音楽中心日記blog

Andy@音楽観察者が綴る音楽日記

Lumpy Money続々報

2009年01月25日 | ザッパ関連
  

 Zappa.comに「Lumpy Money」のFlashページができてました。とりあえずヘソはやめろヘソは。

 ちなみにトラックリストはこんな感じらしいです。
 ディスク1がキャピトル版「Lumpy Gravy」と「We're Only In It For The Money」のオリジナル・モノミックス。ディスク2は、「Lumpy」と「Money」の1984UMRKリミックス。ただし「Lumpy」の方はこれまで未発表だったもの。で、ディスク3がレアトラック集。

 で、Idiot Bastard Sonによれば、「Lumpy Money」はライノ・レコードからもディストリビュートされる予定だとか。ふーむ。じゃ日本ではワーナーから発売?
 
 そういえば、ゲイル・ザッパ@Zappa Family Trustが、ザッパトリビュートイベント「Zappanale」を権利侵害で訴えていた裁判ですが、めでたくZFT側の敗訴で終わったそう
 
 しかしそれに懲りず、今度はPaul Green's School of Rockがナポレオン・マーフィ・ブロックをゲストに迎えてザッパ曲を演奏するライヴに対し、「あんたらにそんな許諾は与えていないわよ」と中止の申し入れをしているとのこと。ザッパの曲を演奏できるのはドゥイージル@ZPZだけだと本気で思ってんだね、ゲイルさん。はぁぁ…。

 1968年BBCでのマザーズ・オブ・インヴェンション。前も貼りつけたことあるけど、今回はニコニコ動画版で。1分50秒からのカッコよさを見よ。


※1/27追記
 「Lumpy Money」のパッケージ写真発見。さすがに気合い入ってる…ように見える。

※2/23追記
 Paul Green's School of Rockによるザッパ曲パフォーマンスは公認されたようですね…
 どんな経緯があったのやら。


Lumpy Money予約開始

2009年01月11日 | ザッパ関連
 

 前回エントリのコメント欄で重力の誤字さんも書いておられますが、「Lumpy Gravy」及び「We're Only in It for the Money」の40周年アニヴァーサリー盤「Lumpy Money」の予約がBarfko-Swillで始まっています。ここです。

 CD3枚組で値段は50ドル。日本からだと約15ドルの送料がかかります。
 商品発送は1/23頃を予定しているとのこと。日本在住の購入者の手元にCDが届くには、それから20日程度かかるでしょう。

 で、以前発売されたMOFO4枚組版とセットで注文すると、Lumpy Moneyを10%オフ(つまり45ドル)にしてくれるようですが、そのかわり送料が約20ドルにアップしてしまうので、正直あまりお得感はないですね。
 (Kill Ugly Radioの記事によれば、以前BarfkoからMOFO4枚組を購入した人にも10%オフの特典はあるようです。)

 なお今回の予約注文は、後でキャンセルしたくてもできないらしいのでご注意を。

 それにしても、やっぱり今回もBarfko-Swillのみの取扱いなんですね。しかも購入ページに「LUMPY MONEY is available for pre-order only!」と書いてあるってことは、予約した人にしか売らないってこと?


 「ランピー・グレイヴィー」のテーマをアコギで弾いている人↓


ZPZ

2009年01月10日 | ザッパ関連
バナナはおやつに入りますか。ワロタ。小沢って(というか民主党って)、実際こういうこと言いそうだよなー。


◆奇才FRANK ZAPPAの魂を現代に受け継ぐZAPPA PLAYS ZAPPA、待望の再来日公演が決定(bounce.com)
 あひゃ。再来日決定か。4月とはまた微妙な時期に。しかも全公演平日やん。また行けんやん。
 ちなみに、最近のセットリストはこんなん↓らしいよ。
★2009-01-05 McPherson Playhouse, Victoria, BC
 01. Intro
 02. Imaginary Diseases
 03. Florentine Pogen
 04. Pygmy Twylyte
 05. The Idiot Bastard Son
 06. Peaches En Regalia
 07. Inca Roads
 08. Guitar Giveaway
 09. Billy The Mountain
 10. Flakes
 11. Broken Hearts Are For Assholes
 12. Bamboozled By Love
 13. King Kong
 14. Joe's Garage
 15. Outside Now
 16. Cosmik Debris
 Encore:
 17. Uncle Remus
 18. Willie The Pimp
 19. G-Spot Tornado

