三浦友和さんと石田ゆり子さんが主演する「死にゆく妻との旅路」という映画を観てきました。
借金から逃れ、青いワンボックスで生活しながら病気に冒された妻と旅に暮らす物語です。
夫婦で住み込みで働ける宿があるというので、はるばる探しに来たら、もうその仕事はほかの人が入ってしまっていて、せっかくきた温泉地だからお風呂に入っていこうかというシーンで、宇奈月温泉会館が出てきます。
映画のシーンでは終始淡い色合いの服を着ている石田さんが、お風呂から出てくるシーンではピンクの明るいシャツを羽織っています。直後に、緑に輝く黒部峡谷とオレンジのトロッコ電車が出てきます。
物語もこのあたりが節目。明るい宇奈月温泉の風景が、明るい妻の表情の終わりでもあり、ここから奥さんの体調がすぐれなくなってきます。
そこからは、もう切なくて切なくて。
見覚えのある風景というのは、映画の邪魔になることもありますが、冬の真っ白な朝日岳なども現れ、物語を彩っています。
風景が描き出す物語を、映画を作る人たちはよく読み取っています。
きっと音楽家もそうなんでしょう。
宇奈月の風景にモーツァルトの音楽を読み込むのは、きっとそう難しいことではないのだろうと思います。
さきごろ、発表された黒部市歌のやさしい曲調に、風を感じました。
きっとこれが峡谷から海に吹き渡る夕凪が動き出すころの風なんでしょうね。
借金から逃れ、青いワンボックスで生活しながら病気に冒された妻と旅に暮らす物語です。
夫婦で住み込みで働ける宿があるというので、はるばる探しに来たら、もうその仕事はほかの人が入ってしまっていて、せっかくきた温泉地だからお風呂に入っていこうかというシーンで、宇奈月温泉会館が出てきます。
映画のシーンでは終始淡い色合いの服を着ている石田さんが、お風呂から出てくるシーンではピンクの明るいシャツを羽織っています。直後に、緑に輝く黒部峡谷とオレンジのトロッコ電車が出てきます。
物語もこのあたりが節目。明るい宇奈月温泉の風景が、明るい妻の表情の終わりでもあり、ここから奥さんの体調がすぐれなくなってきます。
そこからは、もう切なくて切なくて。
見覚えのある風景というのは、映画の邪魔になることもありますが、冬の真っ白な朝日岳なども現れ、物語を彩っています。
風景が描き出す物語を、映画を作る人たちはよく読み取っています。
きっと音楽家もそうなんでしょう。
宇奈月の風景にモーツァルトの音楽を読み込むのは、きっとそう難しいことではないのだろうと思います。
さきごろ、発表された黒部市歌のやさしい曲調に、風を感じました。
きっとこれが峡谷から海に吹き渡る夕凪が動き出すころの風なんでしょうね。