うに。

2006-05-14 10:00:00 | うまいもの

おなかが空いているアナタへ。

Unidon
ウニ。
生うにですよ!
これでもかって位乗ってますよ!

最終日に、尻屋崎から南下する途中の事でした。
朝からほとんど食べてなかった牛は、夕方、むつ市にたどり着いた頃に、お腹がすいている事に気づいてしまいました。
道の駅「まさかりプラザ」でお土産を買いつつ、2Fのレストランへ向かったところ、入り口に張り紙が。
「30分程休憩をいただきます」
…。
えぇい!なぜ今なのだ?!も少し先に休憩しておけぃ!
極限まで空腹な上に、先を急がないと仙台に着くのが何時になるかわかりません。
でも、そのへんの喫茶店やラーメン屋で済ませるのもどうかと。
道の駅の案内所にいた地元のおねーちゃんに聞いてみたんですが、今ひとつ良い所はなさそう。
「近くにデパートがあるんですが、そこにも一応食べるところはありますよ。」
うんわかった。行ってみる。
むつ市内で唯一の大きい建物です、と言われたどり着いた「マエダ」。
ってコレ、デパートじゃなくてスーパーマーケットじゃん(笑)

やむをえん。とにかく何か食わねば。
空腹が過ぎると、目がかすんできて手が震えて感覚がなくなってくる牛ですから、このままでは運転に支障を来たします。
えぇと、選択肢は。
・ミスタードーナツ
・地味なファミレス風味
・地味な喫茶店
・地味な(略)
く。くぅ。
旅先で突然ミスドを食いたくなる牛兄なら事足りるのでしょう。
でも牛のポリシーとしては「旅先ではその土地の物を喰らう」事が大事なのです。
もしミスドに「三陸産イカ入りドーナツ」があればそれを食べるかもしれません。
…ありえません。

こうなったらあの手で行くしか。
あの手ですよ。
「スーパーマーケットお惣菜コーナー」。
安くてお手軽な上に、意外に地物を使ったものが置いてあるお惣菜コーナー。
牛はスーパーの奥目指して歩きます。
ほほぅ!あったあった!野菜コロッケ、カニクリームコロッケと並んで「三陸産イカ入りメンチコロッケ」。これにしよう。
ご飯も食べたいのでおこわをチョイス。(←おこわ好き)
お茶はあるし、これでOK。
さて、レジはあっちかな。

と思い通りかかった鮮魚コーナー。
ちょうど切り身をさばき終えたおっさんが「できたぁ~っ!できたできたぁ~!」とバカでかい声でスチロール箱を売り場に運んでいます。威勢いいなぁ。一昔前の魚屋さんだなぁ。
ふと、近くのスチロール箱を見ると。

「生うに!お買い得!」の文字。

うひょ~!牛が大好きな生うにが、瓶詰めになって氷につけてあります。
これは冷凍ではなさそう。う、うまそうっ!
次の瞬間牛は、「ご自由にお持ち帰りください」と書かれた氷をビニールに詰めていました。
ここから仙台まで何時間だ?
もしこれが解けても、途中どこかで氷を入手すればいける!!
目指すは宮城の炊きたてひとめぼれと生ウニのコラボレーション!!
やる気満々ですw
もちろん仙台でも、海産物はそれなりに新鮮でおいしいものが手に入ります。が、ウニはそう頻繁に口にするものではありません。
早速レジで、生うにを氷と一緒に袋にいれてもらいました。
もちろん車の中でコロッケとおこわを味わいます。
う~ん、イカメンチうまっ。イカがたくさん入ってるっ。ごちそうさまでしたーっ!

その後、一気に279号を南下、野辺地、夏泊半島の付け根を通って浅虫温泉へ。
浅虫の道の駅で温泉に入ったのですが、ここでウニの氷をチェック。まだ十分残ってる。

そして青森へ。
東北道に乗って、南へ、南へ。
実家にたどり着いた牛が一番最初にしたのは、「ウニを冷蔵庫に入れる」でした。

翌朝、ごはんを炊いて、そのウニを乗せたのが冒頭のウニ丼です。
これでもビンの半分も無いんですよ。
牛母の丼にもたっぷり掛けて、お醤油かけていただきまーす!
う、ウマ~~~~~~~~~~~!!!

