エンジニアな日々~製袋機 株式会社ムラタ ブログ

日々の仕事での出来事をエンジニアの視点から書いていきます!!

カーデザインの歴史から学んだこと

2009-12-01 22:27:05 | 製袋機のエンジニアな日記
こんばんは!株式会社ムラタの村田洋介です!

今回、このブログを書きあげアップロードしようとしたらフリーズしてしまい、再度書き直しました!

今朝のブログに書いた、今夜アップしますが遅くなり申し訳ありませんでした。

さて、今回のカーデザインの歴史で展示されていた多くの作品は時代の流れとともにそのデザインはもちろんのこと画法まで変わっていきました。


▲初期のころは水彩画を使い表現していたようです。


水彩画をつかったその絵からは、日本の車産業の情熱のようなものを感じました。
細部にまでこだわって描かれた作品からは、世界の先行しているデザインへの挑戦のようなものが感じられます。

当時、アメリカとイタリアから発信されるデザインには新しい技法が用いられていました。ハイライン画法と呼ばれるその画法は1956年にアメリカの有名デザインスクールにより日本に広められました。
数年後ニNISSANはこの技法を用い始めます。





水彩画に比べるとその迫力はなくなりますが、光のラインを強調して描くその手法は平面内において立体感を出す有効な手段に思えます。また工業化するにデザインにおける光の当たり方を知るにはとても良い画法に思えました。

そして1960年には日産自動車はブルーバード410型やセドリック130型のデザインをイタリアのデザインメーカーに発注します。
この時の日産自動車の本当の意図は、デザインを学ぶことにもあったようです。


▲セドリック130型のスケッチ

その後1970年ころから日産自動車はリフレクション画法(手書き)を用い始めます。





このリフレクション画法はハイライン画法が線をつかってデザインしているのと比べると、面ので表現していることが特徴のように感じられます。

この写りこみによって車の立体感が表現されています。

そしてこの表現方法は現在まで受け継がれてきているのです。



私が初めて入った機械設計の設計事務所では当時CADを導入していましたが、そこの社長の方針で設計を覚えるまでは手描きで図面を書けとドラフターの前に座らされたことを思い出しました。

その社長は手で描くことの重要性、もしくは何か問題にあたったとき回帰する場所を20歳の私に示してくれた気がします。

今回、カー・デザインの歴史は新しい発見と大切なものを再発見させてくれたと思います。

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