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ロック探偵のMY GENERATION

ミステリー作家(?)が、作品の内容や活動を紹介。
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Megadeth の名曲を振り返る

2023-05-14 21:00:09 | 過去記事

Megadeth - Dystopia

今回は、音楽記事です。最近このカテゴリーではスラッシュメタルバンドを扱っていて、アンスラックス、スレイヤーときました。この流れで、今回はスラッシュメタル四天王の一角である......


過去記事です。

先日ジェネシスの記事を書き、そこでNeedles & Pins という曲のことを書きました。
この歌は、メガデスの Use the Man という曲の冒頭部分に引用されています。
そんなことをふと思い出したので、メガデスの記事を振り返ってみました。
動画を載せようと思ったんでですが、公式チャンネルにあるリマスター版ではどうやらその部分がカットされているようで……代わりに別のバージョンを。
先日記事を書いたラモーンズがこの歌をカバーしています。

Ramones - Needles And Pins (1978) | LIVE

プログレ、パンク、メタルと、ジャンルの違う三つのバンドが、この曲にからんできます。
古典期ロックンロールというのは、ロックンロールが帰る場所であり、それがつまりは魂ということなのです。


ついでに、メガデスのその後について書いておきましょう。

元記事ではDystopia というその当時の最新作を紹介しましたが、その後メガデスは新譜を発表しています。
昨年発表されたそのアルバムのタイトルは、The Sick, the Dying ... and the Dead!
コロナ禍にウクライナ戦争という状況を考え合わせると、不穏なタイトルです。
そういう時代を踏まえた作品ではあるでしょう。
たとえば Dogs of Chernobyl という曲が収録されています。タイトルを訳すれば「チェルノブイリの犬」。これはやはり、チェルノブイリの現状を考えざるを得ません。

Dogs Of Chernobyl

そして、コロナ禍という状況。
元記事を書いたのは2020年で、新型コロナパンデミックの初期にあたります。
メガデスの来日公演が延期されたということがあって、記事の最後に、いつかその雄姿をみせてくれるだろう……ということを書きました。
それは実現し、メガデスは今年来日を果たしています。
しかし……そこに、“デイヴJr”ことデヴィッド・エレフソンの姿はありませんでした。
メガデス不動のベーシストとしてムステインの右腕的な存在であったエレフソンですが、未成年の女性と不適切な関係というスキャンダルがあり、バンドを解雇されています。
エレフソンの側は、合意の上だったし相手が未成年とは知らなかったと主張しているようですが、その手の話には厳しいいまの時代、ムステインとしてもノーリアクションというわけにはいかなったのでしょう。


エレフソンは去りましたが、その代わりに日本では再会劇も。
かのマーティ・フリードマンがゲストとして参加しているのです。
その様子を紹介する動画がありました。
豊洲PITの逆でデイヴと再会した際の様子をおさめた貴重な映像。

MEGADETH公演の裏で起きた奇跡の瞬間!Dave MustaineとMarty Friedmanが再会!!

武道館でのパフォーマンスもちょっとだけ観れます。

24年ぶり待望の共演!MEGADETH×Marty Friedmanが魅せた大熱狂ライブ!【LIVE AT BUDOKAN】

ちなみにこの動画は、マーティさんがかつて出ていた『ロック・フジヤマ』というテレビ番組がYoutubeに開設したチャンネルです。個人的な話ですが、この番組を私はよく観てました。この番組は、それまでちょっと敬遠していたメタルの方向に興味をもつきっかけでもありました。


また、メガデスは来日公演に先立って、こんな動画も公開しています。
題して「ゴジラVSヴィック・ラトルヘッド」。

Megadeth - We're coming for you, Japan!

