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心が暖かくなる話

街で見た聞いた、「心が暖かくなる話」。
さあ、肩の力を抜いてみませんか?
            by 千葉正孝

第415章「ニッカボッカ」の話

2009-12-14 | びっくり
夕闇の中
そこここにクリスマスの電飾

ツリーのランプが点滅し
サンタが軒下を登る
トナカイがそりを引き
光の輪が踊るのはいつも見慣れた光景

休日の午後
せっせと働くニッカボッカ
足には地下足袋

庭にパイプでツリーを立て
巻きつける電飾モール
家の輪郭に沿って電飾モール
さらに二階から外壁へも電飾モール
浮かび上がった光景は
まるでディズニーのパレードのよう

こんなの初めてだな
これまでに見た最大の作品かも

何者なんだろう、あのニッカボッカの人は!

〔おまけ〕
休日、たまたま作業中のところに遭遇し、すごいことをやっているなと思って見ました。忘れた頃、夜に通りかかるとそれはそれはディズニーランドのような美しさ、子どもが喜ぶのが見たくて作るのか、父親が楽しくて作るのかは謎ですが、わざわざ見に来る人がいるようです。あの人は何かの職人さんなのかな?
所はさいたま市桜区神田(神田小学校の西隣です)、一見の価値ありです。
人間サイズのガンダムもあります。

第409章「ふさぎの虫」の話

2009-10-21 | びっくり
横浜、ある団体の全国会議
二日間の会期の締めくくりは文化講演会

講師は五木寛之氏
演題「いまを生きる力」

心療内科へ気軽に通院する人が増えているという

いま、世の中は「ウツ」の時代
50年の「ソウ」の時代
10年の混沌のときを経て
いま、世の中は「ウツ」の時代という

まっすぐな、まじめな人間が
遭遇するというウツ

逆にウツの方が当たり前

誰もが経験のある
心配、不安、悲しみ

大きな声で
「アーア、アーア、アーア」と気が済むまでため息をつき
その心配、不安、悲しみと、逃げずに向き合えば
道は開けるという

ふさぎの虫と仲良く!

〔おまけ〕
確かに、ウツを隠さずにさらけ出せば(みんなに知ってもらえば)、一人鬱々としているよりも気が楽になるかも知れません。この悩みは万国共通なようで、各国にこのような気持ちや状態を表す言葉があるそうです。たとえば韓国では「恨(はん)」、ロシアでは「トスカ」、日本では適切な言葉がないので二葉亭四迷が「ふさぎの虫」と名付けたそうです。
あるとき、突然わきあがる茫漠たる気持ち、それがふさぎの虫が目を覚ましたときだそうです。
講演の中に、金沢の雪つりの話が出てきました。樹木の枝が雪の重みで折れぬよう、円錐形につっている様は金沢の風物詩です。横にまっすぐに伸びた枝、しなることを知らない枝に雪つりを施すそうです。
ウツと向き合い、回りのみんなに雪つりをしてもらい、自らもしなることを知ることが、もしかしたら、解決策なのかも知れません。

〔その2〕
1967年に出版された「青年は荒野をめざす」、翌年にはザ・フォーク・クルセダーズの歌でレコードが発売されました。
講演の中で、五木氏は「加藤さん、思い出深い人です。」と語っていました。きっと、加藤さんに今日の話を聞いて欲しかったのかも知れません。

♪「青年は荒野をめざす」作詞 五木寛之
            作曲 加藤和彦
            歌  ザ・フォーク・クルセダーズ
            発売 1968年

第406章「荒川」の話

2009-10-09 | びっくり
台風18号襲来

朝、いつも通り仕事場にでかける電車
間引き運転でギュウギュウ詰め
傘のしずくが滲みてくる

途中で乗り換え
ホームは乗客で満杯
湯気が立つ

社内アナウンス
「この先、荒川橋梁強風のため、しばらく停車します。」
「上下線とも運転を見合わせております。」
「長時間運転休止の見込です。」
「ご迷惑をおかけし、申し訳ありません。」
何度も何度も繰り返す

外は、青空

台風18号、強風を残して北の空へ!