贅沢は素敵だ。


嗚呼美しき琥珀哉。

2006-05-13 23:58:00 | 旅行記

先日の旅行で、本来の目的だった、久慈琥珀博物館を訪れました。
以前からずっと行きたくてたまらなくて、思い余ってやりすぎてしまった牛。
どれだけやりすぎてしまったのでしょうか。
とりあえず琥珀鑑賞会ってことで。

何と言っても、手作りアクセサリーの製作は、貴重な体験でした。

どうやって作るんだろう、と漠然と参加したんですが、係りのおにーさんに、原石を選ぶところから相談し始めて、やると決めたら急にデザインが浮かんできました。
普通は正面から穴を開けたり、上からまっすぐに金具をつけたりするようですが、牛は革紐を通すようにしたいので、横から穴を開けたい。
上部は少し角ばった感じで。下部はキレイに曲面を。
おそるおそる、おっかなびっくりでしたが、それでも思い切ってグラインダで琥珀を削る作業。
もったいないと思いつつ、キレイに曲面を作るには、結構角を削らなくちゃいけない。
力加減を考えつつ、削れて行く石をじっと見つめて、集中して。
ふと気づくと。削れた粉がたくさん手について真っ白なんですが、不思議な香りがするんです。
言われてみれば琥珀ってもともとは樹脂なので、削る時の摩擦熱で微妙に溶けるようなんですが、その香りが何というか…樹脂製品が焼ける時の匂いをやわらかくしたような。
イヤな臭いではない、少し甘い香り。
後で博物館を出るころになっても、かすかに手に香りが残って。
う~ん良い匂い!とつぶやきながら、牛はしばらく自分の手の匂いを嗅いでました。
(琥珀を練りこんだお香もあるんです。もちろん購入。)

そしてコレ。
牛が「琥珀アクセサリー体験」で、自分で作ったものです。
Amber_side01
うひひ。結構上手にできたと思うんですよ。
原石は長方形で角ばってて、原石の面が残ってたので、裏側はその面を残して磨くだけにしてあります。
表面の黒い部分も原石の凹みをそのまま残したもの。全部つるんと磨いても良かったんですが、ありがちですからね。
Amber_front01
正面から見るとこんな感じ。
琥珀独特の内部のクラックが多めで、キラキラして実に綺麗。
皮ひもを通す穴は、担当してくれたおにーさんがあけてくれました。
別室で作業してたんですが、妙に時間かかるなぁと思ったら、
「ただ穴をあけただけだと、穴のぶぶんの表面が白く見えてしまうんですが、特別に磨いておきましたよ」とのこと。ホントだ!キレイに仕上がってる!
これはロシア産の琥珀なんだそうです。
ショップのおねーさんに聞いたところ、久慈産の琥珀は年代が非常に古く、その分もろいんだとか。そのため、ベテランの職人さんじゃないと、加工途中に割れちゃったりするんだとか。
で。後ろに写ってるのは?
Amber_bangle_1 
むふふ。
これはリトアニア館のほうで購入。
琥珀と皮製のバングル。
色は若干薄めのものをチョイス。実物は画像よりも明るい色で、薄い黄色です。
こちらはリトアニア産でしょうね。

せっかく久慈に来たんだし、どうせなら久慈産の琥珀も欲しい。
そんな事考えたあたりで止まらなくなりました。
現金はあまり持ってませんでしたが、お財布には悪魔のアイテムクレジットカードがありますからw
久慈産の琥珀は、リトアニアやロシア、ドミニカ産のものに比べると、だいーぶ色が濃いです。
薄い色で透明感があってキラキラ、というものではなく、飴色を通り越してほとんど黒く見えたり、比較的薄い色でも、もやがかかったように濃い色がマーブルに混じっていたりするものがほとんど。
ショップの方曰く、そのせいでどちらかというと若い人にはあまり好まれないんだそうで。
確かに久慈産の琥珀のショーケースを眺めると、他に比べてとても地味^^;
色の濃い服に合わせると、なんだか分からなくなってしまいそうな程。
おねーさんに「アレ見せてください。これもいいですか?でもこっちがいいかなぁ?」とさんざんケースから出させて、悩むことしばし。
これイイかも。
Amber_kuji
うひゃひゃ。ペンダント。
細長いのは自分で作ったし。
バングルの琥珀は明るい色のだし。
ほとんどが黒っぽい色の久慈産琥珀の中で、比較的薄い色が入ってグラデーションになってる。
光の加減によっては、マーブルの模様も見えます。
決めたっ!コレくださーい!