★2009-01-06 Arts Club Theatre, Vancouver, BC
 01. Intro
 02. The Purple Lagoon
 03. Zomby Woof
 04. Cheepnis
 05. Peaches En Regalia
 06. Peaches En Regalia (reprise with wrong notes)
 07. Inca Roads
 08. Guitar Giveaway
 09. Billy The Mountain
 10. Tell Me You Love Me
 11. Magic Fingers
 12. Carolina Hardcore Ecstasy
 13. Pound For A Brown
 14. Montana
 15. More Trouble Every Day
 16. A Token Of My Extreme / Band Intros
 Encore:
 17. Black Napkins
 18. Muffin Man
 
  ※ 出典: EZtorrent


◆Who『アメイジングジャーニー』DVD化!(HMV Japan)
 明日映画館に行こうと思ってたのに。DVD待てばいいか、って気になってきてしまったよ。出不精だもんで。
 4枚組デラックスエディションは、輸入盤で出てる「AT KILBURN 1977」2枚組と合体させたブツかな。


 では、ZPZによる「桃の王冠」をどぞ。

Stevie’s Spanking

2008年12月13日 | ザッパ関連
  

◆「ZAPPA/WAZOO」と「The Dub Room Special CD」がamazonやHMVで購入可能に
 これまでBarfko-Swill通販でバカ高い送料を払わないと購入できなかった「ZAPPA/WAZOO」「The Dub Room Special」(CD版)が、一般通販で購入可能になる模様。amazon商品ページはここここ。HMVはここここ。12/16発売予定。
 ちなみにダブルーム・スペシャルのDVD版は日本盤も出ているけれど、CDヴァージョンの方はBarfkoでしか入手できなかった。
 高い送料を払って買った身としては正直悔しい。でも、手に入れやすくなるっていうのは良いことだよね(泣)

(※12/16追記)
 '81年ハロウィーンライヴの映像を収録したDVD「The Torture Never Stops」も、同様に一般ルートで販売されるようです。1/13発売予定。もうBarfko通販なんてやめちゃえ。

◆Confessions of a Bootlegger(San Diego Reader)
 ブートレグ業者の告白。[あとで読む]タグつけとく。


 ではダブルーム・スペシャルから「Stevie's Spanking」を。FZとスティーヴ・ヴァイの師弟ギターバトル。


拘束ペンギン

2008年12月09日 | ザッパ関連
 気がつけば、前の更新から一週間が経過。いま公私ともにあれこれあって(「公」の比重の方が明らかに大きいのだけど)、きちんとしたエントリを書く余力がありまっせん。もうしわけない。

◆Thursday Mix: Frank In Memoriam (Dec.21/1940-Dec.4/1993)
 Kill Ugly RadioによるザッパMIXテープ。非オフィシャル音源ばかりで構成されているのが素晴らしい。
 俺もこういうの作ってみたいけど、これだけ大量のトラックを選別する気力がない。8tracksでならできるかな。

◆バディ・リッチ最晩年の演奏 
 吾唯知足?経由で知った動画。こんなの↓
 すげえです。超高速ドラムマシーンじじい。最後のシナトラ字幕に不覚にも笑ってしまった。


Lumpy Money続報

2008年11月25日 | ザッパ関連
 

 11/25にリリースが予告されていた「Lumpy Gravy」及び「We're Only in It for the Money」の40周年アニヴァーサリー盤「Lumpy Money」ですが、案の定、発売が延びているようです。
 以下オフィシャルサイトから引用。

悪いニュース:こんなことをお伝えするのはたいへん残念なのですが、そう、発売が延びております。
これは、UMRKからのささやかなおわびのしるしです。
(※音源の一部が聴けるようになっている)
いつリリースできるのかについては、ここでお知らせしたいと思います。できるだけ早く!

