むらぎものロココ

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speak your piece and be quiet

2005-03-09 21:33:00 | jazz
hawesHAMPTON HAWES TRIO
 
 
Hampton Hawes(p) Red Mitchell(b)
Chuck Thompson(ds)

何よりもスウィングすることをジャズのベースに置いたハンプトン・ホーズのこのアルバムは、どこを切ってもスウィングが溢れ出る、まさにジャズの楽しさが凝縮されたアルバムである。最初の「アイ・ガット・リズム」から急速なテンポでこれでもかとばかりに弾き倒すかと思えば、極めてリリカルな面もあわせもつ彼のピアノは一つ一つの音が稠密で、それが独特の粘りを出しているが、アーティキュレーションが明確でしつこさはない。ホーズのソロ・ピアノによるリリカルな「ソー・イン・ラヴ」が終わったあと、快速テンポの「フィーリン・ファイン」に移る瞬間はゾクゾクするし、「オール・ザ・シングス・ユー・アー」も素晴らしい。
ベースのレッド・ミッチェルは重低音で曲を支えるが、「イージー・リヴィング」や「ジーズ・フーリッシュ・シングス」では素晴らしいベース・ソロを聴かせる。

収録曲
1.I GOT RHYTHM
2.WHAT IS THIS THING CALLED LOVE
3.BLUES THE MOST
4.SO IN LOVE
5.FEELIN' FINE
6.HAMP'S BLUES
7.EASY LIVING
8.ALL THE THINGS YOU ARE
9.THESE FOOLISH THINGS(REMIND ME OF YOU)
10.CARIOCA