第93章「撃退」の話

休みの午後、睡魔との戦い

「ピンポーン」
「はーい」妻が出たみたい
「水道中央局から来ました」
「？」制服らしい作業服とネームプレート
「水の臭いを取る器具なんですが」
「自治会を通じてですか？」
「いーえ」
「じゃ、理事会の紹介ですか？」
「いーえ」
「じゃ、うちは結構です」
「・・・」そそくさとどこかへ

撃退したみたい、安心したらまた睡魔が！

〔おまけ〕
妻は、次のような不審な点があったので、偽者と判断したそうです。
　・市水道局ならあるが、水道中央局はない
　・緊急事態以外、休日に水道局の係員が個別訪問するのはおかしい
　・苦情があって交換や取り付け工事をする場合は、事前に自治会・管理組合・各戸に連
絡があるはず
　・順番に家を訪問せず、断ったらどこかへ行ってしまった
読者の皆さんもお気をつけください。それらしい制服姿で「消防署の方（ほう）」から来ました、と言って消火器を売り付ける例もあります。