心が暖かくなる話

街で見た聞いた、「心が暖かくなる話」。
さあ、肩の力を抜いてみませんか?
            by 千葉正孝

第101章「お弁当つながり」の話

2006-05-15 | びっくり
そう言えば
あの二人、どうしたかなぁ?

仕事場の前の公園

天気の良い日は
専門学校生の大食堂
コンビニの、スーパーの、弁当屋の
色んなパッケージが花盛り

そんなみんなに背を向けて
公園の外に向かって石垣に座り
おそろいのお弁当を食べる二人
それも女性の手作り
女は男にニコニコしながらお弁当を渡し
男は女に話しかけながら食べていた

あの二人、どうしたかなぁ?
3月で卒業したのかな?

今日もどこかで、お弁当食べているのかな!

〔おまけ〕
この日之出町公園は小さいけれど、春は桜、夏は子供の水遊び、秋は紅葉、冬は木の枝が寒さにふるえ、四季を感じます。ハトやカラス、猫なども住み着いています。
他にも近隣の全館禁煙ビルの人の喫煙場所になったり、ビジネスマンの時間待ちや待ち合わせにも便利なので人間の滞留密度のとても濃い公園です。
今思うと、あの男はお弁当につられてつきあっていたのでしょうか。それとも、女は本当はお弁当を作るのが苦痛で、男も本当は普通のご飯が食べたいなと思っていたのかも知れません。お弁当と笑顔は窺えても、心の中までは見えませんでした。
あの二人、どうしたかなぁ?