ロック探偵のMY GENERATION

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FF8のストーリーについて

2019-03-25 23:14:34 | ゲーム
今回はゲーム記事です。

このカテゴリーではFF8の話を延々書いてきましたが……ゲームシステムに関することがメインだったので、最後にFF8のストーリーについてもちょっと書いておこうと思います。

これまでの記事でもストーリーについてちょっと言及しましたが、このゲームは、SEEDと呼ばれる傭兵部隊を主人公としています。

物語は、主人公たちがまだその養成機関である“ガーデン”に所属する候補生というところから始まり、ある小国家の独立を目指す活動家たちを支援する任務を受けたところから、ドラマが大きく展開していきます。この頃のFFの傾向で、中世ヨーロッパ的なファンタジーではなく、近未来的な世界観です。グラフィックは、前作の7に比べると格段にレベルアップ。現代のCG技術からみれば、原始的なものですが、当時としては相当なクオリティで、初代プレステの限界点ともいわれているそうです。


前回、「FF8はなぜ名作になれなかったのか」という記事で、FF8はプレーヤーを突き放しているところがある、と書きましたが……これは、ストーリーについてもいえます。

たとえば“魔女”というのが重要な存在として出てきますが、それがどういうものなのか、あまり説明がない。

メニュー画面から用語解説みたいなものをみられるんですが、それを見てはじめてわかるようなことが少なくないです。

まあ、そういう裏設定みたいなものは他のRPGでもあるでしょうが、FF8では、本来表で説明されてしかるべきところまでがそういう裏設定扱いになっているように思えます。

そうでなくても、このゲームのストーリーは結構複雑です。

なにしろCD4枚組というだけあって、ストーリーが長く、過去や未来の話がからんできたりもして、どんどん複雑になっていきます。
にもかかわらず、基本的な設定の部分が詳しく説明されていないために、どこか置き去りにされたように感じるプレイヤーも少なくなかったんじゃないでしょうか。


さらに、ストーリーの面でもGFが事態をややこしくします。
GFをジャンクションしていると記憶障害を引き起こす(といわれている)という設定があり、主人公たちは過去のことを忘れてしまっているのです。

話が進むにつれて、次第に過去のことを思い出したりするわけですが、そのことを前提としてようやく序盤のエピソードの意味がわかる……というようなこともあります。

つまり、ストーリーの点でも、ゲームシステム同様に説明不足が否めない。
そこに、思わせぶりな演出があったりして、いわゆる“リノアル説”が生まれたりもするわけでしょう。そのあたりのところをもう少しクリアにして、リメイク版を……と、今回も言っておきたいと思います。