今回は、『ホテル・カリフォルニアの殺人』制作裏話、番外編の続きです。
前回は、ファイナルに進出しながらも勝ちきれないというところから、トミーがいったん封印されたということについて書きました。
これは、投稿者という立場からすると、かなり大きな決断でした。
プロトタイプを別にすれば、トミーシリーズは応募した作品が100%ファイナルに進出しています。
いうなれば、鉄板ネタです。
その鉄板ネタをあえて封印するのは、それなりに勇気のいることでした。
しかし、レベルアップのためにはそういう滝に打たれて修業のような思い切ったことが必要だ、と考えたのでした。
この期間は、それなりに意義があったとは思います。
作品を作っていく際の月単位での時間配分や、一日のなかでのペース配分、最後のブラッシュアップを効率化する工夫などを考え、それまでに比べて平均的な通過成績はよくなりました。一次落ちということも減りました(それでも時に一次落ちはありましたが……)。
また、一人称ではなく、三人称の作品でそれなりに成績を出せるようになったのも、収穫でした。
たとえば、『ヘリオス・フォーリング』という作品は、このミス大賞で最終候補に残りました。トミーシリーズでない作品で初のファイナル進出でした。
それから、すばる文学賞で一次通過ということもありました(この作品は、本名ではなくペンネームでの応募)。一次どまりだったとはいえ、ミステリー以外のジャンルで通過成績を残せたことも、自信につながりました。
しかしやはり、受賞というところにはいたりませんでした。
そこで私も、そろそろまたトミーに登板してもらおうかと考え始めました。
封印期間の間に、自分の技量も多少は上がったろう。それを活かして鉄板ネタであるトミーシリーズ作品を書けば、今度こそいけるんじゃないか……
バトルものの漫画でよくある、ものすごい重量のプロテクターをつけて戦っていた主人公が「ふっ……いよいよこいつを外す時がきたか」「なにっ……そんなものをつけて戦っていたというのかっ……!?」「さあ、ここからが本当の勝負だぜ!」みたいな感じです。
そうして、ほかのいくつかの作品と並行する形で、トミーの新作が構想されていました。
予定されていたのは、ローリング・ストーンズをとりあげた作品です。
タイトルは、ズバリ『悪魔を憐れむ歌』。
例によって、ストーンズの曲をちりばめながら展開していくミステリーです。
この作品を書き上げて、3月から5月にかけてのミステリー系新人賞〆切ラッシュのどこかに合わせていこうと考えていました。
そしてそんなさなかに……“超隠し玉”企画の打診を受けたのです。
そこからの話は、また別の機会に書きたいと思います。
前回は、ファイナルに進出しながらも勝ちきれないというところから、トミーがいったん封印されたということについて書きました。
これは、投稿者という立場からすると、かなり大きな決断でした。
プロトタイプを別にすれば、トミーシリーズは応募した作品が100%ファイナルに進出しています。
いうなれば、鉄板ネタです。
その鉄板ネタをあえて封印するのは、それなりに勇気のいることでした。
しかし、レベルアップのためにはそういう滝に打たれて修業のような思い切ったことが必要だ、と考えたのでした。
この期間は、それなりに意義があったとは思います。
作品を作っていく際の月単位での時間配分や、一日のなかでのペース配分、最後のブラッシュアップを効率化する工夫などを考え、それまでに比べて平均的な通過成績はよくなりました。一次落ちということも減りました(それでも時に一次落ちはありましたが……)。
また、一人称ではなく、三人称の作品でそれなりに成績を出せるようになったのも、収穫でした。
たとえば、『ヘリオス・フォーリング』という作品は、このミス大賞で最終候補に残りました。トミーシリーズでない作品で初のファイナル進出でした。
それから、すばる文学賞で一次通過ということもありました(この作品は、本名ではなくペンネームでの応募)。一次どまりだったとはいえ、ミステリー以外のジャンルで通過成績を残せたことも、自信につながりました。
しかしやはり、受賞というところにはいたりませんでした。
そこで私も、そろそろまたトミーに登板してもらおうかと考え始めました。
封印期間の間に、自分の技量も多少は上がったろう。それを活かして鉄板ネタであるトミーシリーズ作品を書けば、今度こそいけるんじゃないか……
バトルものの漫画でよくある、ものすごい重量のプロテクターをつけて戦っていた主人公が「ふっ……いよいよこいつを外す時がきたか」「なにっ……そんなものをつけて戦っていたというのかっ……!?」「さあ、ここからが本当の勝負だぜ!」みたいな感じです。
そうして、ほかのいくつかの作品と並行する形で、トミーの新作が構想されていました。
予定されていたのは、ローリング・ストーンズをとりあげた作品です。
タイトルは、ズバリ『悪魔を憐れむ歌』。
例によって、ストーンズの曲をちりばめながら展開していくミステリーです。
この作品を書き上げて、3月から5月にかけてのミステリー系新人賞〆切ラッシュのどこかに合わせていこうと考えていました。
そしてそんなさなかに……“超隠し玉”企画の打診を受けたのです。
そこからの話は、また別の機会に書きたいと思います。