タイ国では大麻が合法化された後、バンコク都では大麻ショップがいくつも出店しています。
今では、欧米人も気軽に大麻ショップを訪れ、大麻入り製品を購入する光景を見る人も多いですネ。
確かに今年6月9日より大麻が麻薬リストから外され合法化されました。が、THC 含有量が
重量の2.5%を超える大麻抽出物は、引き続き麻薬リストに残っており、依然として違法です。
とは言え、合法化が独り歩きして、未成年者や若い世代で、大麻使用のなどの悪影響を
及ぼしており、政府に「野放し状態だ」との批判も日増しに多くなってきています。
それを見かねてか 今月中旬、以前から大麻合法化に反対していた、医療評議会のメンバー
であり、タイ法医学者協会の会長であるスミス ・スリソン氏が、アヌティン保健相と麻薬
取締委員会 (NCB) に対し、大麻を合法化した指令を無効にする旨の訴訟を起こしました。
<スミス ・スリソン氏>
合法化で問題視しているのは、今年2月8日付けの「カテゴリー5にある麻薬の
ブラックリストに指定されていた大麻を同リストから除外する」という指令です。
この指令が施行されてから、若者が大麻を自由に消費することができるようになり、都内では
未成年者が通う学校などにも蔓延しつつあるといいます。医師や議員、有識者らのグループは
頻繁に警告や注意喚起を発していますが、取り締まることができず放置された状態です。
<麻薬取締委員会>
スリソン医師と野党議員によって訴訟された事案を中央行政裁判所は受理しており、審議する
為のパネル委員会を設置したよう。 指令に対して差止命令が簡単に出るとは思いませんが、
こうしてタイ法医学者協会のトップが、訴訟を起こしたことの意義は大きいでしょうねぇ~
この大麻合法化に関しては、保健省から小出しで追加法令が発令され、ますます分かりずらい
ことになっています。今月12日にアヌティン副首相 兼 保健相が署名した新しい内容は「大麻の
花蕾のみが規制ハーブに分類され研究、調査、輸出、販売、商業目的での加工を希望する者は、
公式許可を取得し、条件を遵守する必要がある」としています。タイの一般の人たちは、何が
どうなって、何がいけないのか分かっているんでしょうか? 一度 整理すべきでしょうネ。
名指しで訴訟されたアヌティン保健相については、一部の報道で、“アヌティン氏の身内が
経営する会社は、大麻が解禁される遥か前から、大麻事業を展開できるよう準備していた”
なんていう話も出てきています。大麻合法化について大きな変化があるかも知れません。
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