 40周年記念盤が41周年記念盤にならないようにお願いしますよ、ゲイルさん。


 「水を黒くしよう」をアコギでカヴァーしている人。

Joe’s Menageライナーノーツ

2008年11月06日 | ザッパ関連
  

 前回の続き。
 「Joe's Menage」のインサートには、このカセットテープをザッパからもらったデンマークのファン、Ole Lysgaard氏による長文ライナーノーツが掲載されているのだが、これがたいへん興味深かったので訳してみた。ハードコアファンに対してザッパが感じていたことの一端が垣間見える。同時にザッパという人の人間くささも。

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 いったいどうしてこうなったのかって? まず自己紹介を。私の名前はオール・リスガード。1967年、17歳のときに、友達が「これを聴くべきだよ」と紹介してくれたのが、マザーズ・オブ・インヴェンションのアルバム「フリーク・アウト!」だった。そのアルバムを買ってひどく気に入ってしまった私は、それ以来、フランクの音楽を聴き続けることになった。

 私は何かが好きになると猪突猛進してしまう性格だ。だからフランクの音楽に対する私の関心は、年を追うごとにどんどん大きくなっていった。若く独身だった頃には、朝目覚めるとすぐにフランクの音楽を聴き始めた。ベッドに入る前も同じだ。しばらくして、のちに妻となる素晴らしい女性と出会ったが、幸運なことに、彼女はフランクの音楽のファンだった。(もしフランクの音楽が嫌いだったら、彼女は私の妻になってくれなかっただろう。)私のフランクへの関心は、平均的なファンのレベルよりも広がり、世界中のあちこちでおこなわれたコンサートのテープを集めるようになった。

 同時に、フランクの音楽や作曲について、彼に直接話をしてみたくなった。だから、他の熱心なファンと同様に、1971年、コペンハーゲンのコンサートホールに行き、首尾よくフランクにサインをもらうことができた。

 二年後、私はホテルのロビーでフランクと5分間だけ話すことができた。1974年には、コンサートの後で彼と10分間話をした。そして、彼がデンマークで5回のコンサートをおこなった1976年には、それ以上の時間会話することに成功し、しかもフランクと一緒に写真を撮ることもできた。この年にはバンドメンバーの何人かとも会話をし、サウンドチェックを見せてもらったりもした。1977年には、フランクのボディガードであるジョン・スマザーズと頻繁に話をするようになったが、このことはとても重要なことだった。なぜなら、ジョンはフランクと話すことができる人間を選ぶ権利を有していたからだ。あるときには、ホテルからライヴがおこなわれるファルコナー・シアターに向かう自動車に、フランクとジョンと同乗させてもらったこともある。

 翌年の2月、フランクはコペンハーゲンで2回ライヴをおこない、9月にはスウェーデンのマルモで野外コンサートをおこなった。彼はコペンハーゲンのホテルに滞在しており、コンサートの翌日、私はバックステージで彼と一緒に45分間を過ごすことができたので、彼の音楽についてあらゆる質問をした。フランクは、自分の音楽についての私の知識の多さが印象深かった様子で、話の終わりに、様々な時代の音源で一杯のブリーフケースから3本のカセットテープを取り出して私にくれた。「たぶん気に入るだろうよ」という言葉つきで。

 一本目のテープは、今ではオリジナルの「レザー」(訳注:ワーナーブラザーズに発売を拒否されたLP4枚組アルバム。ザッパ没後の1996年に公式リリースされた)として知られているものだった。
 二本目のテープは、フランクが「Impossible Concerts」と呼んでいたもので、「YCDTOSA」シリーズ(訳注:「You Can't Do That On Stage Anymore」のこと。ザッパ本人が生前に編集しリリースした全6巻CD12枚に及ぶライヴ音源編集盤)の先祖みたいな感じだった。(きっとそのうち聴けるようになると思う。)

