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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

夏野菜が大きくなってきたぞ! (妻女山里山通信)

2011-06-24 | 男の料理・グルメ
 信州の旧埴科郡界隈は、瀬戸内地方と並んで日本でも最も雨の少ないところです。そのため、あちこちに溜め池があるのですが、千曲川が第一級河川としては他に類を見ないほど水量の増減が大きいこともあって、水不足になると畑への灌水をしなければならないのです。ちなみに千曲川に隣接する川中島の水田の水は、すべて安曇野や松本平から流れる北アルプスを水源とする犀川の水で、千曲川の水は一滴も使っていません。

 この梅雨も空梅雨で、せっかく蒔いた夏野菜がなかなか大きくならずに気をもんでいました。関東の梅雨は、じめじめした蒸し暑い日が続くのが特徴ですが、信州北部の梅雨は、降る時は降っても晴れるといきなり夏の空になってカッコウが鳴いたりするのです。夜になると千曲川の河川敷に棲むキツネが来たり、妻女山からはホンドテンやイタチ、タヌキも現れます。幸いイノシシは来ませんが・・。

 これは、灌水しないとだめかなと思った頃、ようやく梅雨前線が北上し、待望の雨が降りました。するとそれまで、なりを潜めていた野菜達が一斉に大きくなってきました。蜂や花虻、蝶が激減して人工授粉しないとだめかなと思っていたズッキーニも一気に成り始めました。こうなると次々に成り始め、放っておくと直径15センチ、長さ60センチぐらいの巨大なズッキー二になってしまいます。ズッキーニは西洋野菜ですが、糠漬けも美味です。新タマネギは収穫が終わりました。

 北信州の郷土料理で有名なナスのおやきに使う信州丸ナスも小さな実をつけ始めました。この辺りは小森ナスでした。過去形なのは、その伝統野菜の苗を作る老人が亡くなってしまったため、種苗会社のものを買わなければならなくなったためです。終了や形はいいのですが、味や密度が全く違います。伝統野菜の種を手に入れたいものです。

 他には写真にあるような野菜ですが、それら以外には銀てぼう豆、少納言小豆、黒瓜、水瓜、メロン、トマト二種、青紫蘇、二十日大根、バジル、レモンバーム、ニンニク、ホースラディッシュ、ニラ、芽キャベツ、白ごま、黒ごまなどがあります。息子達が小さな頃は、夏休みに畑で水瓜を割って食べるのを楽しみにしていました。トマトの丸かじりも。野菜ソムリエなんぞでなくても、小さな時からこの美味しい野菜を食べているので、野菜にはちょっとうるさいです。

 なんとこれらの夏野菜は、みな自家用です。ものすごい量になるので、今は離れて暮らしている息子達に送ったり、お世話になった人や大切な人に送ります。また、他の野菜や果物もいただくので、そのお返しにあげたりします。基本的にみな無農薬で、除草剤も使わないので安全です。当然放射性物質も基準値よりずっとずっと低いはずです。

徹底調査 放射線汚染食「食べてはいけない」マグロ、カツオ、麦、イモ、大豆・・・政府の言う 「暫定基準値」など、なんの指標にもならない ヨウ素を排出する味噌、セシウムを排出するカリウムを含む食品やリンゴ、発酵食品など、我々は今まで以上に食べ物に気をつかわなければならない。

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★新信州郷土料理は、MORI MORI RECIPE(モリモリ レシピ)をご覧ください。山菜・キノコ料理、内臓料理、ブラジル料理、エスニック、中華の込み入った料理などの「男の料理レシピ集」です。特に本格的なアンチョビーの作り方を載せているのは、当サイトだけだと思います。手作りオイルサーディン、手作りソーセージもお薦めです。山菜料理も豊富です。豆料理もたくさんあります。

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