●カネせびり態度でかい国
28日付産経新聞【湯浅博の世界読解】は、カネせびり態度でかい国とのタイトルで、
≪カネをもらいにきて態度が大きいのは、全体主義の国に共通している。かつての中国は円借款をよこせと居丈高だったし、北朝鮮は核開発で脅しながら周辺国にカネをせびっている。(中略)これだけの大災害だというのに、(ミャンマー)軍政当局は政権の崩壊を恐れて、もっとも頼りになる欧米勢の援助隊を拒絶してきた。
しびれを切らした英国、欧州連合、オーストラリア、米国、日本、ノルウェーが1000万ドル以上をどんと支援した。全体主義の仲間である中国はたかだか520万ドルである。
温家宝首相が各国に肩を並べて1000万ドルの緊急支援を行うと発表したのは、国連が乗り出したあとの24日であった≫と読解している。
●被災支援のカレンダー
中国がミャンマーに対する支援を増額したタイミングが興味深い。
9日、国連の呼びかけで日、米、英、豪他
西側諸国が1000万ドル以上を支援決定。
中国、520万ドルの拠出を表明。
19日、中国CCTVでカンパ煽る番組放映
22日、中国、“被災者に寄付しても「ケチ企業」、ネットで外資批判”
国連事務総長支援受け入れ談判、ミャンマー受諾
24日、中国、上乗せして、1000万ドルに増額
中国人民は四川大地震へのカンパ額による個人・法人の格付けを行い、更に支援を受けた国際諸国の格付けにも及ぼうとした矢先であったが、ミャンマー支援については関心がなかった。
しかし、中国政府は、少しだが国際の目を開いた人民が、対ミャンマー支援の格付けをしようものなら、当初発表の520万ドルという小額に、人民から「大国中国が、これでいいのか?」との、政府批判に及ぶのを恐れて24日、増額を決定したものであろう。
●中国、ミャンマー支援国連決議を妨害
ミャンマーが、タイなどの医療チームを受け入れたのを見届けた国連が、国際支援をミャンマーに受諾させる安保理決議をしようとしたが、中国がこれを妨害した。
そこで、見かねた藩基文国連事務総長が、22日ミャンマー軍事政権タン・シュエ議長を根気強く説得して、ようやく支援要因の受け入れを決定するようになった。
ミャンマーが国際支援を拒否するも、受け入れるも、中国当局の胸三寸であったのだ。
藩事務総長の3時間に及ぶ談判の合間に、タン・シュエ議長が、何度、北京に電話をいれたことだろう。
・四川で余震相次ぐ、土砂崩れダム下流で15万人避難進む(読売新聞) - goo ニュース
・校舎倒壊で父母ら集まる、手抜き工事に当局批判渦巻く(読売新聞) - goo ニュース
28日付産経新聞【湯浅博の世界読解】は、カネせびり態度でかい国とのタイトルで、
≪カネをもらいにきて態度が大きいのは、全体主義の国に共通している。かつての中国は円借款をよこせと居丈高だったし、北朝鮮は核開発で脅しながら周辺国にカネをせびっている。(中略)これだけの大災害だというのに、(ミャンマー)軍政当局は政権の崩壊を恐れて、もっとも頼りになる欧米勢の援助隊を拒絶してきた。
しびれを切らした英国、欧州連合、オーストラリア、米国、日本、ノルウェーが1000万ドル以上をどんと支援した。全体主義の仲間である中国はたかだか520万ドルである。
温家宝首相が各国に肩を並べて1000万ドルの緊急支援を行うと発表したのは、国連が乗り出したあとの24日であった≫と読解している。
●被災支援のカレンダー
中国がミャンマーに対する支援を増額したタイミングが興味深い。
9日、国連の呼びかけで日、米、英、豪他
西側諸国が1000万ドル以上を支援決定。
中国、520万ドルの拠出を表明。
19日、中国CCTVでカンパ煽る番組放映
22日、中国、“被災者に寄付しても「ケチ企業」、ネットで外資批判”
国連事務総長支援受け入れ談判、ミャンマー受諾
24日、中国、上乗せして、1000万ドルに増額
中国人民は四川大地震へのカンパ額による個人・法人の格付けを行い、更に支援を受けた国際諸国の格付けにも及ぼうとした矢先であったが、ミャンマー支援については関心がなかった。
しかし、中国政府は、少しだが国際の目を開いた人民が、対ミャンマー支援の格付けをしようものなら、当初発表の520万ドルという小額に、人民から「大国中国が、これでいいのか?」との、政府批判に及ぶのを恐れて24日、増額を決定したものであろう。
●中国、ミャンマー支援国連決議を妨害
ミャンマーが、タイなどの医療チームを受け入れたのを見届けた国連が、国際支援をミャンマーに受諾させる安保理決議をしようとしたが、中国がこれを妨害した。
そこで、見かねた藩基文国連事務総長が、22日ミャンマー軍事政権タン・シュエ議長を根気強く説得して、ようやく支援要因の受け入れを決定するようになった。
ミャンマーが国際支援を拒否するも、受け入れるも、中国当局の胸三寸であったのだ。
藩事務総長の3時間に及ぶ談判の合間に、タン・シュエ議長が、何度、北京に電話をいれたことだろう。
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