 三本目のテープは「William and Mary」というタイトルで、1975年11月にウィリアム&メリー大学でおこなわれたコンサートの抜粋が収録されていた。

 数年後、私は、1981年8月12日のリハーサルテープを手に入れたが、「Montana」の途中でフランクはこんなことを言っていた。「みんな見張られてるんだ、オールのような奴がいるからな。あいつは計算機を持って観客の中に座って、レコードと同じように演奏するかどうか見てるのさ」

 '82年のヨーロッパツアーは、デンマークのオールフスから始まった。リハーサルを見るために、私は学校を二日サボらなければなかった。(私は当時も今も教師として働いている。)リハーサルでフランクが「The Blue Light」の歌詞に私の名前を入れ込んで歌っていたのを覚えている。

 そしてそれは起こった。1983年に、ある人がTV番組の音源を送ってくれた。フランクはその中で様々な質問に答えていた。みんなよく知っていると思うけれど、フランクは不機嫌な気分の時、それを隠そうとしなかった。そしてこの時はファンとの関わりについて質問を受けていた。「個人として知っているファンはそれほど多くないが、だいたいにおいて、一緒にいて楽しい奴らじゃない」とフランクは答え、デンマークの学校教師であるオールの名を出して、「変わった奴だよ。奴が考えているのは、いかに仕事をサボって、俺が泊まっているホテルのロビーに忍び込むかということだけなんだ。テープレコーダーを脇に置いて、俺の周りにただよっている香りを吸い込んだり、俺が踏んだカーペットについて研究したりしているんだ。」そして彼は続けてこう言った。こういう行動について嬉しく感じる奴もいるかもしれないが、俺は違う。そのことがもうこれ以上デンマークに行きたくない理由のひとつだ、と。

 1984年にフランクはデンマークに来なかった。それで私はコンサートを見るためにノルウェーとスウェーデンまで行かねばならなかった。オスロで私とフランクはお互いにあいさつをし、しばらく話をしたが、会話の最後に、アメリカから入手したばかりのものについてフランクに話すと、彼はこう言った。「まだみんなをスパイしてるのかい?」

 会話を終えてほんの5分くらいしかたっていなかったが、今を逃したら機会はないと私は決心した。そしてフランクにもう一度近づき、「あなたが私について言っていることは、全然フェアじゃない」と告げた。なぜなら、私はただ音楽のことだけを考えている男であり、真面目な人間であることを彼がわかっているはずだと思ったからだ。

 するとフランクはがらりとそれまでの態度を変えた。そして「ほんとうはとても嬉しく感じているんだけど、どう対応していいかわからないんだ。君が言うべきことをわかった上で言う人間だということは知っている。だからもう二度と君に対してひどいことは言わないよ」と言って話を終えた。そのあと彼は私に自分の電話番号を教えてくれ、それ以後8年半の間、私とフランクは、2、3か月に一度は電話で話をする仲になった。

 '88年にフランクがデンマークでは最後となったコンサートをファルコナー・シアターでおこなったとき、私は最前列に座っていた。そしてコンサートのオープニングにフランクは、今夜のショウを私に捧げると言い、私を立たせて「今夜のプログラムを特別に楽しんでくれよ」と言った。(奇妙な充足感を持って、私はこの夜の演奏を楽しんだ。)

 素晴らしい音楽と素晴らしい会話を楽しんだ日々は過ぎ去り、1993年12月に終わってしまった。私の人生の中で最も悲しい日のひとつだ。フランクがこの世を去ったのだ。

 2004年に「QuAUDIOPHILIAc」(訳注:DVD-Audio形式でリリースされた音源集)を聞いたとき、そこに収録された「Lumpy Gravy」が「Impossible Concerts」の一部だということに気づいた。
 そのことをゲイルに伝えたところ(フランクが亡くなって以来、ゲイルとは幾度となく話をしてきた)、確認のために彼女にテープを送ることになった。そのテープと一緒に「William and Mary」も送ることにした。ゲイルはそちらのテープも聴き、とても気に入ったため、公式リリースされることになったのだ。