久慈琥珀で販売する琥珀は、ちゃんと保証書もつけてくれます。
選ぶのを手伝ってくれたおねーさんは、牛が作ったのを見て「キレイにできましたね~!この原石の部分が残ってるのもいいですね!」と褒めてくれました。わーい。ここの人達、優しい人が多いなぁ♪(←お調子者)
この方、実は以前仙台は長町に住んでらしたそうで。ご結婚されて久慈に移られたそうです。なーんだ近いじゃん、と談笑。

もちろん牛が購入したのは、高いといっても牛に手が届く程度のもの。
でも、ちょっと「コレいいなぁ」と思い値札を見ると、平気で3万とか5万とか7万とか。
しかも、紫外線を当てると青く光る「ブルーアンバー」というのがあるんですが、これがまたすばらしい外観にすばらしいお値段!
平気で10万超えてくれますw
さすがに買えないので、他の観光客の皆さんと「キレイですねぇ~」「いいお値段ですよねぇ~」と語り合いつつ鑑賞してきましたw

いつか欲しいな。憧れのブルーアンバー。


カメラ欲しい。

2006-05-13 23:05:00 | 日記・エッセイ・コラム

先日の三陸北上行軍旅行で撮影した写真を整理しようかと思いつつ。

今回はW-ZERO3と古~いCAMEDIAを併用で写真とってきました。
W-ZERO3って、横に構えてシャッターと本体下に指を添えると、ちょうど音量ボタンにあたって押しちゃうんですよ。手のひらで抱え込むと、スライド式キーボードがずれちゃったり。
左手の親指を下にあてて、右手は手のひらで抱え込めば問題ないんですが、それよりも最近気づいたのがタイマー撮影。手ブレ無し。
それでもやっぱりZERO3の画像は美しいとは言えないので、鑑賞用に写真撮るときは、(燃費が悪くて低温時だと単3のアルカリ電池4本をあっというまに消費する)CAMEDIAを使います。(ホントにあっという間なんですわ。最近出てきた電池のエネループとか良いのかなぁ;)

牛は、どちらかというと「記録」に徹するほうです。、ドカンと日の丸な写真を撮っておいて、後から切り抜いて一人で眺めるタチなので、掲載するの実はイロイロ恥ずかしい;
イロイロっていうのは。撮ってる時からなんですが。

先日、浄土ヶ浜に行った時。
牛は朝日の浄土ヶ浜を堪能し、お茶を頂いた後で、岩場を探検しておりました。
すると、ちっちゃい貝がたくさんいるではありませんか。
Makimaki
こんなのがぎっしりいるんです。
米粒大のから1センチオーバーまで。
ちょうど朝ごはんの時間でしょうか。よく見ると、みんな貝殻から顔を出して、がんばって歩いてるではありませんか。
Makimaki3
なんて可愛らしいんだろう!
なんて綺麗な螺旋だろう!
(このグルグルがたまりませんw)

牛は夢中になって延々と貝をマクロ撮影し、いい加減屈んだ姿勢が辛くなってきた頃、フゥ~と立ち上がったんですが。
その瞬間、後ろで「ギャっ!」と声がしたと思ったら、柴犬とその飼い主らしき女性が、目を丸くして牛を見てる。

牛:「は、はい?;」
女性:「すみませ…びっくりしたぁ、岩かと思った;」

……。
い。
岩っすか。
朝寒かったからね。ジャックウルフの黒いジャケ着てたけどね。
牛、岩扱い。
無機物ってどうよ。
牛だってアナタの声でだいぶびっくりしましたよ。
しかもさぁ、ワンコの目まで丸くなってたよ。

