ミューズの声聞こゆ

なごみと素敵を探して
In search of lovable

このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。

大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。 また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。

大男

2018年12月27日 | 日記

「大男ってなんだか悲しい。いや、滑稽だ。大男の僕自身が言うのだから間違いない。笑いの種にならないよう、常に身を置く場面を慎重に選ぶ必要がある。なんて無駄な労力だろう。

たとえば学生食堂のオバちゃん。必ずと言っていいほど、大盛りのどんぶり飯を手渡してきた。さらに、僕からの感謝の言葉を待っている。いやいや、僕は大食漢じゃないから。僕が大男なのは、単に遺伝なの。誰だ、玄関で僕の靴の中に子供のズックを入れたのは。こんなシューキーパー要らないよ。いたたた、首を縮めたのに、額を鴨居にぶつけてしまった。だから和室は嫌なんだ。

6尺超の大男だったという祖父の棺を特注したことを祖母は生涯の自慢にしていたけれど、当時は火葬の火力が弱くて、骨壺一つに収まらず、残りを段ボール箱に入れたそう。それを聞いて、内心震え上がった。いまでも心配。お願いだから、僕は最新の設備でしっかり焼き上げて、一個分にしてほしい。」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする