坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

フェルメールからのラブレター展 17世紀のコミュニケーションの在り方

2011年02月16日 | 展覧会
6月から大型のフェルメール展が京都と東京で開催されるにあたり、東京で記者会見が恵比寿ガーデンホールで開催されました。テレビ朝日を始めとして、主催者側の代表と本展の監修にあたった美術史家のダニエル・ローキン女史、日本側の監修者である美術史家の千足伸行氏が出席し、展覧会の概要の説明がありました。
〈フェルメールからのラブレター展」とあるように、本展のトピックスは、修復後、初来日となる「手紙を読む青衣の女」を含む手紙を書く女性の作品が3点来日するということです。
近年とくに日本で人気が高いということもあり、マスコミ関係者、報道陣、同業者の美術ライターも多く出席。熱気を感じさせました。千足氏は「フェルメールの完成度の高さは言わずもがなですが、同時代のオランダのデルフトのピーテル・デ・ホーホらオランダ黄金期の作品も多く展示されるので、こちらもじっくり鑑賞してください」と質の高さをアピール。ローキン女史は代表的作品の説明のあと、フェルメールがとくに日本人に好まれる理由など簡潔に話されましたので、その内容は明日のブログに載せたいと思います。

◆「フェルメールからのラブレター展」/6月25日~10月16日/京都市美術館
  12月23日~12年3月14日/Bunkamuraザ・ミュージアム