メガデスのマスコットキャラ、ヴィック・ラトルヘッドがゴジラと戦うというストップモーションアニメです。
ここで使われているヴィック・ラトルヘッドは、今年発売されたばかりのデフォルメフィギュア。ちゃっかりその宣伝も兼ねているところが商売上手(笑)。



せっかくなので、メガデスの動画をいくつか。
元記事でちょっと言及したアルバムPeace Sells ... But Who's Buying? に収録されている Peace Sells のライブ動画です。

Megadeth - Peace Sells (Vic and The Rattleheads - Live at St. Vitus, 2016)

「知的でシニカル」を感じる曲としてもう一つ、Kill the King。レインボーのカバーではなく、メガデスの曲です。

Kill The King

“王殺し”というモチーフと、渇いたシニシズム……インテレクチュアルスラッシュメタルの面目躍如といえる一曲です。
この感じでもう一曲、「狂乱のシンフォニー」。

Megadeth - Symphony Of Destruction  

この歌なんかは、現在の世界情勢に重ね合わせて聴くこともできるでしょう。
メガデスはずっとそういう歌をやってきたのであり、そして世界のほうもあまり変化していないということなのです。


マーティー・フリードマン在籍時の代表曲の一つ、Hangar 18。

Megadeth - Hangar 18

やはりマーティ在籍時の Holy Wars ... The Punishment Due。

Megadeth - Holy Wars...The Punishment Due

現在の世界と重ね合わせられるという点では、この歌もそうです。
上記二曲が収録されているのは、Rust in Peace というアルバム。Rest in Peace をもじって「平和のなかで錆びついている」というこのタイトルは、まさに“知的でシニカル”そのもので、腐敗していく平和とエントロピーの蓄積が云々といったことをモチーフにしているわけですが、実際に平和が破れて戦争という事態が生じたときには、そんなこともいっていられない。錆びついてたって平和のほうがいいんじゃないか……といったことを考えさせられるのです。元記事の話に戻ると、Dystopia という作品とそれに続く最新作は、そういったことが背景にある気がします。仮想の存在であった悪が顕現すれば、もう冷笑もしていられないのです。



サンフランシスコ平和条約発効記念日を振り返る

2023-04-28 22:41:24 | 過去記事

サンフランシスコ平和条約発効記念日

今日4月28日は、サンフランシスコ平和条約発効記念日ということです。70年前、敗戦後の日本が主権を回復し、国際社会に復帰した日……最近はずっとそうですが、こういった記念日が露......


過去記事です。

サンフランシスコ平和条約。
先日はリメンバー・チェルノブイリ・デーの記事を振り返りましたが、まったく関係ないようでいて、そこで書いたこととどこかでつながってくるように思えます。

この記事でも書きましたが、それから一年、どうしようもないロシアの状況をみていて、いろんなことが腑に落ちてきました。


第二次大戦終結時、戦後処理をどうするかとなったときに、戦勝国はどう考えたか。

どうやっても、もう二度とこんな戦争を起こさないようにしたい。なろうことなら、もう日本を直接支配したい。しかし、大西洋憲章で領土不拡大を謳っているし、今さら新たに植民地支配ということもできない。ならば、民主化することで、戦争を防ぐしかない……ということだったんでしょう。そして、その礎として民主的な教育があった、と。

今のロシアにあてはめれば……
とりあえずこの戦争が終わった後に、どうにかして同じようなことが起きないようにしたい。
かといって、どこかの国が外部からロシアを支配したりするのは、それはそれで問題がある。ならば、ロシアという国を内側から変えていくしかない。プーチンのような強権的(あるいは狂犬的)指導者が出てこないように。そのためにできるのは、民主化を促すことしかない……というわけです。

戦後日本の話に戻ると、マッカーサーが日本のことを「12歳の子ども」と評したのは、そういうことなんでしょう。
そうして外から民主化を促さないといけない、という……「教育してやらなければいけない」というと、気を悪くする人もいるでしょうが、それが70年前の日本の現実だったのだと思います。その“教育”が一定程度奏功し、戦後日本はそれなりに民主的、それなりに平和な国でやってきたといえるでしょう。しかし、その基盤がこのところぐらついてきていないか……この10年ほどで、その懸念が大きくなってきている気がします。





リメンバー・チェルノブイリ・デーを振り返る

2023-04-26 21:49:35 | 過去記事

リメンバー・チェルノブイリ・デー

今日4月26日は、「リメンバー・チェルノブイリ・デー」ということです。1986年のこの日、旧ソ連のチェルノブイリ原発で大事故が発生しました。チェルノブイリといえばウクライナ侵......


