48号線を順調に走り、西道路を抜けて仙台市街に入りました。出発からの走行距離は600kmをわずかに超えたところです。
仙台に車で来たのは、昨秋北海道への往路でフェリーに乗ったとき以来です。そのときはフェリーに乗るだけが目的だったため、訪ねたと称するにはいささかおこがましいものがあります。今回も長距離移動の途中に通ったというのが実態であり、実質的に滞在したのは一昨年の花見が最後です。かつては全国の中でもとりわけ足繁く通った仙台ですが、近年は車でも列車でも頻度が大きく落ちてしまいました。
日付も変わろうとする頃になって、わざわざ市街に立ち寄ったのは、勾当台公園の八重桜を目当てにしてのことです。一昨年まで、仙台は花見の旅における重要な中継点となっていました。花見の旅でありながら、とうに見頃を過ぎた仙台を経由するとは、一見すると無駄にも思える行程です。しかし、会津、置賜と南東北を周遊する前半戦から、弘前へ北上する後半戦との中間に、杜の都の新緑と八重桜が加わることによって、一週間を超す長旅に絶妙な幕間が生まれ、場面の変化がより引き立つというわけです。今回は日程が短く、仙台は真っ先に外さざるを得なかったものの、せめて八重桜だけ眺めて行こうと思い立ちました。
ここまでの開花状況からおよそ察しがついた通り、八重桜は今まさに最盛期を迎えています。暗い中で判然とはしないものの、街路樹の新緑も鮮やかなのでしょう。新緑といえば、桜にも勝る杜の都の風物詩だけに、機会を改めて再訪してみたいという考えはあります。しかし、それは少なくとも大型連休が明けてからとなり、その頃には八重桜も散っているわけです。街灯に照らされたつつましやかな姿とはいえ、一目見られたことを幸いに思います。
仙台に車で来たのは、昨秋北海道への往路でフェリーに乗ったとき以来です。そのときはフェリーに乗るだけが目的だったため、訪ねたと称するにはいささかおこがましいものがあります。今回も長距離移動の途中に通ったというのが実態であり、実質的に滞在したのは一昨年の花見が最後です。かつては全国の中でもとりわけ足繁く通った仙台ですが、近年は車でも列車でも頻度が大きく落ちてしまいました。
日付も変わろうとする頃になって、わざわざ市街に立ち寄ったのは、勾当台公園の八重桜を目当てにしてのことです。一昨年まで、仙台は花見の旅における重要な中継点となっていました。花見の旅でありながら、とうに見頃を過ぎた仙台を経由するとは、一見すると無駄にも思える行程です。しかし、会津、置賜と南東北を周遊する前半戦から、弘前へ北上する後半戦との中間に、杜の都の新緑と八重桜が加わることによって、一週間を超す長旅に絶妙な幕間が生まれ、場面の変化がより引き立つというわけです。今回は日程が短く、仙台は真っ先に外さざるを得なかったものの、せめて八重桜だけ眺めて行こうと思い立ちました。
ここまでの開花状況からおよそ察しがついた通り、八重桜は今まさに最盛期を迎えています。暗い中で判然とはしないものの、街路樹の新緑も鮮やかなのでしょう。新緑といえば、桜にも勝る杜の都の風物詩だけに、機会を改めて再訪してみたいという考えはあります。しかし、それは少なくとも大型連休が明けてからとなり、その頃には八重桜も散っているわけです。街灯に照らされたつつましやかな姿とはいえ、一目見られたことを幸いに思います。