風に吹かれて アンマン

日々の想いを記録に残せたらと願っている
内容は「ヨルダン事情・風物詩・気質」「中欧旅行記」「シリア旅行記」などからなる

アジュルン

2009-06-15 | ヨルダン国内旅行記
4月3日 晴れ 

アンマンから北西に73km、ヨルダン川からそう遠くないところに
松やオリーブの林に囲まれた美しい小さな町アジュルンはある。

水源にも恵まれているためアジュルンはいつも緑に囲まれているそうだ。


(青印がアジュルン)

8:50 自宅発、タクシーでバス停に向かう。
9:15 バス発車

アジュルンの中心から2kmほど離れた山の頂上に、カラート・アル・ラバドという
城が建っている。
その山はこの近辺では一番高い山で十字軍遠征に備えて見晴らしのよい頂上に
城が建てられたそうだ。

そのためバスからも遠目に城を望むことができる。


(真ん中の小高い丘の上に城は建つ)

10:30 アジュルンのバス停に到着

城までは2km、上り坂なのでタクシーに乗る。

しだいに城の全貌がはっきりしてくる。


(城の全貌)

タクシーを降りて入り口へと向かう。

ヨーロッパ系の観光客も多いようだ。


(城の入り口付近)

この城はもともとは十字軍に備えて1,187年のハッティンの戦いで十字軍を破り、
エルサレムへの無血入城を果たしたアラブの英雄サラディーンの甥が
1184-85年にかけて造った要塞として知られている。

かって四隅には塔があったそうだ。


(四隅にあった塔の一つ)

また幅16m深さ12~15mの外堀があったようである。


(今も残る外堀跡)

城の内部は階段や細かな段差が多く、部屋から部屋に通じる通路は人が一人しか
通れないほど狭く、複雑な構造である。


(城の内部)

敵に向けて投げ落としたのであろうか、大きな石でできた弾丸がおかれてもいた。


(石の弾丸)

屋上に上ると360度のパノラマがひらけ、緑も豊富である。


(屋上からアジュルンの町を望む)

眺めがよく遠くまでが見渡せ軍事拠点にするのにぴったりの立地というのが
一目瞭然である。


(屋上からイスラエル方角を望む)

帰りは下り坂なのでピクニック気分で歩くことにする。



途中の花々が美しい。



途中、国花であるブラック・アイリスらしきものもあったが
色に黒味がなく単なる青色のアイリスのようだった。




(青色アイリス)
30分ほどでバス停に到着。

金曜のせいか人影はまばらであった。
こちらでは金曜は休日でモスクにお祈りにいく人が多い。


(さびれた感じのバス停)

我々は待っていたマイクロ・バスに乗り込む。


(我々が乗車したマイクロ・バス)

このマイクロ・バスは20名ほどが乗車でき、満席になると出発するシステムで
非常に安価であり、慣れてくると便利なものである。
しかし満席が原則であるため発車まで時間のかかることがあるのが欠点である。

12:45 出発

14:00 アンマンのバス停に到着、別のマイクロ・バスに乗り換え自宅付近まで行く。

14:30 自宅付近に到着。 

自宅付近に美味しいシュワルマ屋がある。
本日の夕飯を確保すべくそのシュワルマ屋に行く。

シュワルマとは羊や鳥などの肉を串に巻きつけた大きな塊を火であぶり、
これを削ってホムス(アラブ風パン)で包んだものである。


(肉の塊の後ろにはストーブがあり炙っている)


(肉の塊を削った後すばやくホムスで包み込む)


(ホムスで包んだ後鉄板でしばらく焼く この上に鉄製のコテを置く)

このシュワルマ、ビールにすこぶるあい、私たちの好物である。

15:15 自宅着

早速シュワルマでもってビールを楽しんだことは言うまでもない。



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