日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

四十の手習い

2015-04-22 23:53:29 | 旅日記
最近小耳にはさんだのが、信大の学長が入学式で「スマフォ依存症」の学生を揶揄したという話です。しかし、よくよく聞けば何のことはない、例によって卑劣なマスコミが言葉尻を捉えたに過ぎなかったようで、発言自体は傾聴に値するものだと私は思います。
そのように感じる年代の人間にとって、何年経っても覚えられないのが「フリック入力」です。スマートフォンを前提にした場合、画面の大きさと文字の数からして、ローマ字入力に限界があるのは自明であり、フリック入力を試したことも当然ありました。それにもかかわらず見事に挫折し、ローマ字入力に回帰したのは、偏に身体がついていかないという理由によります。端的にいうなら、頭の中に言葉が浮かんできたとき、それを一文字ずつ分解して、その文字が何行の何段目にあるかを判断し、さらには指をフリックするかしないか、するならどちら方向かをいちいち判断しなければならないため、その過程が非常に煩わしいのです。
判断するとはいっても、時間にすれば1秒にも満たない瞬間的な出来事なのだろうとは思います。しかし、文字の入力という行為自体、本来ならば考えながらするようなものではないでしょう。実際のところ、ローマ字入力であれば、言葉を思いつくと同時にそのローマ字表記が無意識のうちに浮かび、指がそれに応じたキーを叩いているという感覚が自分にはあります。要は、入力に要する時間というより、身体で覚えているか、一文字毎に考えてしまうかの違いが決定的な影響を及ぼしているわけです。
それでは、フリック入力についても「習うより慣れよ」なのかといえば、そうでもなさそうな気がしています。というのも、ローマ字入力については、ごく薄い解説書を一冊読んだだけで相当上達したのに対し、フリック入力については初代Xperiaの頃から何度か試したにもかかわらず、一向に上達する感覚がなかったからです。この歳になってから全く違う入力方法を覚えようとしても、学生の時分に覚えたローマ字入力のようなわけにはいかないといことでしょう。四十の手習いには自ずと限界があるようですorz
コメント