〔おまけ〕
駅前はタクシーを待つ行列。私は市のコミュニティーバスに乗り40分かけていったん帰宅。妻に車で仕事場まで送ってもらいました。仕事場はガラガラでしたが昼過ぎにはいつもの面々が揃いました。
荒川は、きれいな夕焼けを見せてくれたり、電車を止めたり、偉大です。

第379章「寒い南国」の話

2008-12-01 | びっくり
九州出張

良く見たはずの天気予報
まだ、コートは不要だな
ポカポカ陽気の羽田を発ち

降り立った福岡空港
寒い、寒い、スーツだけでは寒い

街中は何と、コートにマフラー
これじゃ真冬なみ

ホテルに入り、予報を確認
何と明日は雨

1,000キロ離れて震えた出張!

〔おまけ〕
二日間の仕事に備えて休日に出発し、前泊しました。阿蘇山に降雪なんてニュースもあり、お土産代を気にしながらも、熱燗がすすんでしまいました。

第373章「左と右」の話

2008-10-10 | びっくり
ある会議
場所は神戸

街を歩くとエスカレーター
乗っている私を追い越す人たちに睨まれているような

そうだ、ここは関西
右側に乗って、左側は追い越し

なぜ?東西・左右の違い
名古屋は左?右?

どこからが右側!

〔おまけ〕
去年の大阪での会議の時も同じ目に遭いましたが、すっかり忘れていました。もっとも、今年も会議場の中は関東勢優勢で、みんな左側に乗っていましたけれど。
以前、麺つゆの色の話をテレビで見ました。醤油ベースの濃い色の関東風とだしのきいた色の薄い関西風。確か浜松と豊橋の間あたりが境界だったような。

第370章「あせり」の話

2008-09-04 | びっくり
「もしもし、落し物なんですが、免許証届いていませんか?」

仕事から家に戻って
上着をハンガーにかけ
普段着に着替える
上着のポケットの中身を全部出して・・・
アッ、免許証がない!

帰りに寄ったお店
上着を乗せた電車の網棚
抱えて座ったバス

電話帳で探しては電話
「運転免許証は届いておりません。」

どうしよう、警察に電話するしかないかなあ?
気が付くとものすごい汗

その時、ひらめいた、もしかしたら

寝室の、今日着なかった上着のポケットを探す
あった!

今日着た上着の隣にかかっていた上着のポケットの中に

あせった!

〔おまけ〕
朝、かかったままの上着の内ポケットにペン、右のポケットに小銭入れとキー、左のポケットに免許証とティッシュ、ズボンの右後ろに財布、左後ろにハンカチ、これが私流の定位置なのですが、免許証だけは隣にかかっていた上着に入れたようで・・・。
情けない!

第361章「サミット」の話

2008-07-01 | びっくり
間もなく、北海道洞爺湖サミット

同時多発テロ防止のため
駅、道路、公共の建物の周りに目立つ警備の警官
期間中は駅のコインロッカーや自販機の営業も停止とか

その昔
リゾート開発に踊った北海道
サミット会議場の「ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ」
拓銀破綻のもととなったバブルの遺産に首脳が集合

歴史がもたらす皮肉!

〔おまけ〕
会期は7月7~9日、何も起きなくて当たり前、何か起きたら袋叩き。大変です。
洞爺湖は学生時代の実習場で、学生時代を過ごした北海道を見せたくて新婚旅行にも訪れました。
バブルの頃に拓銀の子会社が前身となるホテル(エイベックスホテル)を始め、間もなく破綻。甦ったホテルがサミットの会場になるとは誰も思っていなかったにちがいありません。

第358章「地震」の話

2008-06-15 | びっくり
14日、朝
田舎の母と電話
受話器を置いて、さあ新聞でも読もうか
テレビの画面に何やらテロップ

8時43分頃、岩手・宮城県境付近で大地震!

あわてて、また電話
「ただいま、この方面の電話はかかりにくくなっています。」
新幹線、高速は不通

やっと連絡がついたのは
昼過ぎ

母の声、「昔の家は丈夫だよ!」

〔おまけ〕
知っている地名と被害、なんともやりきれぬ思いです。
夕方、高校の同窓生の連絡Mailが回ってきました。亡くなった男性の一人は、同窓生のご主人とか、合掌。

第352章「薔薇」の話

2008-05-18 | びっくり
17・18日
与野公園バラまつり

「薔薇」
誰もが読めて
誰もが書けない
この漢字

花びらをジーッと見ていると、まさしく「薔薇」!