 こういう経緯で、あなたは今、この興味深く刺激的で、楽しくも素晴らしいコンサートの抜粋を聴くことになったわけだ。ここには多くの驚くべき演奏が含まれている。たとえば「Honey, Don't You Want A Man Like Me?」のパワフルなヴァージョンや、「Chunga's Revenge」におけるフランクの卓越したリズムギター・ソロ、「The Illinois Enema Bandit」のフランクによる見事なイントロなどなど。

 おしゃべりはここまでにしよう。CDをプレーヤにセットして、十分に楽しんでほしい。

 Ole M. Lysgaard

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※11/7追記
 拙訳の間違いについて、muさんからコメント欄でご指摘をいただきましたので、訳文を修正しました。まだまだ勉強が足りません(汗)
 muさん、ありがとうございました。


今日はギターソロ集いきますか。再びニコニコ動画から。

Joe’s Menage感想

2008年11月05日 | ザッパ関連
  
○FRANK ZAPPA「Joe's Menage」(1975/2008)
 このまえ発売情報を書いた最新作。Barfko-Swillに高い送料を献上して入手した。注文してから20日ほどで到着。

(1)基本情報
 ・1975年11月1日、米国ヴァージニア州にあるウィリアム&メリー大学でのライヴ録音。
 ・パーソネルは以下のとおり。
  短期間しか在籍しなかったノーマ・ベル以外は、1976年2月の来日公演と同じメンバー。
   Frank Zappa(guitar,vocals)
   Norma Jean Bell(alto saxophone,vocals)
   Napoleon Murphy Brock(tenor saxophone,vocals)
   Andre Lewis(keyboards,vocals)
   Roy Estrada(bass,vocals)
   Terry Bozzio(drums)
 ・デンマークのファンにザッパ自身が渡したカセットテープ音源がベースになっている。

(2)美点
 ・(ブートレグと比べて、という留保はつくものの)音質は思ったより良かった。
  カセットテープ音源なのであまり期待していなかったのだが。
  ゲイルさんの説明によれば、ザッパ家地下倉庫からオリジナルテープが発見されたとのこと。
 ・ザッパのギター音がかなり大きいミックスになっている。
  そのため、非常に生々しいギタープレイを堪能できる。
  「チャンガの復讐」では、めずらしいリズムギター・ソロも聴ける。
 ・「Lonely Little Girl」など初期曲を数曲演奏しているのも嬉しい。
 ・演奏自体のクオリティも総じて高いと思う。

(3)欠点
 ・時間が短い。45分しか収録されていない。当然フルコンサート収録ではない。
  ただし、ファンに贈ったカセットテープの再現ということならば、これでいいのかも。
 ・”幻のメンバー”ノーマ・ベルの活躍は正直たいしたことない。
  サックスもヴォーカルも標準レベルに達してはいるものの、それ以上ではない。

(4)その他
 ・元テープの所有者Ole Lysgaard氏によるライナーノーツが実におもしろかった。
  これは訳して次回エントリでアップしようと思う。


 ニコニコ動画でザッパ関連映像を探していたら、こんなの↓を見つけた。「Joe's Menage」とは直接関係ないけど貼っておこう。

ジミー・カール・ブラック死去

2008年11月03日 | ザッパ関連
  

 Kill Ugly Radioで知ったのですが、初期マザーズ・オブ・インヴェンションのドラマーであったジミー・カール・ブラックが亡くなったそうです。死因は肺癌。
 11月9日にロンドンで彼のためのベネフィットコンサートが行われるのを目前にしての逝去です。

 1968年のマザーズ・オブ・インヴェンション映像で彼を偲ぶことにします。RIP


※11/10追記
 一週間が経って、やっと日本語記事が出ました。
◆FRANK ZAPPAが率いたTHE MOTHERS OF INVENTIONの初期ドラマー、JIMMY CARL BLACKが肺がんのため死去(bounce.com)

Lumpy Money

2008年10月23日 | ザッパ関連
 Billboard.comにこんな記事が掲載されていました。

 なんでもザッパ作品の40周年記念プロジェクトが来月から始まるんだとか。まずは「ランピー・グレイヴィ」「俺たちは金のためだけにやってる」セッションからの音源をまとめた3枚組がリリースされるとのこと。「ランピー」は"幻の"キャピトルVer.も収録されるそう。発売は11/25を予定。
 Billboard.comに記事が載るということは、Barfko-Swillでの通販じゃなく、amazonとかで一般流通させるつもりなんでしょうか。

