69年前の8月5日、前橋のまちには７２３．８トンの焼夷弾や爆裂弾が投下されたのです

昨夜の熊野神社、昼過ぎに平和祈願祭が執り行われ、夜は紙灯籠に灯が点りました。
前橋空襲から69年、535名の死者を出し、生き残った人々にも過酷な日々をもたらした事実を、静かに受け止めます。

 

 

69年前の4月、私は生まれました。
だから、何も覚えていませんけれど、前橋空襲を生き延びた一人なんです。死ななかったんです。
少年の日々、まちの人たちからいろんなことを聞かされました。
朝、広瀬川の比刀根橋脇の前橋空襲犠牲者を祀る慰霊碑の前には、地元の子どもたちも集まっていました。

 

 

住吉町2丁目の皆さんが主催する前橋空襲の犠牲者追悼式です。前橋市長の山本龍さんの姿もありました。

 

 

この場所にあった公共用防空壕に『避難』した人々の中の数少ない生存者の一人、原田恒弘さんが子どもたちに語りかけていました。
雨あられと降り注ぐ焼夷弾、逃げ惑う人々…、すし詰め状態の防空壕…

 

 

「このまちに残されている空襲の記録、それとアメリカ軍の戦争記録、それを重ね合わせることで、前橋空襲の事実は明らかになってきました。歴史はね、客観的でなくてはいけないからです」
原田さんは自らの体験の上に、冷静に、事実を積み上げています。偉いな…

 

 

みんなが、慰霊碑に花をささげます。
大事なのは歴史的事実をしっかりと受け止めることなんですよね。

 

 

 

暑い一日でした。
69年前のこの日も暑かったって聞いてます。
事前に、アメリカ軍は8月5日に空襲をするという予告ビラを、空からこのまちにたくさんばらまいたんだそうです。
でも、米軍機は飛来しないで、暑い昼が過ぎてったんだそうです。

 

 

ハチスです。クサギです。
69年前にも咲いていたと思います。
まちの人たちが空襲はないのかなと思った頃、警報が鳴り響いて、たくさんの米軍機が前橋のまちを目指している事実が伝えられたんだそうです。

 

 

私の昨日の午後は、中央通の菊屋で醤油差しを求め、八百駒で水キムチの材料を買い、広瀬川の端のリバティーでお茶をしました。いつもと変わらない午後でした。

 

 

夕方は関西旅行をしていた友人家族がお土産を届けてくれました。ありがとう。
娘は、歯列矯正中の歯を自慢げに見せてくれました。

 

 

そして、夜の10時過ぎ、突然、このまちは昼のような明るさに包まれたんです。
米軍機が投下した閃光弾に町中が照らし出され、92機のＢ２９型爆撃機による空爆が始まったんだそうです。
5年前に書いた記事も良かったら読んでください。

 

 

 

左の地図の赤く塗られた所が空襲を受けた地域です。

襲撃したアメリカ軍のＢ２９　９２機
投下した爆弾　７２３．８トン（焼夷弾　６９１．０トン　　破裂爆弾　１７．６トン　通常爆弾　１５．２トン）
焼失面積　市街地の８割
焼け落ちた家 11，518戸
死者 535名
負傷者600名人以上

これが、前橋空襲で記録された数字です。

　　　
人類は、未だに国家間紛争や民族間紛争の解決手段として、『戦争』が有効な手段であると考えています。この事実は否定できません。
今も、パレスチナで、イラクで、ウクライナで、中国で、『戦争』という解決手段が使われ、多くの普通の人が犠牲になり続けています。私たちは、そういう時代を生きているのですね。

 

あんじゃあなかないんです

 

 

 

前橋で日本舞踊の師範をしております、直派若柳流の若柳糸駒です。ヒゲおじさんのパートナーは、キキでなくて、あたしなんです。
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