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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

シロノハイイロシメジというややこしい名前のキノコ(妻女山里山通信)

2008-10-26 | アウトドア・ネイチャーフォト
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 午前中だけの予定で斎場山へ。山は乾いています。毒キノコさえ見あたりません。そこでいつもとはコースを変更して、未知の谷へ入ってみました。急な沢をひとつ越えようと渡り始めると白いきのこが目に入りました。それが写真のキノコです。一瞬シロシメジかと思いましたが、よく見るとシロノハイイロシメジです。シロシメジは、傘全体に茶褐色のまだら模様が出ますが、シロノハイイロシメジは、中央に灰褐色の色が付きます。なにより臭いが酷い。

 このややこしい名前のキノコ。山渓のきのこ図鑑では、アメリカでは食用とされるが、暖かい部屋に持ち込むとスカンクのような変な匂いがすると書いてあります。日本ではややまれとありますが、埴科、更級辺りの山では普通に見られるキノコです。これをなんとか食べられないかと、色々試行錯誤してみましたが、どうやっても臭くて食べられませんでした。これを食べられるのは、嗅覚が麻痺している人だけです。味はシメジなので美味しいそうです。

 このキノコ、従兄弟のおじさんは毎年普通に食べていたそうですが、人によっては当たるそうですし、酒との相性が悪いようです。ホテイシメジと似ていますね。同じキシメジ科ですし、同属なのでしょう。いかにも美味しそうなキノコなのですが、当地では毒?キノコとして食べないのが一般的です。しかし、何事もなく食べている人もいると思います。もちろん天然キノコですから生食は厳禁。最近、マッシュルームサラダがあるためか、キノコを生食するひとがいるようですが、基本的にキノコは生食厳禁です。白いキノコは、ドクツルタケの様に死につながるものがあるので、安易に手を出すべきではありません。

 気候が暖かいせいか、クサノオウとウシハコベが咲いていました。クサノオウには、ホソヒラタアブが盛んに吸密していました。まるで春のようでした。それでも山は少しずつ秋色に染まってきています。妻女山展望台には、観光客が何組か訪れていました。『風林火山』の余韻でしょうか、それとも来年の『天地人』の予習でしょうか。

 今回の山行は、フォトドキュメントの手法で綴るトレッキング・フォトレポート【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】で、アップしました。ご高覧ください。

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