 そのほかにも、「ルーベン&ザ・ジェッツ」の新ヴァージョンだとかロキシーライヴだとかのリリース予定が書いてありますが、このあたりについては、まゆにつばをつけながら聞いておくことにします。ごめんねゲイル。

 で、「エーゴ読むのめんどくせえよ」という方のために、記事を訳してみました。短時間で訳したので、意訳・誤訳・へんな日本語についてはご勘弁を。おかしな箇所があったらびしびしご指摘ください。
 それにしても、ゲイルさんの発言は訳しにくい。特に最後の部分。リリースが遅れても我慢しろって言ってるの?

初期ザッパ作品の拡張版がリリース
Zappa Family Trustは、来月から故フランク・ザッパ作品の40周年記念キャンペーンを開始する。
11月25日発売予定の"オーディオドキュメンタリー"CD3枚組「Lumpy Money」が最初のリリースとなる。ザッパの未亡人ゲイルによれば、これはシリーズ中で最もユニークなものになるとのことである。

「このふたつのアルバムは、偶然の傑作です。」とゲイル・ザッパはBillboard.comに語った。「そしてこれは、(40周年記念)プロジェクトの中で最も野心的なものになります。『Lumpy Gravy』『We're Only in It for the Money』とはいったいどんなアルバムなのか、そしてどういうものの一部であるのかを、いかに学んでもらうかということに挑戦したのですから。」

「今回私たちが主眼としたのは、多くのアウトテイクを放出することよりも、アルバムの制作過程を示すことでした。ここで聴けるのは、単なるアウトテイクや特定の曲の別テイクなどではなく、フランクがいかに努力したか、作品がどのように発展していったかということです。最終形に到達するまでの過程が聴けるでしょう。」

「Lumpy Money」は、フランク・ザッパ自身によって作成された二種類の異なるミックスをフィーチュアしており、また、イゴール・ストラヴィンスキーの影響下に作られた「Lumpy Gravy」オーケストラ"バレエ"ヴァージョンも、初めて公式に収録される。これは、ザッパが1967年にCapitol Recordsからリリースするために録音したもので、最終的に、ロックミュージシャンによる演奏を付け加えた改訂版が、「We're Only in It for the Money」発表の4か月後にMGM/Verveからリリースされた。
ゲイル・ザッパによれば、「Lumpy Money」発売後すぐに、これらのセッションからのさらなる音源を収録した姉妹プロジェクト作品がリリースされる予定とのことである。 
 
このシリーズは今後、個々のアルバムについてリリースが行われる予定であり、ザッパ家の地下倉庫から探し出された音源が使われる。
ザッパが1968年に発表したアルバムのうち三枚目にあたる「Cruising with Ruben and the Jets」のニューヴァージョンも準備されている。またZappa Family Trustは、それ以外にもRoxyでの演奏を収めたライヴアルバムや、フランス人作曲家エドガー・ヴァレーズ作品のザッパ流解釈を集めた全集のプロジェクトも進めている。

「40周年記念プロジェクトにおいては、『発売日を決められるだろうか?』ということよりも、『完成できるだろうか?そのために利用できる秘蔵音源があるだろうか?』ということの方が重要なのです。」とゲイル・ザッパは説明する。
「人々にとって価値あるものが生まれるのならば、それこそ私たちがやるべきことなのです。」 


 では「ランピー・グレイヴィ」のパート1をどうぞ。


※追記
 アサヒ・コムで同じ記事が翻訳されているのを発見
 俺の訳もテキトーだけど、この訳もそれなりにテキトー。だいたい全訳じゃねえし。でも日本語としては俺のよりずっと上等。一部事実誤認はあるにしても。
 「These two records happen to be Frank's masterworks」ってとこは、こういうふう(「(この二つのアルバムは)FRANKのアルバムの中でも特に優れた作品でした」)に訳した方がよかったのかな?