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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

山菜三昧のGWではあったけれど・・(妻女山里山通信)

2011-05-07 | アウトドア・ネイチャーフォト
 4月の低温があったため、昨年より山菜は遅めで、さらにGWに入っても五月晴れが少なくなかなか気温が上がらなかったため、またまた遅れることとなりました。それでもあちこちポイントを回ってかき集めれば、かなりの量が採れました。山菜の王様タラノメ、山菜の女王コシアブラを筆頭に王女はコゴミかアイコか。低山の木の芽の山菜は、山椒の若葉を残してこれで終わりです。次は沢ブキとワラビのシーズン。コシアブラは天ぷらが一番ですが、炊き込みご飯もおすすめです。また、鶏肉や味噌と相性がいいので和風ハンバーグもいけます。味噌はヨウ素を対外に排出してくれるそうです。また、塩漬けして茹でこぼすと放射性物質を70~90パーセント除去できるそうです。(チェルノブイリ後のスウェーデンやノルウェーの研究より)

 観光地は、震災の自粛ムードもあってかどこも人出は少なめでした。山菜狩りの疲れを取ろうと小川村の鉱泉に行きましたが、私達を含めて入浴者はなんとたった3人。小さなお風呂ですが窓から北アルプスが一望でき、泉質もよくおすすめなんですが。それでも19号を長野方面へ走ると東電笹平ダムの手前から渋滞。Uターンして山越えの道へ。茶臼山を巻いてスイスイと下りました。GW中は途中の茶臼山動物園は、入ろうとする車で麓まで大渋滞になります。

 妻女山は、カタクリ、バイモが咲き終わり、初夏を彩る花々が咲き始めました。クサボケ、ウワミズザクラ、ヤマツツジ、モモ(昔山の畑で栽培されていた古い種)、が咲いています。草本では、ウスバアゲハの食草のムラサキケマンやクサノオウなどが咲き始めました。しかし、昨年に引き続き蝶や蜂の出現が少なめなのが気がかりです。今日は、林道に倒れそうな立ち枯れの大きな落葉松を切ってきました。倒せる角度が10度ぐらいしか余裕がなく苦労しましたが、なんとか無事に切り倒せました。これで遠足の小学生が通っても安心です。

 妻女山には希少なシナノタンポポが自生するのですが、麓へ行くほどセイヨウタンポポとの交雑種が増え、麓ではすべて交雑種になってしまいます。妻女山から千曲川を見ると、堤防は一面の菜の花ですが、これもセイヨウアブラナです。長男が種を買って持ってきてくれた多摩の伝統野菜のノラボウ(野良坊菜)は、南蛮貿易で入ってきたオランダのセイヨウアブラナだそうです。これは他のアブラナ科の野菜と交配しません。帰化植物の歴史を調べると、意外なものが帰化植物で驚かされることがあります。

 GWが開けると梅雨までの間は絶好の登山シーズンです。里山もいいのですが、暑くなるので少し高い山もいいですね。東信にある烏帽子岳などは、手軽で花も多く展望もいいのでおすすめです。早朝に出れば東京からの日帰り登山も可能です。



 出発地点の地蔵峠は、江戸時代に東部町(東御市)から鹿沢温泉への湯治客の道標として道中の安全を祈願した百体観音が一町毎にあります。峠には80番目の聖観音があります。また、大きな無料駐車場があり、売店やホテルもあります。 
 全行程は約4時間で、標高差は約335mしかありませんから初心者でも大丈夫。特に危険な箇所もありません。晴れていれば北アルプスのスカイラインが堪能できます。

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★【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】ニホンカモシカに遭遇したトレッキングも数多くあります。

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