日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

最後の一輪

2015-04-14 23:43:57 | 旅日記
桜前線が北東北に到達した今、都内でまだ桜が咲いているのをどれだけの人々が気に留めているのでしょうか。八重桜ではなくソメイヨシノのことです。
今季何度か取り上げてきた近所の公園の老木にも、花びらが五枚ともある花が一つだけ残っています。信州を二日旅した後、昨日は日がな一日雨風に打たれて、さすがにこれで仕舞いかと思ったところが、四日ぶりに立ち寄ってもまだ咲いていたのには感心させられました。さらに一日雨に打たれたにもかかわらず、帰り際にもまだ咲いているのを見て二度驚いた次第です。
この花が散れば正真正銘の散り納めとなり、次の春はおそらく来ないでしょう。しかし、先月下旬の開花から実に三週間、何度となく雨風に打たれながら、ここまで楽しませてくれたことに感謝しています。末永く記憶にとどめておきたい最後の一輪です。
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