『ホテル・カリフォルニアの殺人』制作裏話シリーズの4回目です。
前回は、『ホテル・カリフォルニア』を書くにいたった経緯について書きました。
今回は、実際執筆していた時のことを書こうと思います。
といっても、特にものすごいことをしてるわけではありません。
私はよく音楽を聴きながら小説を書いてます。
その作品にあったアーティストの曲や、iTunes でその作品用に作ったプレイリストを流しながら書きます。『ホテル・カリフォルニア』の場合は、イーグルスや、ジャクソン・ブラウンをはじめとしたウェストコースト系のアーティストが多かったです。
BGMは大事です。
その作品にとりかかるムードを作り上げてくれます。
もっとも、大事なのは最初で、本当に筆が乗ってくると、音楽はほとんど頭に入ってきません。あとでプレイリストをみて、「あれ、この曲さっき聴いたっけ? 聴いた記憶がないんだけど……」となるような状態が理想です。
あと、私の制作スタイルで変わったところがあるとすれば、順番通りに書かないというところですかね。
ほかの人がどういうふうにしているのかはよくわかりませんが、私ははじめから終わりまで順番どおりに書くという書き方はしていません。
冒頭部分とかラストシーンとか特に時間をかけるべきところは、じっくり熟考する時間がとれるときに書きます。そうでないときには、とりあえず書きやすいところを書いていくという感じです。
プロットも、そこまで綿密には作りこみません。
もちろん大枠はありますが、最初に設計図をきっちり作って書くというタイプではないんです。
そうする理由は、一つには、プロットに縛られたくないということです。
書いている途中に、ここはこうしたほうがいいな、こういうやりかたもあるな、と思いつくことはよくあります。そんなときには、柔軟に変更できるようにしておきたいんです。
私の作品は「奇抜なトリック」が一つのアピールポイントだと自分では思っていますが、その奇抜な発想を支えているのは、制作過程の柔軟さです。
『ホテル・カリフォルニアの殺人』も、メイントリックはともかくとして、それ以外のあれやこれやは普通にプロットを作って書いていたら出てこなかったアイディアだと思います。その奇抜さに関しては、それなりに自負があります。読んだ方がそれを「面白い」と思ってくれるか、「リアリティがない」と一蹴するかという問題はあるんですが……まあ、そこは好みの問題でどうしようもないことです。
ここで、実際制作に用いていたメモ帳の画像をお見せしましょう。
こうして制作裏話なんてやってるので、その当時の資料か何か残っていないかと探してみたところ、これが出てきました。
これは、小説として書く文章の下書きのようなものです。
電車に乗っているときや外出先でノートパソコンを出せないような場所でも、少しでも執筆を進めたい……そんなときには、こういうふうにメモ帳に走り書きして、後でパソコンで清書します。
画像にあるのは、第二の殺人が発生した直後の場面ですね。
こちらは、タスクリスト。
作品が完成に近づいていくると、気づいた問題点や、ブラッシュアップが必要な部分をリストアップしていきます。そのリストにもとづいて、最後の仕上げを行うわけです。
画像は半分で切れていますが、下半分はネタバレになるおそれがあるためカットさせていただきました。
いかがでしょう。
制作現場の生々しい感じが伝わったでしょうか。
こんな感じで、『ホテル・カリフォルニア』は書かれました。
今回はここまでで、次回は『ホテル・カリフォルニア』応募までの経緯を、実際の執筆とはまた別の視点から振り返りたいと思います。
前回は、『ホテル・カリフォルニア』を書くにいたった経緯について書きました。
今回は、実際執筆していた時のことを書こうと思います。
といっても、特にものすごいことをしてるわけではありません。
私はよく音楽を聴きながら小説を書いてます。
その作品にあったアーティストの曲や、iTunes でその作品用に作ったプレイリストを流しながら書きます。『ホテル・カリフォルニア』の場合は、イーグルスや、ジャクソン・ブラウンをはじめとしたウェストコースト系のアーティストが多かったです。
BGMは大事です。
その作品にとりかかるムードを作り上げてくれます。
もっとも、大事なのは最初で、本当に筆が乗ってくると、音楽はほとんど頭に入ってきません。あとでプレイリストをみて、「あれ、この曲さっき聴いたっけ? 聴いた記憶がないんだけど……」となるような状態が理想です。
あと、私の制作スタイルで変わったところがあるとすれば、順番通りに書かないというところですかね。
ほかの人がどういうふうにしているのかはよくわかりませんが、私ははじめから終わりまで順番どおりに書くという書き方はしていません。
冒頭部分とかラストシーンとか特に時間をかけるべきところは、じっくり熟考する時間がとれるときに書きます。そうでないときには、とりあえず書きやすいところを書いていくという感じです。
プロットも、そこまで綿密には作りこみません。
もちろん大枠はありますが、最初に設計図をきっちり作って書くというタイプではないんです。
そうする理由は、一つには、プロットに縛られたくないということです。
書いている途中に、ここはこうしたほうがいいな、こういうやりかたもあるな、と思いつくことはよくあります。そんなときには、柔軟に変更できるようにしておきたいんです。
私の作品は「奇抜なトリック」が一つのアピールポイントだと自分では思っていますが、その奇抜な発想を支えているのは、制作過程の柔軟さです。
『ホテル・カリフォルニアの殺人』も、メイントリックはともかくとして、それ以外のあれやこれやは普通にプロットを作って書いていたら出てこなかったアイディアだと思います。その奇抜さに関しては、それなりに自負があります。読んだ方がそれを「面白い」と思ってくれるか、「リアリティがない」と一蹴するかという問題はあるんですが……まあ、そこは好みの問題でどうしようもないことです。
ここで、実際制作に用いていたメモ帳の画像をお見せしましょう。
こうして制作裏話なんてやってるので、その当時の資料か何か残っていないかと探してみたところ、これが出てきました。
これは、小説として書く文章の下書きのようなものです。
電車に乗っているときや外出先でノートパソコンを出せないような場所でも、少しでも執筆を進めたい……そんなときには、こういうふうにメモ帳に走り書きして、後でパソコンで清書します。
画像にあるのは、第二の殺人が発生した直後の場面ですね。
こちらは、タスクリスト。
作品が完成に近づいていくると、気づいた問題点や、ブラッシュアップが必要な部分をリストアップしていきます。そのリストにもとづいて、最後の仕上げを行うわけです。
画像は半分で切れていますが、下半分はネタバレになるおそれがあるためカットさせていただきました。
いかがでしょう。
制作現場の生々しい感じが伝わったでしょうか。
こんな感じで、『ホテル・カリフォルニア』は書かれました。
今回はここまでで、次回は『ホテル・カリフォルニア』応募までの経緯を、実際の執筆とはまた別の視点から振り返りたいと思います。