丁寧な言葉も 何度も繰り返されると だんだん辛い気持ちにさせるような
苦しくさせてしまうこともあるかもしれないと感じています。

どんな正しい言葉も 相手の状況によっては とても辛い言葉になってしまうとも感じています。

今、東京に住む私たち東京の人が
どんな言葉を使って 皆さんに言葉を送っても
子どもを返してくれるの? 家の返してくれるの? 町を返してくれるの? 仕事を元道りにしてくれるの?と言われたら
何も言葉を返せません。

だから、私たちが言う言葉を 薄っぺらな同情だと 上っ面の情けだと どうぞ思ってください!
(誰もそんなことはおっしゃっていないのですが そう思うのが普通だと思うのです)

でも、その東京の人の「薄っぺらな同情」や「上っ面の情け」が
いつか「圧倒的な厚さ」を持って 皆様の生活を支えられるように一生懸命頑張ろうと思っています。

どんな言葉を使っても 胸をえぐるような言葉となって 皆様の中のどなたかを傷つけてしまうと知りつつ
それでも 言ってしまう私をどうぞお許しください。


 地震や津波でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、
  皆様の町の一日も早いご復興を心よりご祈念申し上げます。

                                      高橋陽子

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