過去記事です。

一年前の今日、リメンバー・チェルノブイリ・デーということで、思うところを書いています。



原発といえば、先日ドイツが脱原発を完了したというニュースがありました。

いざというときには原発を利用しているフランスを頼りにすることになっているから完全な脱原発とは言えないといった指摘もありますが……
しかし、基本的には、脱原発はもう不可逆的な潮流であり、今回のドイツの件はその一環なのだろうと私は思ってます。
科学技術には寿命があります。出てきた当初は画期的だった技術も、時が経てば新たな技術にとって代わられるのが宿命です。そして、原発はもう技術としての寿命を迎えつつあるというのが私の見方です。
原発に固執し続ければ、廃れゆく技術を更新せずに時代に取り残されるという過ちを犯すことになるのではないでしょうか。それは、この国が歴史上何度も繰り返してきた過ちであり……今回はそうならないことを願うばかりです。



ターミネーターを振り返る

2023-01-06 23:14:00 | 過去記事

『ターミネーター:ニュー・フェイト』

今日8月29日は、“審判の日”です。――といっても、ヴァン・ヘイレンでもスティーヴ・ルカサーでもありません。映画『ターミネーター』シリーズにおける“審判の日”なのです。という......


過去記事です。

先日ゴーストバスターズの記事で、80年代SFX黄金時代ということを書きましたが、ターミネーターもまたその一角に入るかもしれません。

しかしやはり、ここでもリブートや続編の難しさがあり……

リブート版の『新起動ジェニシス』と、キャメロン印の正統続編として制作された『ニュー・フェイト』……いずれも、うまくいきませんでした。


元記事ではあいまいな書き方になっていますが、ジェームズ・キャメロンはこの作品では監督ではなく、製作。監督はティム・ミラーという方です。
そして、キャメロンも、ティム・ミラー監督も、この作品を失敗だったと認めています。
キャメロンは、シュワルツェネッガー出演にこだわったことが失敗の一因と分析しているようで……やはりそこは、リセットを徹底しきれていなかったという部分でしょうか。
キャメロンさんはまだターミネーターの新シリーズをあきらめていないようですが、果たしてどうなるか……





吉田拓郎の名曲を振り返る

2022-12-17 22:18:08 | 過去記事

吉田拓郎「土地に柵する馬鹿がいる」

今回は、音楽記事です。前回の音楽記事では、河島英五を取り上げました。そこでは書き損ねましたが……彼はデビュー当初、「吉田拓郎の再来」といわれたといいます。こうしてフォーク記事......


過去記事です。

音楽記事では日本のフォークからいったん離れるといいましたが……今年は吉田拓郎さんの引退という大きなできごとがあり、そこに触れておかないわけにもいくまいということで、過去に拓郎さんの書いた記事を。


拓郎さんといえば、ちょっと前にこんなアルバムを手に入れました。

 

拓郎さんのトリビュートアルバム。

中ノ森BANDのカバーした「結婚しようよ」について以前書きましたが、それも収録されてます。
先日加川良さんについての記事を書きましたが、「加川良の手紙」も。カバーしているのは、つじあやのさん。
m-flo のLISAさんは「ビートルズが教えてくれた」をカバー。

私的なハイライトは、真心ブラザーズによる「流星」でしょうか。
ほかにも、怒髪天、ホフディラン、ジェイク・シマブクロなど……大人気アーティストというわけではありませんが、本当に音楽を大事にしているんだなあということが伝わってくるミュージシャンたちが集まっています。そこはやはり、吉田拓郎さんゆえでしょう。


思えば今年は、山本コウタローさんが世を去るということもありました。
井上陽水、中島みゆきといった人たちにも引退がささやかれ……また、最近のニュースとして、高石ともやさんが、およそ半世紀にわたって続けてきた年末の「年忘れコンサート」を今年で最後にすると表明しています。80歳をひとつの節目として……ということです。音楽活動自体は継続していくということですが、やはり、フォーク界の大御所たちもだんだんと舞台を去りつつあるということでしょうか。