音楽中心日記blog

Andy@音楽観察者が綴る音楽日記

Joe’s Menage感想

2008年11月05日 | ザッパ関連
  
○FRANK ZAPPA「Joe's Menage」(1975/2008)
 このまえ発売情報を書いた最新作。Barfko-Swillに高い送料を献上して入手した。注文してから20日ほどで到着。

(1)基本情報
 ・1975年11月1日、米国ヴァージニア州にあるウィリアム&メリー大学でのライヴ録音。
 ・パーソネルは以下のとおり。
  短期間しか在籍しなかったノーマ・ベル以外は、1976年2月の来日公演と同じメンバー。
   Frank Zappa(guitar,vocals)
   Norma Jean Bell(alto saxophone,vocals)
   Napoleon Murphy Brock(tenor saxophone,vocals)
   Andre Lewis(keyboards,vocals)
   Roy Estrada(bass,vocals)
   Terry Bozzio(drums)
 ・デンマークのファンにザッパ自身が渡したカセットテープ音源がベースになっている。

(2)美点
 ・(ブートレグと比べて、という留保はつくものの)音質は思ったより良かった。
  カセットテープ音源なのであまり期待していなかったのだが。
  ゲイルさんの説明によれば、ザッパ家地下倉庫からオリジナルテープが発見されたとのこと。
 ・ザッパのギター音がかなり大きいミックスになっている。
  そのため、非常に生々しいギタープレイを堪能できる。
  「チャンガの復讐」では、めずらしいリズムギター・ソロも聴ける。
 ・「Lonely Little Girl」など初期曲を数曲演奏しているのも嬉しい。
 ・演奏自体のクオリティも総じて高いと思う。

(3)欠点
 ・時間が短い。45分しか収録されていない。当然フルコンサート収録ではない。
  ただし、ファンに贈ったカセットテープの再現ということならば、これでいいのかも。
 ・”幻のメンバー”ノーマ・ベルの活躍は正直たいしたことない。
  サックスもヴォーカルも標準レベルに達してはいるものの、それ以上ではない。

(4)その他
 ・元テープの所有者Ole Lysgaard氏によるライナーノーツが実におもしろかった。
  これは訳して次回エントリでアップしようと思う。


 ニコニコ動画でザッパ関連映像を探していたら、こんなの↓を見つけた。「Joe's Menage」とは直接関係ないけど貼っておこう。