そんな出来事にもめげず、牛は海草の森だの岩肌のだのを撮影してたのでした。
でもってやっぱりあっという間に電池切れ。
そのたびに、予備の電池と交換するため、まるでマガジンから空薬莢出すみたく「じゃらっ」と電池排出。
4本弾込め~。めんどくさい。
一日延々といろんなもの撮影していると、充電池を活用してても限度があります。
もうちっと燃費の良い…せめて電池交換楽なカメラが欲しいよぅ。
どうせ買うなら…一眼のデジカメとか。
ニコンのD50とかが程良いのでしょうか。

岩と言われようとがんばって撮るからさ。


尻屋崎と寒立馬。

2006-05-07 22:19:37 | 旅行記

牛がずっと見たかった寒立馬。
ついに、会えました。

尻屋崎には灯台があって、その周りには馬が放牧されてます。岩手県原産の馬から派生し、「野放し馬」と呼ばれ放牧されてきた種だそうです。
尻屋崎までは、途中の白糠港を最後にPHSのエリアからはずれる上、残された時間も少なく、さらに地域住民が利用する追い越し禁止の一般道を通るため、耕耘機がいると追い越し可能になるまでノロノロ運転を余儀なくされます。
さらに尻屋崎周辺の林道は結構長くて、前日までいんぷれっさwのちょっとしたトラブルを抱えていた牛は、「今いんぷれっさwが止まったら、どうしたらいいかなぁ;」と、手持ちのスケッチブックを掲げて道端に立つ自分の姿を想像したり、なんて書けば止まってくれるかなぁ、なんて考えながら走りました。
ただただ、馬見たさに。

そんな思いでたどり着いた尻屋崎。
寒立馬ってどんな状況でいるんだろうか。

岬の手前のゲートをくぐると、さっそく囲いの中に馬が。
いた!やっぱり柵の中なんだなぁ。
と思ったら。
灯台のすぐそばの駐車場につくと、なんとすぐそこに馬が立ってる!
Kandatime01_1
触れます。草食んでます。足がたくましい。
Kandatime02
なんとまぁ、すばらしい光景でしょうか。
海風に吹かれ、冬には吹雪の中、馬たちはみじろぎもせずに立ち尽くしていると言います。
この画像では草を食んでいますが、何頭か点々とする中には、目を閉じて、まるで石像かと思うほど身動きせずにいる馬もいました。
人にも慣れているんでしょう。触ってもほぼ気にせずもりもりと草を食べ続け。
Kandatime03
ああ。美しい。ひたすらに美しい。
競走馬のすらりと細くも力強い脚も良いですが、牛、道産子とかのたくましい関節って好きです。寒立馬も、しっかりと太く風になびくような毛を備えた立派な脚をしてます。
この体で、厳しい冬も吹雪の中、負けずに生き抜けるんでしょうね。

会えてよかった。
行ってよかったぁ。


三沢航空科学館。

2006-05-07 21:58:52 | 旅行記

6日に尻屋崎を目指して北上していた牛ですが、途中、そういえば三沢基地があるなぁと思いつつ、地図を確認。
ミスヴィードル号発着記念地がどうのと書いてあります。
これって。
人類初の太平洋無着陸横断をした飛行機なんだそうですよ。へぇぇ。
そして航空科学館を発見。寄ってみようっと。

開館してまもない三沢航空科学館。
Kohkuukagaku
芝生の広場が気持ちよさそうです。いいなぁ、近くに住んでるヒト。

展示内容はどちらかというとお子様向けですが、もちろん大人も一緒に楽しめます。
…一緒にね。一緒に…。…。
いいんだもん。ひとりでも遊んじゃうもん。。。
とりあえずひととおり見ましたが、仙台で言うと旭丘にある科学館の飛行機版みたいな感じです。牛はミスヴィードル号についての展示を眺め、旅客機のコックピットの展示を見、個人が寄贈したという、歴史・役割・国別に分類されている飛行機のプラモデルの展示を楽しんできました。

その後は、当時長い滑走路が無かったため、ミスヴィードル号が滑走路代わりにしたという海岸、淋代海岸に立ち寄りました。
長い長い海岸ですが、その名のとおりちょっと寂しげな海岸でした。

ここから太平洋横断を目指して飛び立った飛行機はミスヴィードル号だけではないといいます。途中で不時着した者、飛び立ったまま、消息を絶った者もいるそうです。

現在の日常になった過去の夢。
現代の夢はいつ日常になるでしょうね。