〔おまけ〕
昨日のテレビで、何の番組か忘れましたが「薔薇」の書き方をやっていました。
 一. バラは植物なので「艸(くさかんむり)」
 二.「薔」は「艸」と「回」の間に「土と人(二つ)」
 三.「薇」の「艸」の下は、「微」の字の「山」と「π」の間に「一」
 分解すると覚えやすいとのこと。
なるほど、書けました。
次は「魑魅魍魎」に挑戦!

〔もひとつおまけ〕
今、バラまつり開始の花火の音。後で行って見ます。雨上がりです。

・・・花火は、隣の自治会の運動会、でした!

第350章「資格」の話

2008-05-14 | びっくり
朝、仕事場への途中

サンシャインシティーの入り口に
黒い活字の大きな看板
「平成20年 新司法試験場」

道にはおなじみの受験関係者が列をなす
受験者か、通勤者か
かまわず、「試験、がんばってください!」の声

法科大学院を出て、受験
去年の合格者は1,851人(実受験者4,607人、合格率40.2%)

今年の実受験者は前年までの不合格者が加わって6,261人
試験は14・15・17・18日
合格予定は2,100~2,500人とか

踏み出した道、がんばって!

〔おまけ〕
資格を得るということでは共通しますが、3月に発表された医師国家試験の合格者は7,733人(実受験者8,535人、合格率90.6%)、歯科医師国家試験の合格者は2,269人(実受験者3,295人、合格率68.9%)でした。既卒者の合格率はドンドン下がって行きます。専門の教育を受け、国家試験を受け結果が得られなかった後の転進にはものすごい勇気と割り切りが必要だと思います。そして、周囲の暖かい気持ちも。
もっとも、真面目に勉強した人にだけあてはまる話ですが。

第349章「縮図」の話

2008-05-11 | びっくり
帰り道
居酒屋の前

細身のスーツの一団

先頭の何人かが
店員と条件の交渉中

社会人一年生?
就活決起集会の帰り?

テキパキ交渉する人
仲間と話に夢中な人
少し離れて様子を伺う人
無関心でただ従う人
早く帰りたいなと思っている人

こんな所にもあった、社会の縮図!

〔おまけ〕
金曜日、街には同じような一団が数グループたむろしていました。

第336章「それぞれの旅立ち」の話

2008-03-28 | びっくり
春、旅立ちの季節
連日、スーツ姿・袴姿が行きかう
大学の卒業式

帰り道、池袋駅、JR南口改札口
登場人物二人
式が終わり、卒業パーティ-も終わり
二人で長い時間話をし、ちょうど話題が尽きたころ

男:地方出身、式のためにキャリーを引いてきた
女:式で着た袴はバッグに詰め、黒いスーツ姿

女「また、連絡するから。」
男「・・・。」
   私の心の声『おい、もう、連絡なんて取れないよ。』
女「じゃ、またね!」
男「・・・。」
   私『おい、それでいいのかい?』
女は、小走りに改札の中、振り返らずに、人ごみに紛れ
   私『あっ、行っちゃったよ。』
男は、ただ後姿を見送るばかり
   私『本当にいいの?これで終わりだよ!』
男は、うつむいたままトボトボと改札を離れ駅の外に向かって歩き始める
   私『胸を張れ、上を向け、もっと君にふさわしい人に出会えるぞ!』
男は、さっきまでとは違う歩き方に
   私『シャキッとしたような気がするけど、気のせいだよね。』

それぞれの旅立ち!

〔おまけ〕
女は二人の話が途切れた時に旅立ち、男は違う歩き方になった時に旅立てたのかもしれません。そばを通りかかったほんの数10秒の出来事でした。
この時期、色々な別れがあります(もちろん、男女だけでなく、師弟、先輩後輩、ご近所などの人間関係も)。その楽しい想い出だけを胸に、新しい場所で新しい出会いを楽しめたらいいですね。それぞれの成長のために。